2015年12月28日月曜日

[その他] 10日と25日はお菓子の日 パティスリー・イマージュ横川店






ちょっと日にちがずれてしまいましたが、12月27日(日曜日)に横川方面に出かけたので、
イマージュ横川店でお菓子を買って帰りました。

商品、陳列、包装、すべての完成度が高かったです。

(個人的にはとんがった店が好きなのですが)。


<お店>
パティスリーイマージュ横川店
〒733-0011
広島市西区横川町1-4-31
TEL 082-234-5088


<商品>
ザッハトルテ、モンブラン、ショートケーキなど

2015年12月27日日曜日

[惹句どんどん] P・F・ドラッカー(経営学者)






コスト削減の最も効果的な方法は、
       活動そのものをやめることである 


『想像する経営者』(P・F・ドラッカー)より

『正しい家計管理』(林總著、WAVE出版、2014年)より孫引き。

[積読立読斜読] 『生きて帰ってきた男 -ある日本兵の戦争と戦後』(小熊英二著、岩波新書、2015年)



2015年10月、 歴史的に貴重な文書や絵などを対象としたユネスコ(国連教育科学文化機関)の「世界記憶遺産」に、中世の寺院運営について記した「東寺百合文書(とうじひゃくごうもんじょ)」(申請・政府)と、「舞鶴への生還―1945~1956シベリア抑留等日本人の本国への引き揚げの記録―」(同・京都府舞鶴市)が登録されました。

本書『生きて帰ってきた男 -ある日本兵の戦争と戦後』(小熊英二著、岩波新書、2015年)は慶応大学教授で社会学者の著者の父親のオーラル・ヒストリー。ユネスコの世界記憶遺産となった「シベリヤ抑留」の体験も含まれています。2015年度の第14回小林秀雄章受章。

「生きて帰ってきた男」とは著者の実父である謙二(1925年生まれ)のことで、なかなか実父からの聞き取りは肉親だけに難しいものがあると想像されますが、著者が卒業論文を指導した新進の現代史家・林英一をパートナーに得ることで、第一級の歴史研究書となりました。

著者があとがきで述べているように、従来の「戦争体験記」とは2つの点で一線を画しています。直接の戦争体験だけでなく、戦前および戦後の生活史も描いたことと、同時代の経済・政策・法制などの社会学的な視点を導入して、聞き書きを補填した点です。この2点から言えば著者と著者の実父との共通の作品と言えるかもしれません。

著者の父は記録が多く残りがちな高学歴中産階級の出身で軍隊中でも位の高い人物ではなく、都市下層の商業者だそうです。戦争体験記の多くは「学徒出陣から高度成長を支えた大企業サラリーマン」というのが主流なのでしょうが、それらとは違った独自の視点から語られています。

それにしても昭和元年に生まれ、昭和の年号と年齢が一緒だった著者の父親、小熊謙二さんの生涯は劇的なものがあります。20代の前半を戦争とシベリア抑留で犠牲にし、生きて日本に帰ったものの、結核にかかり後半を療養所で送ることになります。たまたま自営の運動具店が高度成長の波に乗り、中産階級の仲間入りができましたが、周囲の家族や知人は歴史の波に飲み込まれ、結核で早世する人、シベリア抑留で亡くなる人、高度成長の波に乗れず商売が傾く人など、陰の面も多くあります。

本書の結末は、実父への最後の質問で締めくくられています。

さまざまな質問の最後に、人生の苦しい局面で、もっとも大事なことは何だったかを聞いた。
シベリアや結核療養所などで、未来がまったく見えないとき、人間にとって何がいちばん大切だと思ったか、という問である。
「希望だ。それがあれば、人間は生きていける」
そう謙二は答えた。

実父への聞き取りという難しい作業をやり遂げた著者の原動力とはなんでしょうか。あとがきにヒントがあります。

人間にとって、自分がなぜここに存在するのか不明であることは、不安を生じさせる。そうした不安を慰撫する方法は、市場にあふれる商品という形でも提供されている。
しかし周囲に働きかけ、対話し、関係を築いていくことは、受け身で瞬間的な購買よりも、実りが多く持続もする方法である。
父はやがて死ぬ。それは避けえない必然である。
しかし父の経験を聞き、意味を与え、永らえさせることはできる。それは、今を生きている私たちにできることであり、また私たちにしかできないことである。


手軽な新書ではありますが、ずしりと重い内容の日本近現代史の傑作でありました。

2015年12月26日土曜日

<日々是不穏 like a rolling stone> アマゾンお坊さん便 仏教団体が中止申し入れへ



従前からあった葬儀社の紹介サイトを運営する「みんれび」の僧侶手配サービス「お坊さん便」が、アマゾンに「出品」されたところ、仏教団体である「全日本仏教会」が中止申し入れの抗議文を送ることになったという新聞記事(2015年12月26日付け朝日新聞)。

葬儀全般への価格破壊は10年ほど前に流通業のイオンが始めたサービスがありますが、「寺・僧侶の商品化」は今回が初めてのようです。

記事によると仏教界が危惧しているのが、宗教法人への税制優遇処置の根拠が薄れ、葬式仏教と揶揄されこそすれ、長く日本の生活に根差していた寺院システムそのものが崩壊してしまうのではないかという点です。

少子化によって地方では廃寺になる寺院もあるようなので、当然僧侶さんの生活基盤が成り立たない地域もあるかも知れません。

「お坊さん便」として「商品化」された僧侶は、地域に縛られることなく収入を得ることができますが、短期の話であって、長期的には経済価値で測れない日本の寺院システムの崩壊への第一歩ではないでしょうか。

かといって当方には解決策が思いつきませんが、かつては教育施設、虐げられた人への保護施設、村落のコミュニティーの場等、たくさんの役割を担った寺院にかわる共同体施設が新たに誕生するのかどうか、疑問ではありますし、膨大な時間がかかるとは思います。

「お布施」の適正価格はわかりません。グレーな帯に白黒つけても、あまり幸福は訪れないのかも。


[積読立読斜読] 『漱石俳句集』(坪内稔典編、岩波文庫)



今年は長い間の蔵書の新潮社版日本文学全集を順不同で読もうという計画を立てて見ましたが、まったく進展がありませんでした。

義務感に責められて読書するというのも面白くないので、来年は好きなのは日本の小説なので、渋いところで岩波文庫の緑帯を読んでみることにしました。

手始めは『漱石俳句集』(坪内稔典編)です。漱石の俳句の滑稽さは主に引用によって既知ではありましたが、ある程度まとまった俳句を味わったのは初めてです。本業はあくまで小説であり、俳人としての技工は素人目に見ても凝ったものはありません。

岩波文庫版では漱石の約2600句のうち848句を(約3分の1)が選んであります。印象に残った句をメモしました。


秋風や唐紅の咽喉仏(のどぼとけ)

秋立つや一巻の書の読み残し

あるほどの菊抛げ入れよ棺(かん)の中

一里行けば一里吹くなり稲の風

帰ろうふと泣かずに笑へ時鳥

肩に来て人なつかしや赤蜻蛉(あかとんぼ)

今日よりは誰に見立ん秋の月

三十六峰我も我もと時雨けり

白き皿に絵の具を溶けば春浅し

菫(すみれ)程な小さき人に生れたし

たたかれて昼の蚊を吐く木魚哉

たのまれて戒名選む鶏頭哉

どっしりと尻を据えたる南瓜(なんか)かな

なき母の湯婆(ゆたんぽ)やさめて十二年

永き日や欠伸(あくび)うつして別れ行く

長けれど何の糸瓜とさがりけり

時鳥(ほととぎす)厠(かはや)半ばに出かねたり

煩悩(ぼんのう)は百八減って今朝の春

木瓜(ぼけ)咲くや漱石拙(せつ)を守るべく

餅を切る包丁鈍し古暦

安々と海鼠(なまこ)の如き子を生めり

行けど萩(はぎ)行けど薄(すすき)の原広し

累々と徳孤ならずの蜜柑哉

湧くからに流るるからに春の水

別るるや夢一筋の天の川


俳句は「季語」「50音順」「場所」「時系列」で個人でもデータベース化が可能で、ネット上でも多くの例が見られます。

例えば下記のサイトでは岩波文庫版の全句を「アクセス」に入力し分析したものです。

http://homepage1.nifty.com/uesugisei/profile.htm

キーワードは「子規」早世した佳人の兄嫁「登世」自身の「病老」などがあるそうで、全般に死の暗い影がつきまとっていますが、漱石の俳句では時折見える「滑稽」さが救っており、親しみやすいところかも知れません。






2015年12月19日土曜日

[その他] 忘年会やりました (中区 New York. New York)



クラス世話人中心に忘年会実施。9名参加。

今回のテーマは「紐育物語」(57年生きちまったね)です。

二次会ではカラオケ。当方は森進一『紐育物語』他を歌いました。

<日時>
2015年12月19日(土曜日)18:30より

<お店>
広島市中区袋町7-2(並木通り)
New York. New York

Phone: 082-541-7000

下記の画像は二次会のカラオケ店。津村君が360度パノラマカメラとiPhoneで撮影してくれました。再生アプリのない人は印刷して両端を貼付け、自分で360度回してお楽しみください。


[あの頃のレコード] Van Morrison "A Period of Transition"(1977)



Van Morrison "A Period of Transition"(1977)

ヴァン・モリソンは、イギリス(北アイルランド)出身のボーカリスト。1945年生まれ。現在も精力的に活動を続けています。来日していない最後の大物歌手と呼ばれておりますが、飛行機が嫌いらしいので、たぶんもう来られないかも。

ヴァン・モリソンは高校時代には聴いたことがありませんでした。ザ・バンドの『ラスト・ワルツ』で自作の「キャラバン」を熱唱しているのを聴いたのが初めてという不埒な聴き手です。

このレコードは並木通りにある中古レコード屋さん"Stereo"で入手しました。ポートレイトを分割したジャケット・デザインが気に入りました。(傑作"Moondance"のジャケットもポートレイトの分割写真ですが、関係あるのかな)。
ヴァン・モリソンの9枚目のスタジオ・アルバム。1977年の発表です。創作意欲が高く、毎年のように作品を発表しているようですが、本作は3年近い活動休息の後の作品となりました。

内容はあまり期待しておりませんでしたが、A面1曲目のイントロから引き込まれてしましたした。

ジャズやソウル、ゴスペルなどの影響がある音作りで、曲は全部、ヴァン・モリソン。共同プロデューサーに、アメリカ南部ロックの大御所、ドクター・ジョン(キーボードも)が参加してます。

ドクター・ジョンの影響かどうかは、他のアルバムを聴き込んでいないので、なんとも言えませんけど、肩の力が抜けたリラックスした佳作と思われます。個人的には歌唱を押さえた軽快な曲が多いB面が好きです。

1970年発表の"Moondance"が世評では一番高い評価です。あまり評判のよくない本作がこの出来なら、高い評価のアルバムの水準はさぞかしと思われます。入手できましたらまた紹介しますね。

Side one

"You Gotta Make It Through the World"  5:10
"It Fills You Up"  4:34
"The Eternal Kansas City"  5:26

Side two
"Joyous Sound"  2:48
"Flamingos Fly"  4:41
"Heavy Connection"  5:23
"Cold Wind in August"  5:48

2015年12月18日金曜日

[惹句どんどん] あるフランスのジャーナリスト 



この世には2種類の女がいる。

カプシチンスキを読んだいる女と読んでいない女だ。



雑誌『ブルータス』(2016年1月1・15日号)読書特集より。
月に15万円の書籍代というフリーのPRディレクター。河出書房新社版の池澤夏樹個人編集の世界文学全集にリシャルト・カプシチンスキの『黒檀』が選ばれたことに触れて。

当方は残念ながら未読です。

2015年12月13日日曜日

[その他] 広島掃除に学ぶ会 亀山中学校




12月13日(日)は広島掃除に学ぶ会の活動で亀山中学校のトイレ掃除に参加しました。

広島掃除に学ぶ会の活動としては400回となるそうで、こちらも前人未踏の大記録です。


掃除に学ぶ会関係者42名、学校関係者167名、合計209名の参加がありました。トイレ以外にも普段使用しない教室・階段等の清掃も実施されました。

特筆すべきは生徒さんの自主性で、開会式・交流会はもちろんのこと、正門前での出迎え、駐車車両の誘導、見送りがあったこと。早朝の6時頃からの機材の準備からの手伝いがあったことで、他の学校では例をみない自主性のある取り組みに感動しました。

学校関係者の方の話では、普段からクラブ活動で地域の清掃活動や、地域の活動のボランティアに積極的に参加しているそうで、学校全体で基盤があるようです(一朝一夕には成り立たないとは思います)。

トイレはもちろんキレイになりました。学校の取り組み、生徒の自主性に学ぶことが多かった半日でした。


※なお昨日は八丁堀の餃子屋・龍で、前夜祭が開催されました(単なる食事かいですが)。

2015年12月12日土曜日

<日々是不穏 like a rolling stone> 種子の箱舟



ビル・ゲイツが設立の際に巨額の寄付をしたとされるノルウェーにある種子の保存庫の記事です。

募金活動のため報道に公開したようです。別の記事では内戦が続くシリアの研究機関からの初めての「引き出し」があったようで、外的な要因で種子の多様性が損なわれると、食糧としての穀物等の植物再生産に支障をきたすことは理解できます。

アメリカの富豪の狙いは、食糧生産独占、という穿った見方もありますが、それは貧乏人の僻みで、広く人道的な視点からの寄付だとは思いますが。

「精子バンク」にも人類の多様性の視点が必要かもしれません。



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■極北の島「種子の箱船」 87万種、ノルウェーに貯蔵庫
スピッツベルゲン島=渡辺志帆2015年12月9日 朝日新聞デジタル

 北極点から約1300キロ。ノルウェー領スバールバル諸島のスピッツベルゲン島に、気候変動や自然災害、紛争に備えて世界の食用植物の種子を半永久的に保管する「スバールバル全地球種子庫」がある。今年9月、内戦下のシリアから預けられていた種子が初めて引き出され、その存在が注目された。目下の課題は運営資金の確保で、日本にも期待が寄せられている。

 約2千人が暮らす島の最大集落ロングイヤービエンの空港近くの山の中腹に種子庫はある。10月中旬、その内部が報道陣に公開された。保安のため、部外者の立ち入りは年に2~3回しか許されない。貴重な機会を使って取材した。

 外気温は零下6度。荒涼とした山肌を背景に緑色の照明が輝く入り口は、ジェームズ・ボンドの映画に出てくる悪役の隠れ家のようだった。

 2008年2月の開設以来、種子庫は気候変動や紛争に備えて世界各地の政府や国際遺伝子バンク、研究機関が保有する種子の「バックアップ」を預かってきた。その数は年々増えて現在、約87万種。標高130メートルで、零下7~8度を保つ永久凍土の岩盤を水平に約120メートルくりぬいた施設は地震にも強い。

 運営団体「NordGen」の職員オスマン・アスダールさん(58)が最深部の貯蔵室の一つを見せてくれた。冷却装置で零下17~18度に保たれた室内に、米国や中米コスタリカ、台湾など世界中から預けられた種子が、封印されたプラスチックケースに入れられて整然と並んでいる。北朝鮮が預けた種子は唯一、木箱に入っていた。

 岡山大学のオオムギ研究者、佐藤和広教授が昨年2月に日本から初めて預け入れたケースもある。約70年かけて岡山大が収集したオオムギ575種類が収められている。

 種子庫はノルウェー政府が900万ドル(約11億円)かけて整備し、所有もするが、ケースを開けることはない。出し入れできるのは預け入れた国や団体、その正当な後継者だけだ。他国にない独自の品種を財産と考える国は多い。食糧安全保障や農業の持続性を保つため、ケースを第三者が勝手にのぞき見しないと保証することで、預け入れを促している。

 ロシアのケースの隣にはウクライナのケースがあった。「世界中の紛争もここではクールダウンしているんだよ」。アスダールさんがほほえんだ。


■9月に初めて、種子を「引き出し」

 この種子庫に預けられた種子の「引き出し」が9月、初めて行われた。近く農場にまかれる予定だ。

 引き出したのは、シリア北部アレッポに本部のある「国際乾燥地農業研究センター(ICARDA)」だ。中近東産のオオムギや豆類を中心に約14万種の種子を保有し、乾燥や病気に強い作物をつくる研究をしてきた。長引く内戦で、12年に隣国レバノンに本部を仮移転させた。

 ICARDAによると、アレッポにある種子貯蔵施設は、断続的な停電に悩まされつつも現在のところは無事で、9人のシリア人スタッフも活動を続けているという。だが、研究者たちに提供するため、保管する種子を屋外の農場にまいて新しい種子をつくる業務が、戦闘の激化とともに難しくなった。

 そこで、ICARDAが保管する種子の8割のバックアップを持っているスバールバルから種子をまとめて引き出し、モロッコとレバノンの農場でまくことにしたという。

 シリア国外で種子を増やす方針をICARDAが決めてから約1年。9月下旬、これまでに預け入れた350ケースのうち、小麦やオオムギ、レンズ豆などの種子が入った128ケースが運び出され、空輸された。

 受け渡しを担当したICARDAモロッコ支部のアサナシオス・シベリカス博士(38)は、「開封してみると種子は新鮮さを保っており、状態は完璧で感激した。順調に種子を増やして再び預け入れに来たい」と話した。


■運営資金の確保が課題

 目下の課題は運営資金の確保だ。資金管理を担う国際機関「グローバル作物多様性トラスト」(GCDT、事務局・ドイツ)によると、種子庫の運営費は年間100万ドル(約1億2千万円)かかる。

 保管料は無料のため、これにGCDTが支援する世界15カ所の国際遺伝子バンクの研究費や運営費を加えた年間計2千万ドル(約24億6千万円)が必要という。

 GCDTは18年までに8億5千万ドル(約1046億円)の基金を設立し、その運用利益で半永久的に費用をまかなう計画だ。だが現在、米国やドイツなど14カ国が拠出する基金の総額は目標の2割の1億7千万ドル(約209億円)にとどまる。

 GCDTの財政担当のマイケル・コッチさん(52)は「不足分は民間からの寄付でまかなわれているが、寄付集めは年々、難しくなっている」と話す。

 農林水産省などによると、日本政府は今年度、途上国援助(ODA)の一環として、GCDTを通じ、アフリカの国際稲研究所に2200万円を拠出する計画だが、基金そのものには参加していない。日本国内の研究機関がすでに世界各地で種子のバックアップを持ち合い、種子庫に頼る必要に迫られていないことも一因だ。

 20年前の構想段階から種子庫の設立を後押ししてきた、国立研究開発法人「国際農林水産業研究センター(JIRCAS)」の岩永勝理事長(64)は「作物の多様性は人類共通の財産。長期的に気候や人間の食生活が変化しても、スバールバルに種子を預けておけば品種改良で新たな作物を生み出せる。多様性を保つ費用とみれば非常に安い投資だ」と、基金への参加を訴えた。(スピッツベルゲン島=渡辺志帆)

[その他] 忘年会のご案内 (広島県立広島皆実高校28期)

各位

マンネリ化しておりますが懲りずに開催。

今回のテーマは「紐育物語」(56年生きちまったね)です。

<日時>
2015年12月19日(土曜日)18:30より

<お店>
広島市中区袋町7-2(並木通り)
New York. New York

Phone: 082-541-7000

<予算>
4千円ぐらい

ではでは。

[その他] 10日と25日はお菓子の日 鶴屋安芸(呉市)



しばらく休んでおりましたが、10日と25日のお菓子屋さん巡り再開。

12月10日(木曜日)は呉市内で仕事だったので、終了後、昭和2年創業という老舗の「鶴屋安芸」へ。
羊羹・饅頭他2000円程度。大福もち系統の生菓子はありましたが、茶の湯に使うような生菓子はありませんでした。良質な素材を使われているようで上品な味がしました。

呉の本店の他に、広島の鶴見町に支店、袋町に和風喫茶を展開されています。

次の12月25日(金)は洋菓子屋さんに行きます。



<お店>
呉店(本店)/呉市本通4丁目7-8
http://www.tsuruya-aki.co.jp
info@tsuruya-aki.co.jp


<商品>
饅頭、羊羹


2015年12月6日日曜日

[積読立読斜読] 『あなたを選んでくれるもの』(ミランダ・ジュライ著、岸本佐和子訳、新潮社、2015年)




11月の末にあった資格試験の勉強を続けていてあまり自由時間がありませんでした。終わったので何か面白い小説を読みたいと探していましたところ、
ほうぼうの書評で好評でしたので購入してみました。「巻を置く能わず」という形容が当てはまる作品はあまりありませんが、本作は大当たり。久々に心底から面白い小説でした(形態はノンフィクションを採っていますが、地の文は正に小説的な面白さです)。

著者のミランダ・ジュライについては新潮社のサイトから。

ミランダ・ジュライ July,Miranda
1974年ヴァーモント州生まれ。カリフォルニア大学サンタクルーズ校を中退後、ポートランドでパフォーマンス・アーティストとしての活動を開始し、短篇映画も撮り始める。2005年、脚本・監督・主演を務めた初の長篇映画『君とボクの虹色の世界』がカンヌ国際映画祭でカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞、大きな注目を浴びる。2007年、初めての短篇集『いちばんここに似合う人』でフランク・オコナー国際短篇賞を受賞。2011年、2作目の長篇映画『ザ・フューチャー』および『あなたを選んでくれるもの』を発表。2015年には初めての長篇小説The First Bad Manを刊行した。2012年に長男を出産、夫で映像作家のマイク・ミルズとともにロサンジェルスに暮らす。

自分の映画『ザ・フューチャー』の脚本製作に行き詰った著者は、ネタ探し半分・気分転換半分で、フリーペーパーの"Penny Saver"の「売ります」欄に広告を出している人に電話をかけ、会ってくれる人にインタビューを試みます。本書はノンフィクションのインタビュー集という形態を採っていますが、インタビューを重ねていくうちに著者の心の中にある固さがだんだんとほぐれて行き、人間として成長していく様が地の文から読み取れ、その部分は小説と読めます。

"Penny Saver"の広告主は多士済々ですが、共通点はパソコン、スマートフォンを持たない「オフ・ライン」の日人々で、相対的には経済的に恵まれていない人が多数です。LAの周辺なのので「多士済々」さも日本人的常識からかなり外れます。

例えば、パムという女性は、お金持ちの白人夫婦のアルバムを見て、客船や世界旅行へのファンタジーを抱いていて、マネキンや写真などイメージ(表象)に強くひきつけられているレイモンド。

「これからも自分は絶対に家庭や仕事を持つことはない」というパラサイトのドミンゴは、家族や子供の写真のコラージュを壁に貼り、「自分にも仕事や家族があると空想したいときに役立つ。その世界に浸れるんだ」と言う。

作者にとってこのインタビューは何を意味するのでしょうか。新潮社のPR雑誌『波』(2015年9月号)の作者へのインタビュアーの質問にヒントがあるかもしれません。

――この『ペニーセイバー』版ビジョン・クエスト(自らの使命を知るため数日間自然の中をさまよう、ネイティヴ・アメリカンの儀式)は、ロサンジェルスじゅうの切ない思い出がつまった場所の連なりのようです。出会った人や見たものすべてに対する、あなたの口に出さない不思議な思いを感じるというか。

また岸本佐和子さんの解説にも答えがあります。

『ペニーセイバー』の人々とインタビューを重ねるうちに、時間とジュライの関係も変わりはじめる。四十を過ぎたら残りの人生はもう”小銭”だと信じていた彼女が、最後に時間と和解し、時とともに朽ちていく体の中で生き、愛し、老いていくことを受け入れるくだりは美しく、感動的だ。

作者と共に読者も成長できる佳品でありました。原題は"It chooses you"。現在形なんで「普遍的」な意味でしょう。itが何を指すかは人それぞれでしょうが、当方は「人生」だと思いました。


[新聞記事] "More Cities Aim to Be 'Dementia-Friendly'"



12月6日付け朝日新聞別冊Globeの記事は「認知症患者」に優しいコミュニティー造りに取り組んでいるアメリカの自治体の話題。

共通しているのは施設で隔離するより、コミュニティーの中で活き活きと生活できる環境づくりを目指している点です。

日本では家族で面倒を見るという傾向が強いですが、少子化が進んで、家族がセーフティーネットの役割を果たせなくなってきる昨今、地域が支える必要があると思います。


2015年12月4日金曜日

[その他] 28期の大石さんの投稿 朝日新聞に掲載




12月3日付け。朝日新聞「声」欄に掲載。

障害を持って生まれた息子さんを亡くされたご経験から命の大切さを訴えられています。

無断転載ご容赦のほど。

2015年12月2日水曜日

[惹句どんどん] ミランダ・ジュライ(アメリカの作家、映画監督、女優)




五年たったら、わたしたち四十よ。
四十なんてほとんど五十だ。五十を過ぎたら、あとはもう小銭だ。
小銭?
本当に欲しいものを手に入れるには足りないってことだよ。

彼の六十二年ぶんのロマンチックで卑猥なカードのことを考えていたら、胸のなかで何かがゆるやかにほどけていくのがわかった。

自分の残りの人生について、もしかしたらわたしは計算ちがいをしていたのかもしれない。もしかしたら残りの人生は小銭なんかじゃないのかもしれない。

いや、あるいは最初から最後まで全部が小銭だったのかもしれない。

数えきれないくらいたくさんの小さな瞬間の寄せ集め―一つひとつの祝日も、バレンタインも、新年も、うんざりするほど同じことの繰り返しで、なのにどれ一つとして同じものはない。それで何かを買うことはできないし、もっと意味のあるものや、もっとまとまったものと引き替えることもできない。すべてはただ何ということのない日々で、それが一人の人間の―運がよければ二人の―不確かな記憶力で一つにつなぎとめられている。

だからこそ、そこに固有の意味も価値もないからこそ、それは奇跡のように美しい。


『あなたを選んでくれるもの』(ミランダ・ジュライ著、岸本佐和子訳、新潮社、2015年)


※ポートレイトは下記のサイトからお借りしました。
http://nicorako.com/portfolio/117/

[その他] 津村君 RCCテレビに登場!!



28期の津村君、RCCテレビの『元就。』に登場。

2015年11月29日(日)放送分。

観た人いますか?