2023年9月30日土曜日

[惹句どんどん] セルバンテス(『ドン・キホーテ』の作者)



 パンさえあれば、大抵の悲しみは乗り越えられる。


 

雑誌『Hanako』がリニューアルしたそうで。2冊目はパン特集。

マガジンハウスの雑誌はどれも似たようになってきてますね。

[積読立読斜読] 『文にあたる』(牟田都子著、亜紀書房、2022年)

 



「校正」の語源は紙の印刷物がなかった時代の「木簡」を原本と複写本を相互に比べることからだそうです。




本書は校正者の牟田都子(さとこ)さんによる「校正」にまつわる随筆集。書店で惹かれて購入しました。

「校正」の技術的な側面だけでなく「校正」の対象となった作品の周辺の取り上げ方に特徴あり。「校正」というのは究極の「熟読」でしょうから作品への理解度も比例していると想像されます。

「校正」が文章を読むではなくて、書名の「あたる」を充てるのが「熟読」の意味となるのでしょう。

文末に辞書・百科事典から「校正」部分を引用しましたが長い歴史があるようです。





https://freenance.net/media/interview/20325/2/

著者近影


同じサイトから著者のインタビューで。「ゲラに貴賤」という表現が面白かったです。

 

《原稿優先、著者第一、そんな現場で育ったわたしの校正を弱腰だという人もいるかもしれませんが、こればかりは育ちとしかいいようがありません》ともありますね。

育った環境がそうだったんですよ。わたしは初めて携わった雑誌が文芸誌だったんですけど、最初に渡されたのが大江健三郎先生のゲラでした。ゲラに貴賤があってはいけないんですけど、「うわっ、大江健三郎きた!」と思ったのは事実です(笑)。



<内容紹介>(出版社のサイトより)


《本を愛するすべての人へ》


人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。


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〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。

無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も校正ゲラをくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。


1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは? 

知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。


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校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。


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<著者紹介>(出版社のサイトより)

著者紹介

牟田 都子(むた・さとこ)

1977年、東京都生まれ。図書館員を経て出版社の校閲部に勤務。2018年より個人で書籍・雑誌の校正を行う。

これまで関わった本に『へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々』(鹿子裕文、ナナロク社/ちくま文庫)、『何度でもオールライトと歌え』(後藤正文、ミシマ社)、『ブスの自信の持ち方』(山崎ナオコーラ、誠文堂新光社)、『家族』(村井理子、亜紀書房)、『はじめての利他学』(若松英輔、NHK出版)ほか多数。

共著に『あんぱん ジャムパン クリームパン 女三人モヤモヤ日記』(亜紀書房)、『本を贈る』(三輪舎)。




実用日本語表現辞典実用日本語表現辞典

校正(読み方:こうせい)

校正とは、校正の意味

校正とは、記事の制作過程において、現在の原稿と1つ前の原稿を比較し、誤りを見つける作業のこと。また、誤字や脱字、衍字などの誤りを見つける作業のこと。


校正は、赤字照合と突き合わせに分類できる。赤字照合とは、1つ前の原稿に書き込まれている修正内容が、現在の原稿に正しく反映されているかどうかチェックする作業のことである。突き合わせとは、1つ前の原稿で指摘した内容が現在の原稿に正しく反映されているかどうかを1文字ずつチェックする作業のことである。


誤字や脱字、衍字などの誤りを発見して指摘する作業も校正という。これらは赤色のペンで校正記号を使って指摘する。


校正と校閲の違い

校正とよく似た言葉に校閲がある。校閲とは、記事の内容に誤りがないかどうかをチェックすることである。例えば、「富士山の標高は2776メートルでっす。」という文の場合、「でっす」の誤りを指摘するのが校正作業で、「2776」の誤りを指摘するのが校閲作業である。

校正の校の意味

なお漢字の「校」という字には「二つを見比べて正す」という意味があり、「校正」「校閲」「勘校」「対校」などと言う場合は、この意味で「校」が用いられている。


https://www.weblio.jp/content/%E6%A0%A1%E6%AD%A3


校正(こうせい) 


字義としては,比べあわせて訂正すること。したがって古典について〈契沖校正本〉〈村田春海校正本〉などの用例は,校合,校訂と同意である。しかし現今,普通に校正といえば,主として活版印刷や写真植字の工程において,植字されたものを適正にするために,その仮刷りと原稿とを照合し,伏字,誤植,脱落,組誤り,さらに体裁上の不備,また明らかな原稿の誤りなどを直し改めることをはじめ,活字組版以外,各版式による図版類についても,その試焼きまたは仮刷りを検討して正すことをいう。すなわち,印刷に先だち,正誤の任を果たすとともに体裁上の整備をも行う重要な作業の一つである。


校正の順序としては,原稿そのものについて整理をかねてする原稿校正もあるが,活字組版の場合,一般には印刷所内で植字工が組み上げると,これを仮刷りし(この仮刷りを校正刷り,または植字用の組盆をゲラ(英語の galleyをなまったもの)と称する関係からゲラ刷りともいう),それを他の係が原稿と照合してひととおりの校正をするところから始まる。これをうち校正または単に内校と呼ぶ。内校によって組版はまず修正される(この作業を差換えという)。ついで対外的意味での最初の校正刷りが作られ,印刷所から印刷物の依頼者(出版社,著作者,編集者など)に届けられる。これを初校という。第1回目の校正,すなわち初校がすむと,その校正刷りには〈要再校〉と記して印刷所に返され,第2回目を再校,第3回目を三校と呼び,必要に応じて回数が重ねられる。かくて校正が完了した場合,これを校了といい,校了にするにあたり,とくに一部分に残存する訂正個所を念のために見る校正を念校,印刷所に差換えの責任を負わせて校了にするものを責任校了,略して責了と呼ぶ。なお,校正刷りへの書入れは,赤インキまたは赤系統の色でなされるので,それを俗に赤字という。また,写真製版印刷では,図版の寸法や位置の校正とか,色刷りならば色彩の調子や効果の校正(色校正)を,製版フィルムの段階で行う。


 校正には,名刺やビラの校正から書籍,雑誌,新聞など各種の校正があるが,文字校正のやり方は,1人で原稿と校正刷りとを引き合わせてする〈引合せ校正〉のほか,新聞や雑誌の場合に行われることがあるように,迅速にやるため1人が原稿により,他の1人が校正刷りによって読み合わせつつする〈読合せ校正〉,原稿を離れて校正刷りだけに注意してする〈素読み校正〉がある。また初校と再校など,各校の間で赤字だけを照合して点検する〈赤字引合せ〉がある。いずれによるにせよ,校正は周到綿密を要し,訂正個所は差換えが迷うことなく運ばれるように簡明に指示されなければならない。このために一定の様式と校正記号とが用いられる。外国で行われている様式には,訂正個所に斜線を記し,欄外に訂正字または記号を記入するブック・システム book system(欄外式)と,訂正個所から欄外に線を引いて訂正字を記入するパスライン・システム path line system(引出し式)とがある。日本では多く引出し式が採られ,校正記号については,活版印刷を創業した本木昌造が1870年(明治3)に外国の方式を勘案して和文向きに作成したものが初めであるが,今日では,1934年に日本印刷学会校正記号委員会が定め,その後65年に工業技術院がそれをさらに取捨整理して日本工業規格(JISZ8208)として制定した記号が普及している。


 校正は,著作者がする場合ばかりでなく,新聞社や出版社では,熟達した専門の係,すなわち校正者が担当する。その校正者の任務は,あくまで原稿に忠実であることが基本であり,誤植,組誤りその他,組版上のあらゆる誤りを発見してこれを正すと同時に,行間,字間,図版,ルビ(振り仮名),その他,体裁上の調整をなすことが原則であるが,さらに進んでは,原稿の書違い,文字,仮名づかい,送り仮名などの誤りや不統一を指摘することも加えられる。ただし書籍のような公刊著作物にあっては,その内容に付帯して校正の責任も著作者に帰せられるのが普通であり,したがっておよそ原稿の改変に及ぶものは著作者以外の校正者の気ままや独断によってなされるべきではない。もとより校正は公刊に先だち著作表現の万全を決する仕事でもあり,校正者の助力によって著作の誤りや不備が除去されることも多く,校正者の役割はきわめて重大である。


一方なんぴとがなすにせよ,校正の不十分が全く思いがけない結果を生んだ例は古くから東西にわたりけっして少なくない。その著名な一例は,1631年ロンドンで印行のいわゆる《邪悪聖書 Wicked Bible》であって,これはまた《姦黒聖書 Adulterous Bible》とも呼ばれ,《出エジプト記》のモーセの十誡(かい)中,第七誡〈なんじ,姦黒するなかれ〉のなかれ not が脱字し,〈なんじ,姦黒せよ〉となり,印刷者は罰せられ,その聖書は全部焼捨てを命ぜられたという。誤植の絶無は期しても事実は容易でなく,とくに日本のように漢字,仮名づかいが複雑であり,多様な状況にあってはいっそう困難である。福地桜痴が《懐往事談》(1894)において,論語の〈後生畏(おそ)るべし〉をもじって記した〈校正畏るべし〉は,校正がいかにたいせつであり,1字の誤植がどんなに大事をひき起こすかを戒めた語として有名である。              布川 角左衛門


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[積読立読斜読] 『事務に踊る人々』(阿部公彦著、講談社、2023年)

 [積読立読斜読] 『事務に踊る人々』(阿部公彦著、講談社、2023年)



書店で惹かれて購入。「事務」とありますがビジネス本ではなくて文芸書。漱石や三島由紀夫の作品を「事務」という切り口から再評論。時に牽強付会なところもありますが、試みとしては意外で面白く読めました。通底にはメルヴィルの『書記バートルビー』の暗澹たる読後感があるようです。



以下、講談社のサイトより


<初出>

第1章~第12章、おわりに…「群像」2022年6月号~2023年5月号、9月号(連載タイトル「事務に狂う人々」を改題)。はじめに…書き下ろし。


<内容紹介>

面倒くさい、複雑、抑圧的……

時に文豪を苦しめ、戦争を阻止し、巨額の損失を生み、

ついには死の世界を垣間見せる。


「事務」

それは人間を人間たらしめる究極の知恵。

事務の営みから人間のあり方を再考する、画期的エッセイ!


クソどうでもいいのに倒錯的な愛をかきたてる

かくも人間くさい事務の世界への探究。


<目次>

第1章 漱石と大日本事務帝国

第2章 事務の七つの顔

第3章 事務処理時代の「注意の規範」

第4章 『ガリヴァー旅行記』の情報処理能力

第5章 「失敗」から考える事務処理

第6章 身体儀式と事務の魔宮

第7章 事務を呪うディケンズ

第8章 鉄道的なる事務

第9章 エクセル思考で小説を書く

第10章 事務の「感情」を考える

第11章 事務に敗れた三島由紀夫

第12章 事務と愛とバートルビー


<著者プロフィール>


著:阿部 公彦(アベ マサヒコ)

1966年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。英米文学研究と文学一般の評論を行う。1998年「荒れ野に行く」で早稲田文学新人賞、2013年『文学を〈凝視する〉』でサントリー学芸賞を受賞。著書に『英詩のわかり方』、『英語文章読本』、『小説的思考のススメ』『即興文学のつくり方』、『スローモーション考』、『詩的思考のめざめ』、『英文学教授が教えたがる名作の英語』、『病んだ言葉 癒やす言葉 生きる言葉 』など。翻訳に『フランク・オコナー短篇集』、マラマッド『魔法の樽 他十二篇』。

2023年9月29日金曜日

[シニアの自己啓発] 全国通訳案内士試験結果  

 



先日まったく勉強せずに受験した「全国通訳案内士」の一次試験結果が発表。

当然のことながら「不合格」でした。

「一般常識」科目だけ合格し、これは来年持ち越しして試験免除になるそうです。

来年また挑戦します。(年に1度しか試験がない)。




2023年9月24日日曜日

[積読立読斜読] 『中流危機』(NHKスペシャル取材班、講談社現代新書、2023年)


 [積読立読斜読] 『中流危機』(NHKスペシャル取材班、講談社現代新書、2023年)


投資や貯蓄しようにも、収入が厳しいのでは。高度成長期の成功モデル(物作り、日本型経営)から脱却できず、

アメリカや西ドイツのような成長分野への集中投資に乗り遅れた日本。特効薬はなく困ったものです。

                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

<内容紹介>出版社のサイトより


かつて「一億総中流社会」と言われた日本。戦後、日本の経済成長を支えたのは、企業で猛烈に働き、消費意欲も旺盛な中間層の人たちだった。しかし、バブル崩壊から30年が経ったいま、その形は大きく崩れている。

2022年7月内閣府が発表したデータでは、1994年に日本の所得中間層の505万円だった中央値が2019年には374万円と、25年間で実に約130万円も減少した。もはや日本はかつてのような「豊かな国」ではなく先進国の平均以下の国になってしまった。なぜ日本の中流階層は急激に貧しくなってしまったのか。「中流危機」ともいえる閉塞環境を打ち破るために、国、企業、労働者は何ができるのか。その処方箋を探った。


【プロローグ】稼げなくなった中間層


第1部 中流危機の衝撃

第1章 幻想だった中流の生活

第2章 夢を失い始めた若者たち

第3章 追い詰められる日本企業

第4章 非正規雇用 負のスパイラルはなぜ始まったのか


第2部 中流再生のための処方箋

第5章 デジタルイノベーションを生み出せ

第6章 リスキリングのすすめ

第7章 リスキリング先進国ドイツに学ぶ

第8章 試行錯誤 日本のリスキリング最新事情

第9章 同一労働同一賃金 オランダパートタイム経済に学ぶ

【エピローグ】ミドルクラス 150年の課題

[その他] a day in the life 9月24日(日) ほぼ皆軽音楽部の練習日

 


11月の発表会に向けて練習中です。

10月からは毎週、日曜日に練習します。


[その他] a day in the life 9月24日(日曜日) 孫の七五三の写真撮影(前撮り)

 隣家に住む孫(小学校1年生(女児))の七五三の撮影(前撮り)。

写真は当人ではなく小学校3年の孫。

大変な混み用。





七五三  (しちごさん) 

3歳,5歳,7歳の子どもの成長を祝って11月15日に氏神まいりをすること。子どもの成長を承認し祝う通過儀礼の一つであるが,七五三と称して現在のように華美を競うようになったのは,多分に都会の商業政策によるもので新しいものである。けれどもその基礎となる伝承的な習俗は古くから各地で行われていた。地方によって必ずしも七五三とはかぎらず,3歳と7歳,または7歳だけを祝うというところもある。

3歳の祝いにはヒモオトシとかオビムスビ,カミオキ(髪置)祝などがある。このとき,女児がつけ紐をとってはじめて帯を結び,三つ身の着ものを着て宮まいりをする所もある。富山県では丸ぐけの帯をつけるので三つのコロオビという。髪置祝は武家の風習の影響とみられるが,3歳の男女児ともに頭髪のおかっぱを結髪に改めた。現在では髪置祝は東北から九州にわたって言葉として残っているにすぎない。

男児5歳の袴着(はかまぎ)の祝いは,武家の風を受けつぐもので,明治時代には士族や上流家庭では,5歳の男児にはじめて袴をつけて碁盤の上に立たせて祝宴を行った。北陸,中部地方などでは,袴祝とか袴つけ,裃着(かみしもぎ)などといい,男児だけの祝いをする例が多いが,5歳の女児がヒモオトシ,オビツケの祝いを行う地方もある。7歳の祝いは男女ともに幼年期の最後の祝いとして,ハレギを着せて宮まいりをするが,女児はこのときにはじめて帯を結び,オビトキ,ヒモオトシをする所もある。これは人生の重要な段階の一つを帯であらわしたもので,帯の重要性を示している。

7歳は男女ともに幼児期から少年少女期への折り目として重要な年齢とされている。〈七つまでは神の子〉といって,7歳までに死んだ子には本葬は営まなかった。7歳の宮まいりによって改めて氏子入りをすることになり,神からも社会からも一人前の社会的人格として承認されたのである。これ以後は子供組などの社会的な組織に加わることができた。

11月15日が選ばれたのは,それが霜月の祭りの日に当たり,家々の生業に関係深い神々を祭る日であったからである。七五三は幼児が成長していく段階ごとに,その加護を氏神に祈り,また社会からも祝福と承認を受ける日でもあった。

                        大藤 ゆき


(C) 1998-2002 Hitachi Systems & Services, Ltd. All rights reserved.


[積読立読斜読] 『サイコロジー・オブ・マネー — 一生お金に困らない「富」のマインドセット』(モーガン・ハウセル著、児島修訳、ダイヤモンド社、2021年)

読書会の課題本。当方の発表原稿です。他の人が読んでもわかりません。
悪しからず。メモ程度です。



 


2023年9月25日(月曜日)

カフェダスティ―アーツ読書会 『サイコロジー・オブ・マネー — 一生お金に困らない「富」のマインドセット』(モーガン・ハウセル著、児島修訳、ダイヤモンド社、2021年)


<謝辞>

普段読まない本を紹介いただきありがとうございました。

本書は読者をかなり限定する本で、年齢・職業・資産資産状況によって必要ない人もいます。

特定のテーマでも普遍的な真理を含み、万人に応用でき時間経過に内容が劣化しない古典ではない。

売れているので限定された領域での良書ではあるのでしょう。当方は還暦を過ぎ「お金」に関しては興味がないので自分の本ではなかった。


<著者について>

著者のモーガン・ハウセルさんは、年齢不詳、2008年に南カリフォルニア大学(経済学)卒業。ベンチャー・キャピタルの共同経営者(パートナー)、投資コンサルタント。

本格的な学者ではなく経済紙・新聞に経済コラムを書き、数々の賞を受賞している(エピソードの選び方がよい)。シアトル在住で過去にライン社との共同投資の実績があり日本びいきなのか。

p259に「1940年代の日本の経済予想」のエピソードあり。


<本書の成立>

前書き(p12)、2018年のレポート「ザ・サイコロジー・オブ・マネー」がもと。1テーマを深堀した学術書ではなく20のテーマのコラム集。先行論文の検証やエビデンスに基ずく実験検証がないので再現性に欠け「心理学」までは至っていない。


<本書の要約>

前書き(p4)「お金とうまく付き合うには、頭のよさより、行動が大切だ」。


(1)アインシュタインは複利を「人類最大の発明」と言った(資本主義経済のダイナミズム)

(2)ケインズの美人投票理論

(3)著者の主張:ローコースト・ローリターンの超長期間の株式投資


結論:著者の投資に対する考え方

p314

「投資では、自分の目標を達成できる確率がもっとも高い戦略を選ぶべきだ」

=低コストのインデックスファンドにドルコスト平均法で投資すること


p5

800万ドルの清掃員の話

年齢20歳、72年継続、年間積立額36万円(月3万円の投資)

年利率7.2%複利、7億9千5百万円(1ドル=100円)


<本書はなぜ売れたか?>

類書が多数ある中で、帯の惹句がなければ買ったか?


(1)ドル+脳のイラストが良い

(2)白色で本屋で目立った

(3)エピソード集なのでヴィジュアル化しやすい(学術書でないメリット)

(4)金融系YouTuberでバズる


<もうちょっと深堀ほしい>

(1)ビル・ゲイツのエピソード

(2)日本のエピソード


<本書と離れて「マネー本」の話>

「マネー本」関連図書読みましたので参考まで。

『90歳までに使い切る お金の賢い減らし方』(大江英樹著、光文社新書、2023年)

「マネー本」には2種類ある。「増やす」「減らす」

自分でマトリックス作成、横軸、減らす→増やす、縦軸、大きい→小さい



結論としては、大金持ちになるには、起業(給与所得者ではない)

長期間の貯蓄と投資で金持ちにはなれる(50年以上継続)

お金持ち=幸福、ではない





<結論>

今一度「マネー」に関する考え方の整理にはなりました。謝辞。

本書の「投資術」エピソード集から俯瞰した位置からの感想。


日本人は「マネー」に淡泊(武士道、百姓道)

第71回  人新世の「資本論」​(斎藤幸平)…資本主義の限界


「人生が二度あれば」株式投資するか??



[memo]

インデックスファンド(index fund)とは、ファンドの基準価額がある指数(インデックス)と同じ値動きを目指す運用をする投資信託や上場投資信託(ETF)のこと。


ドル・コスト平均法(英: dollar cost averaging、DCA)とは、株式や投資信託などの金融商品の投資手法の一つ。定額購入法ともいう。金融商品を購入する場合、一度に購入せず、資金を分割して均等額ずつ定期的に継続して積立投資をする。例えば「予定資金を12分割して、月末ごとに資金の1/12を投入し、一年かけて全量を買う」という手法。


2023年9月24日(日曜日)

1ドル = 148.37円

800万ドル

148.37×800万=118,696(約12億円)


[memo]

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日本は「預貯金」が54.2%を占めているのに対し、「株式等」が9.6%、「投資信託」が3.4%と、「預貯金」に大きく偏っている。

米国は「預貯金」が13.7%で、「株式等」が32.5%、「投資信託」が12.3%を占め、「株式等」が「預貯金」を上回っている(図2)。

出典:日本銀行調査統計局『資金循環の日米欧比較』(2020年8月21日発行)


金融庁が公表した「金融レポート」のデータを見ると、金融資産の増え方において、日本と米国で大差が生じている。

日本と米国の家計金融資産の増え方を見ると、1995年比で日本が1.54倍だったのに対して、米国は3.32倍に増えている(図1)。

出典:金融庁『平成28事務年度 金融レポート』対象期間:1995年末~2016年末


https://www.nomura.co.jp/el_borde/real80s/0057/

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日米家計純資産比較


純資産総額に占める不動産の割合は27.4%と、1年前(30.7%)と比較して低下しました。

FRB(連邦準備銀行


純資産総額に占める不動産(宅地/住宅資産)の比率は、総世帯平均で71%と高い水準です。

総務省統計局が2021年5月に発表

https://lloydy-investment.com/household-total-asset/


金融資産は、現預金と保険に偏り、株式等のリスク性資産への投資が相対的に少ない日本人ですが、不動産神話という言葉があった通り、

純資産の多くが不動産へ偏っています。

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文部科学省による、新学習指導要領に対応した金融経済教育指導教材、金融リテラシー。

NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)、個人の資産運用を政府が推奨。



[memo]

日本人の国民性『武士道』(57回課題書)、『代表的日本人』(68回課題書)の二宮尊徳



武士道は、損得勘定をとらない


軍事教練において、当然あるべきものとされていながら武士道の訓育に欠けているものに、算術がある。しかしこれは封建時代の戦闘は必ずしも科学的


正確さを伴うものではなかった。


侍の訓育全体から見て、数の観念を育てるということは都合が悪かったのである。 武士道は損得勘定をとらないし、むしろ足らざることを誇りにする。


時代の頽廃を述べるときの常套句は 「文臣銭を愛し、武臣命を惜しむ」というものであった。


銭を惜しみ、命を失うことを恐れる風潮は、それらを無駄に費やすことと同じく、非難の的となった。


よく知られている格言は、「なかんずく金銀の欲を思うぺからず、富めるは、智に害あり」といっている。


従って、武士の子弟は経済のことを全く眼中に入れないように育てられた。


別の下書き
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『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
(モーガン・ハウセル著、児島修訳、ダイヤモンド社、2021年)

<内容紹介>(出版社のサイトより)
世界が絶賛! 超話題のマネー本がついに上陸。破産した大富豪と10億円もの資産を築いた地味な清掃員。2人にあった違いとは? 
資産を築けない人の特徴、そしてお金を手にし続けるために大切なマインドセットを紹介する一冊。もうこれで、一生お金に困らない!

<目次>(出版社のサイトより)
目次
はじめに

第1章 おかしな人は誰もいない

── あなたがこれまでに経験してきたことは、世界で起こった出来事の0.000000001%にしか相当しない。しかし、それはあなたの考えの8割を構成している

第2章 運とリスク

── 何事も、見かけほど良くも悪くもない

第3章 決して満足できない人たち

── お金持ちがとんでもないことをしでかすとき

第4章 複利の魔法

── ウォーレン・バフェットの純資産の95%以上は、65歳以降に得られたもの

第5章 裕福になること、裕福であり続けること

── 良い投資とは、一貫して失敗しないことである

第6章 テールイベントの絶大な力

── 5割の確率で失敗しても、富は築ける

第7章 自由

── お金から得られる最高の配当とは、「時間」をコントロールできるようになること

第8章 高級車に乗る人のパラドックス

── 誰も持ち主には関心を示さない

第9章 本当の富は見えない

── 裕福さの誇示は、富を減らす一番の近道

第10章 貯金の価値

── あなたが唯一コントロールできることが、一番重要なメリットをもたらす

第11章 合理的〉数理的

── 冷徹な数理的思考より、おおまかな合理的思考がうまくいく

第12章 サプライズ!

── 歴史とは、未来を予測する地図ではない

第13章 誤りの余地

── もっとも重要な計画は、計画通りに進まない可能性を想定した計画である

第14章 あなたは変わる

── 長期計画は見かけよりも難しい

第15章 この世に無料のものはない

── 代償を払わずにリターンを得ようとする“泥棒”になってはいけない

第16章 市場のゲーム

── 「別のゲーム」をしているプレイヤーから学んではいけない

第17章 悲観主義の誘惑

── 悲観論は楽観論よりも賢く、もっともらしく聞こえる

第18章 何でも信じてしまうとき

── なぜストーリーは、統計データよりも強力なのか

第19章 お金の真理

── あなたが本書で学んだこと

第20章 告白

── 私のサイコロジー・オブ・マネー

謝辞


訳者あとがき


原注

<著者・訳者プロフィール>(出版社のサイトより)
モーガン・ハウセル(Morgan Housel)
ベンチャーキャピタル「コラボレーティブ・ファンド社」のパートナー。投資アドバイスメディア「モトリーフール」、ウォール・ストリート・ジャーナル紙の元コラムニスト。米国ビジネス編集者・ライター協会Best in Business賞を2度受賞、ニューヨーク・タイムズ紙Sidney賞受賞。妻、2人の子どもとシアトルに在住。


訳者
児島修(こじま・おさむ)
英日翻訳者。立命館大学文学部卒(心理学専攻)。主な翻訳書に『DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール』『成功者がしている100の習慣』(以上ダイヤモンド社)、『やってのける』(大和書房)など。


[大脇発表分]
当方の読書傾向とは違う本の紹介をいただきありがとうございました。著者はHousel is a graduate of the University of Southern California, Class of 2008, where he majored in Economics.



フィッツジェラルドが自分の短編を卑下して「歯医者の待合室で退屈な三十分を共に過ごすにはうってつけの作家」と自らを形容したことがありますが、本書の内容も診察を待つ間に読める「経済コラム」の域を出ていません。


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日本は「預貯金」が54.2%を占めているのに対し、「株式等」が9.6%、「投資信託」が3.4%と、「預貯金」に大きく偏っている。
米国は「預貯金」が13.7%で、「株式等」が32.5%、「投資信託」が12.3%を占め、「株式等」が「預貯金」を上回っている(図2)。
出典:日本銀行調査統計局『資金循環の日米欧比較』(2020年8月21日発行)

金融庁が公表した「金融レポート」のデータを見ると、金融資産の増え方において、日本と米国で大差が生じている。
日本と米国の家計金融資産の増え方を見ると、1995年比で日本が1.54倍だったのに対して、米国は3.32倍に増えている(図1)。
出典:金融庁『平成28事務年度 金融レポート』対象期間:1995年末~2016年末

https://www.nomura.co.jp/el_borde/real80s/0057/
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日米家計純資産比較

純資産総額に占める不動産の割合は27.4%と、1年前(30.7%)と比較して低下しました。
FRB(連邦準備銀行

純資産総額に占める不動産(宅地/住宅資産)の比率は、総世帯平均で71%と高い水準です。
総務省統計局が2021年5月に発表
https://lloydy-investment.com/household-total-asset/

金融資産は、現預金と保険に偏り、株式等のリスク性資産への投資が相対的に少ない日本人ですが、不動産神話という言葉があった通り、
純資産の多くが不動産へ偏っています。
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文部科学省による、新学習指導要領に対応した金融経済教育指導教材、金融リテラシー。
NISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)、個人の資産運用を政府が推奨。


日本人の国民性『武士道』(57回課題書)、『代表的日本人』(68回課題書)の二宮尊徳


武士道は、損得勘定をとらない

軍事教練において、当然あるべきものとされていながら武士道の訓育に欠けているものに、算術がある。しかしこれは封建時代の戦闘は必ずしも科学的

正確さを伴うものではなかった。

侍の訓育全体から見て、数の観念を育てるということは都合が悪かったのである。 武士道は損得勘定をとらないし、むしろ足らざることを誇りにする。

時代の頽廃を述べるときの常套句は 「文臣銭を愛し、武臣命を惜しむ」というものであった。

銭を惜しみ、命を失うことを恐れる風潮は、それらを無駄に費やすことと同じく、非難の的となった。

よく知られている格言は、「なかんずく金銀の欲を思うぺからず、富めるは、智に害あり」といっている。

従って、武士の子弟は経済のことを全く眼中に入れないように育てられた。


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株屋
読み方: かぶや
分類: 概念
株屋は、株式の売買を職業とする人や証券会社、相場師のことをいいます。

昭和時代の前半くらいまで使われていた俗語で、証券会社の人間を見下して使ったり、また証券業界の人間が「相場に通じている」という意味合いで使ったりしていました(今日では死語)。

https://www.ifinance.ne.jp/glossary/stock/sto210.html#gsc.tab=0

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本書の抜粋

ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズの対比
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Being the richest man in the cemetery doesn’t matter to me … Going to bed at night saying we’ve done something wonderful… that’s what matters to me.

―― 墓に眠るときに一番の富豪になっていること、これは私にはどうでもいいことだ。夜に眠るときに、「素晴らしいことをした」と言えること、それが肝心だ

ジョブズにとっては金銭・資産よりも「やりたいことをやる」ということが大切だったという信念が明確に表れた言葉です。実際、後年はアップルからは給与を「年1ドル」しか受け取っていなかったといいます。
https://eikaiwa.weblio.jp/column/knowledge/interesting_thing_about_english/phrases-by-30s-steve-jobs
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p132
現代人が、豊かさと引き換えに失ったもの
ストレスの増加、自分の時間、「おひさま西西仕事術」

p145
現代の資本主義は、人が「成功を手に入れるまで、成功しているフリをする」ことそれ自体を、一つの立派な産業にしている。

p147
私たちは「ウェルネス(富)」と「リッチネス(物質的豊かさ)」の違いを明確にしなかればならない。
(大脇注:金と物はハッピネスにはつながらない)


p154
まず念頭に置くべきは、シンプルだが軽視されがちな、「富を築くには収入や投資リターンはほとんど関係なく、貯蓄率が大きく影響する」という考えだ。


P158
収入ーエゴ=貯蓄

「目的のない貯金」が最大の価値を生む


p166
人生は表計算シート上の数字だけでは表現できない。

P197
投資の世界では、「今回は違う」という言葉が、嘲笑的な意味合いを込めてよく使われる。

 "The four most dangerous words

in investing are, 

it’s different this time."

— Sir John Templeton(投資家)


Michael Batnick(投資アドバイザー)

The twelve most dangerous words

in investing are: 

"The four most dangerous words

in investing are,

it's different this time."


p308
私の「貯蓄」に対する考え方
私のお金に関する最大の目標も、常に「経済的自立」だった。

p314
私の「投資」に対する考え方
「低コストのインデックスファンドに数十年かけて一貫して投資し(ドルコスト平均方)、下手にいじることなく福利で運用すれば、私達の家族の経済的目標をすべて達成できる可能性は高い」
(×)個別株をアクティブ運用




[惹句どんどん] 『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)より


 「わたしは、あれに、立派な男になってもらいたいと思うよ。人間として立派なもににだね。」


君のお父さんは、なくなる三日前に僕をそばへ呼んで、君のことを頼むとおっしゃった。そして、君についての希望を僕に言いおいておかれた。 「わたしは、あれに、立派な男になってもらいたいと思うよ。人間として立派なもににだね。」この言葉を、僕は、ここにしっかりと書きとめておく。


時々再読中。

ワイド版岩波文庫『君たちはどう生きるか』(p50)より。



2023年9月23日土曜日

[その他] 10日と25日は'Punk in'(パン喰い)の日 広島アンデルセン

 


広島アンデルセンで朝食。

季節がちょっと違いますが万太郎の句。


パンにバタたつぷりつけて春惜む 久保田万太郎

[広島掃除に学ぶ会] 9月23日(土曜日)平和大通り街頭清掃

 9月23日(土曜日)は広島掃除に学ぶ会の活動で

平和大通りの街頭清掃に参加しました。

17名の参加がありました。皆様ご苦労様でした。






2023年9月21日木曜日

[新聞記事] 平均年齢65歳超 女性バンド活躍

 


当方のバンドと、似たようなバンドがあるようで。

おばさんでも「おやじバンド」というのだろうか。



[新聞投稿] 皆実28期の林君の投稿 中国新聞に掲載


 

[惹句どんどん] イギリスのテレビ・ドラマ "Downton Abbey" より 執事カーソンのセリフ



 "The business of life is

the acquisition of memories.

In the end,

that is all there is."


『お金の賢い減らし方』(大江英樹著、光文社新書、2023年)より


2023年9月20日水曜日

[惹句どんどん] 斎藤幸平(東大准教授・経済思想)

 


私たちは、

豊かさを

GDP(国内総生産)に代わるもので

再定義する必要がある。


 


[その他] a day in the life 9月18日(月・祝)敬老の日 芋けんぴ+はがきをもらいました


 

◆「敬老の日」は何歳からなのか?


①65歳以上または、②孫がいる人だそうです。

当方は①は2024年2月で65歳になります。②は条件を満たしています。


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世間での回答

敬老の日をお祝いする年齢はとくに決まってはいません。

①老人福祉法では65歳以上を高齢者としていますが、

現代の60代はまだまだ若々しい方も多いため、

70代を迎えてから敬老の日をお祝いするという方も増えているようです。

②また、年齢ではなく孫が誕生したらお祝いをするという家庭も多くなっています。

https://www.shop.post.japanpost.jp/column/keirou/keirou_howold.html

「郵便局のネットショップ」より

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2023年9月17日日曜日

[積読立読斜読]『ナイフをひねれば』(アンソニー・ホロヴィッツ著、山田蘭訳、創元推理文庫、2023年)


ミステリーは得意分野ではありませんが、アンソニー・ホロヴィッツの作品は構成・人物造形・風景描写とも秀逸で、「犯人さがし」の古典的なルールを踏襲しつつも、

毎回斬新なプロットで唸らせます。本作品も新聞広告で発売を知り、即本屋さんで入手。読了しました。


作者自身が語り手で、探偵役は風変りなもとロンドン警視庁の刑事・ホーソン。作者の劇中劇の上演を巡り辛辣な批評家が何者かに殺されます。なんと被疑者は作者自身。

証拠も揃っており、アリバイもなく。あまり親切そうに見えない相棒・ホーソンと一緒に犯人捜しが始まります。


いつもながらロンドンの風景描写が上手で風景が眼前に浮かぶようです。犯人探しが進むにつれ、過去の事件との関連が浮かび上がり、現代ロンドンとイギリスの現代史が交錯します。


作者自身も戯曲の作品もあるようですが、シェイクスピアをはじめとする戯曲への造詣が深く、当方は残念ながら知識がないので、深く堪能はできませんでしたが、愛好家には楽しめると思います。


一気に読了しました。


<内容紹介>

「われわれの契約は、これで終わりだ」彼が主人公のミステリを書くことに耐えかねて、わたし、作家のホロヴィッツは探偵ホーソーンにこう告げた。翌週、わたしの戯曲を酷評した劇評家の死体が発見される。凶器はなんとわたしの短剣。かくして逮捕されたわたしにはわかっていた。自分を救ってくれるのは、あの男だけだと。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの新たな傑作! 解説=三橋曉


<著者プロフィール>

アンソニー・ホロヴィッツ

イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品〈女王陛下の少年スパイ! アレックス〉シリーズがベストセラーに。また、人気テレビドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の〈シャーロック・ホームズ〉シリーズの新作長編『シャーロック・ホームズ 絹の家』などを手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』では『このミステリーがすごい!』『本屋大賞〈翻訳小説部門〉』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成。その続編の『ヨルガオ殺人事件』も絶讃を博した。また、〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ『メインテーマは殺人』『その裁きは死』でも、年末ミステリランキングを完全制覇している。

2023年9月9日土曜日

[その他] 10日と25日は'Punk in'(パン喰い)の日 ミスタードーナツ幟町店

 



写真撮り忘れた。「フレンチクルーラー」と「オールドファッション」を食べました。


「フレンチクルーラー」が日本発売50周年ということでいろいろキャンペーン中。









ミスタードーナツ 『ドーナツ・ソング covered by 菅田将暉』スペシャルムービー




[広島掃除に学ぶ会] 9月9日(土曜日)平和大通り街頭清掃

 



9月9日(土曜日)は広島掃除に学ぶ会の活動で

平和大通り・鶴見橋周辺の街頭清掃に参加しました。

14名の参加がありました。

参加された皆様ご苦労様でした。

9月になり朝はかなり涼しくなりました。

清々しい朝でした。

2023年9月7日木曜日

[惹句どんどん] 『サイコロジー・オブ・マネー』(モーガン・ハウセル著)より

カフェダスティ―アーツ読書会、2023年9月の課題書。

『サイコロジー・オブ・マネー』(モーガン・ハウセル著、児島修訳、ダイヤモンド社)

より。投資の世界の格言。




 "The four most dangerous words

in investing are, 

it’s different this time."

— Sir John Templeton(投資家)





Michael Batnick(投資アドバイザー)

The twelve most dangerous words

in investing are: 

"The four most dangerous words

in investing are,

it's different this time."


[広島掃除に学ぶ会] 学校のトイレ掃除が復活します


 ★★特報★★

三和中学校よりトイレ掃除の申込が

広島掃除に学ぶ会の井辻快調(会長ニアラズ)にありました。

コロナ禍で長期間の中断がありましたが

学校トイレ掃除が復活します。

皆様万象お繰り合わせの上ご参加ください。

詳細案内別途。


2023年11月23日(木・祝)

〒731-5106

 広島県広島市佐伯区利松3-10-1-6

広島市立・三和中学校

[積読立読斜読] 『ある行旅死亡人の物語』(著者 武田 惇志、伊藤 亜衣、毎日新聞社、2022年)



 第13回となる、2023年の「広島本大賞」が発表され、ノンフィクション部門は『ある行旅死亡人の物語』(武田惇志、伊藤亜衣/毎日新聞出版),

コミック部門は『男子校の生態』(コンテくん/KADOKAWA)が受賞となりました。


「広島本大賞」は、広島の書店員とタウン情報誌有志が広島の魅力に溢れた本を紹介し、その中から「広島本大賞」として毎年発表している、広島発の本の賞です。


ノンフィクション部門の『ある行旅死亡人の物語』は、取材の対象となった行旅死亡人の故郷が広島市周辺といこうととでの採用かと思います。


著者の2人は共同通信社の「遊軍」で、ネタ探しに官報の「行旅死亡人」の記事を探していて、3万円を超える大金を残して孤独死した身元不明の女性の人生を周年の取材で解き明かした労作。


警察ではないので取材にはかなりの限界があったと思われますが、小さな手がかりから謎を解き明かしていて行く過程はミステリーそのものです。


身元が判明し、親族の墓所に入れられた孤独死した女性も、成仏できたことでしょう。



<内容紹介>

ある行旅死亡人の物語

著者  武田 惇志、伊藤 亜衣

発売日:2022年11月29日 配信日:2022年11月29日 ISBN:978-4-620-32758-7 判型:四六判 頁数:216頁



現金3400万円を残して孤独死した身元不明の女性、

あなたは一体誰ですか?

はじまりは、たった数行の死亡記事だった。警察も探偵もたどり着けなかった真実へ――。

「名もなき人」の半生を追った、記者たちの執念のルポルタージュ。ウェブ配信後たちまち1200万PVを獲得した話題の記事がついに書籍化!



2020年4月。兵庫県尼崎市のとあるアパートで、女性が孤独死した。

現金3400万円、星形マークのペンダント、数十枚の写真、珍しい姓を刻んだ印鑑......。記者二人が、残されたわずかな手がかりをもとに、身元調査に乗り出す。舞台は尼崎から広島へ。たどり着いた地で記者たちが見つけた「千津子さん」の真実とは?「行旅死亡人」が本当の名前と半生を取り戻すまでを描いた圧倒的ノンフィクション。

[新聞記事] 知られていない広島 図録に凝縮 小さな美術館 未来へ全国へ

 


泉美術館は「ゆめタウン」を展開するイズミの小さな企業美術館ですが、このような継続的な企画展を図録に残し、広島の歴史研究の一助になっています。

[新聞広告] 和菓子歳時記九月 豊の秋<とよのあき>

 


新聞の片隅にある和菓子屋さんの広告。街中ではあまり季節感を感じませんが。

それでも朝晩は涼しくなりました。

2023年9月5日付朝日新聞。


2023年9月3日日曜日

[その他] 9月3日(日曜日)呉掃除に学ぶ会(堺川周辺街頭清掃)

呉掃除に学ぶ会の活動で堺川周辺の街頭清掃に参加しました。

2チームに分かれ、グレーチング・排水溝の掃除と、ゴミ拾いに分かれます。

当方は市役所周辺のゴミ拾いをしました。



ゴミ以外の収穫物。参加者のHちゃんから花を。落とし物で5円を。福引の外れ券で「これはヘビーだぜ(蛇のイラスト)」。

2023年9月2日土曜日

[あの頃のレコード(ではないけど)] "tradition" (CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN, 2023)

 


音楽系YouTubeでよく参照している「みのミュージック」推薦のバンド。

"CHO CO PA CO CHO CO QUIN QUIN"。

細野晴臣さんのお孫さんがメンバーという話題性もあってダウロードして聴いています。

打楽器を前面に出した環境音楽のような感じで、これが最新の音楽環境なのでしょうか。

思わず一緒に口ずさむという音楽ではありませんが、妙に心地よいので毎日聴いてます。




ファースト・アルバムはこちら"trasition"。CD等の物理的な物販はなく配信のみです。
当方はアマゾンからダウンロードしました。





[惹句どんどん] 磯田道史(歴史コミュニケーター)

空間を飛び越えるなら旅行、時間を飛び越えるなら歴史



 

[惹句どんどん] 矢崎拓也(広島カープ)

 

節目なのは十進法の世界だけ。