10月4日、自由民主党の岸田文雄さん(1957年生まれ)が第100代の内閣総理大臣となり、10月14日衆議院の解散、19日公示、31日投開票という政治スケジュールが示されました。自民党の総裁選は女性2人を含む4人で表向きは政策論争もあり、ちまたは政治熱が吹いています。
永田町ではほとんど無名の政治家、香川1区選出の衆議院議員・小川淳也さん。政治に愚直に向き合う立候補から現在までの17年間を長期に取材した稀有なドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』(大島新監督、2020年6月公開)と、2019年の予算員会での鋭い質疑で「統計王子」というニックネームでマスコミに話題になった以外、所属する立憲民主党内でも要職には就いておらず、何故関連本が続けて出版される政治家なのか。1971年4月生まれで50歳になられますが(政治の世界では若手かも?)近頃稀な「日本をよくしたい」という熱い政治家であると同時に、無名なのに政策論を出版するほどの政策通というよくわからない政治家です。
本書はノンフィクション作品の紹介サイトであるHONZで大阪大学医学部教授の仲野徹さんが紹介されていたので読んでみました。
著者の和田静香さんは朝日新聞の「ひと」欄で紹介されていて、本稿より前に投稿しましたので参照まで。
2021年10月4日月曜日
[新聞記事] 朝日新聞「ひと」衆院議員との政治問答を本にした 和田静香さん
https://28minami-owaki.blogspot.com/2021/10/blog-post_24.html
衆議院議員の小川淳也さんをドキュメンタリー映画『なぜ君は総理大臣になれないのか』で知った、フリー・ライター和田静香さんがインタビューしてまとめた本というより、小川淳也議員にまともな質問をするために和田さんが政治の勉強をしながら一緒に成長した学習本という性格もあります。
和田さんは1965年生まれ、独身で東京都内独り暮らし。成人してから定職についたことはなく、現在もアルバイトをしながら寄稿しているそうです。コロナ禍でバイトを首になり、貯金もみるみる減っていく状況で本書タイトル通り、「自己責任」なのかどうかを愚直に質問していくうちに、自分の不安の内容がわかり、政治に希望を見いだす、という結末です。
一番印象に残ったのは、インタビューアーの質問に対して、泣きながら(すぐに泣く政治家なのです)答える小川淳也さんの姿でした。
P216
みんな圧倒的に頼りない人生を、生きています。この世に何か意味のあるものを残せるわけでもなく、そんなことを考えたこともなく、考えることもできない。何かしたいことも見つけられず、そもその何がしたいという選択はできないんです。それでも、今、この日本社会に参加していることは間違いなく、有権者でもあります。(中略)今、日本社会の片隅で働く人たちへ、小川さんの言葉をいただけたら、私はとても嬉しいです。
自分なんか、振り向かれないと思っているよね。関係ないと思っている。でも、この方たちから根が生えてきたような政治、その政治から人々が受け取るメッセージ、それを創っていくことができたら、本当に世の中が変わるかもしれませんね…
本書の内容については、仲野徹先生の紹介文をどうぞ。



