2023年5月30日火曜日

[惹句どんどん] ジョン・マエダ(グラフィック・デザイナー)

 


Design is a solution of a problem,

 Art is a question to a problem.

 


Design is a solution of a problem, Art is a question to a problem.~デザインとは問題の解決であり、アートとは問題を問いかけることである」という、ジョン・マエダ氏(日系アメリカ人のグラフィックデザイナー、テクノロジスト、ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン学長)の言葉がすきだ。

https://news.yahoo.co.jp/byline/kumimatsushita/20230530-00351585


[追記]

2023年12月3日(日曜日)

「THE TOKYO TOILET」を進めるなかで、何度も思い起こしてきた言葉があります。「デザインは課題解決であり、アートは問題提起である」。元MIT(マサチューセッツ工科大学)メディアラボの副所長で、グラフィックデザイナーのジョン・マエダさんが語った言葉として、デザインの世界では広く知られています。この言葉に繰り返し立ち返るうち、私は、課題解決と問題提起の両方が達成できたとき、意識や価値観の変容というものが起こるのではないか、と考えるようになりました。

「THE TOKYO TOILET」は、課題解決と問題提起の両方を同時に起こすことを目指しています。汚くて怖い、車椅子利用者や要介護者にはつ明けない―公共トイレが抱えてきた課題を解決すると同時に、課題が存在していることの根本には何があるのかに目を向けることができれば、今よりは少しは暮らしやすい社会になるのでは、と考え、そのきっかけになりたいと思って立ち上げたプロジェクトです。

ミラノサローネ(世界最大規模の家具見本市)で、その意識改革や価値観の変容のカケラ、みたいなものを目の当たりにし、どうやら、このアプローチは間違いではなさそうだ、と確信をより深めることができました。


『The Tokyo  Toilet』(TOTO出版、2023年)より

柳井康治(THE TOKYO TOILET プロジェクト発案・資金提供者)









[積読立読斜読] 『社会の変え方』(明石市長・泉房穂著、ライツ社、2023年)

 



2023年4月23日投開票の明石市市長選に出馬せず後継指名した女性市議を自公推薦の対立候補のにダブルスコア以上で当選させた元明石市長の泉房穂さんの回顧録。出版元は明石市地盤の地方出版社ライツ社。


第1刷発行時は政界引退を表明していたとはいえ現職の市長であり本書で批判にあがった市議会の議員も活動中でもあったので本音の部分は書かれていないとは思います。また激職の市長が執筆にあまり時間を取れるわけではなさそうなので、おそらくは初当選時から密着取材を続けての優秀な編集と思われます。


二度の暴言で毀誉褒貶相半ばする泉さんですが、実際に明石市に暮らす市民からの支持に驕らず、地道に市民の(特に弱者の)声に耳を傾け、剛腕とも言える手法で実現までに持っていく力量は尊敬に値します。


キャリアで特筆すべきは「2007年 社会福祉士」の資格を取得されていることです。衆議院議員まで務めた人がいまさら取得する資格ではありませんが、弁護士資格だけでは物足らず、福祉を前面に出したやさしい社会実現のための基盤と思われたのでしょう。


泉さんの原点は小学校時代の実体験から。豊かではない漁師の家に生まれ、弟は障害を持っていました。


p3

「冷たい社会」への復讐を誓ったのは、小学校のころのことだ。

こんな冷たい社会の中で、生きていたくはない。このまち、この社会を少しはやさしくしてから死んでいきたい。

子ども心に自分自身に対して、固くそう誓った。以来、怒りの炎を燃やし続けながら生きてきたような気がする。

周りの誰かが悪いとは、ちっとも思わなかった。ともだちも先生も近所の人たちも、誰も悪い人じゃなかったから。

でも、世の中はやさしくなかった。両親は一生懸命に働き続けたが、生活は楽にならなかった。弟は本当にいいやつなのに、障害があるというだけでノケモノにされた。


p245

「標準家庭」をなぜアップデートしないのか?


p245

国では社会保障の給付や負担、家計における税試算などに「標準家庭」を使っています。

1970年代から日本の典型的な家族構成として、「勤労する父親、心優しい専業主婦の母親、健康に育つ2人の子の4人家族」を想定し、今でも標準と称して使い続けています。そんなモデルは、実態には即してはいません。

そもそも問題なく暮らす健康家族を前提にする考えがどうかしています。



p246

私が想定する標準家庭はこうです。

「収入不安定なDV夫に、メンタルを病みパートを辞めさせられそうな妻、ネグレクトで不登校の子と、家の奥には寝たきりで認知症の祖母がいて、借金を抱え生活困窮」 

このように課題がいくつも複雑に絡み合ったケースです。職員にも、そういう家族を標準と想定して仕事


地方中核都市の剛腕市長だから特例ではなく、行政が本気になって市民に寄り添えば実現可能な施策であり、

有権者も政治に失望せず、自分たちや次の世代の声を活かせる候補者に積極的に関わる必要があると再認識させてくれる良書でした。


<書籍の内容紹介>出版社のサイトより

市長になったのは、障害を持った弟に対する冷たい社会への「復讐」だったーー。

就任までの経緯にはじまり、

明石市で実行した「日本初」の政策の数々、市民の「生きやすさ」とまちの「経済」にもたらした効果、

また「明石でできることは全国でもできる」を合言葉に、その実現に向けて実行した「お金と組織の大改革」の舞台裏まで。

コロナ禍で見えた自治体から国を変える可能性、

そして、日本の政治をあきらめてしまっていたわたしたちへのメッセージ。


いま、もっともその動きを注視される政治家、泉房穂がまとめたのは、

「社会の変え方」そのものでした。



<出版社より>出版社のサイトより

版元は明石市の出版社ライツ社です。

実際に明石で暮らすいち市民だからこそできる、当事者目線からの編集を行いました。


2011年、泉さん初めての明石市長選。

対立候補は、自民党と民主党が推薦、兵庫県知事も支援、医師会、商工会議所、商店街連合会、労働組合など業界団体のほとんどと、市議会の全会派が全面支援を表明していました。

つまり、政界や業界の組織票はすべて相手方に回っていました。

一方の泉さんは、無所属です。出馬会見で、記者から問われました。「相手陣営は盤石です。政党も業界団体も固めて、知事の支援も受けています。あなたに支持母体はありますか?」。

この質問に泉さんは、はっきりと答えました。

「支持母体は市民だけです。でも、それで十分だと思っています」と。記者やカメラマンは薄ら笑いを浮かべました。

形式上、重ねて「勝算は?」と質問が続けられ、再度、泉さんははっきりと答えました。

「当然あります。勝てますし、必ず勝ちます。それが明石のまちと市民のためだからです」。

そう言って会見を終えたのが、今から12年前のことです。


市長選は一騎打ちの激戦となりました。

結果はわずか69票差。相手の得票数53993票に対し、54062票。

1人ひとりの「1票」が積み重なり、政党や業界の壁を破り、市民とともに勝ち切りました。

69票という僅差は、たった35人が態度を変えるだけでひっくり返ります。人口30万人近くの都市で、たった1クラス分の差です。

「泉さんは、わしが通してやったんや」と言い合う市民の声が市内のいたるところで聞かれました。

2011年4月24日、明石市民の1票がなければ、今日の明石市はありません。

市政の転換も「5つの無料化」も「全国初の施策」も「10年連続の人口増」も実現していません。きっとこの本が書かれることもなかったでしょう。


おそらく全国でも、いまの明石市民ほど、自分の1票の持つ力を信じている市民はいないのではないでしょうか。

あの日私たちは、私たちの手で、私たちの未来を変えたのです。


本書に泉さんが綴ったのは、こうして明石市民が選んだ未来にどんなことが起こったのか。

示してくれたのは、「政治を変えることができたら、私たちの生活は変わる」という事実です。

明石市民が感じている政治への希望を全国のみなさんにお届けできたらと思っています。

そして、明石市の現実が全国どこのまちにとっても、あたりまえのことになればと願っています。

ご期待ください。



<著者情報>

泉 房穂(いずみ ふさほ) 明石市長


1963年 明石市二見町生まれ

1982年 県立明石西高校を卒業

同年 東京大学文科二類入学

1987年 東京大学教育学部卒業

同年 NHKディレクター

1997年 弁護士

2003年 衆議院議員

2007年 社会福祉士

2011年 明石市長


「5つの無料化」に代表される子ども施策のほか、高齢者、障害者福祉などに力を入れて取り組み、市の人口、出生数、税収、基金、地域経済などの好循環を実現。人口は10年連続増を達成。 柔道3段、手話検定2級、明石タコ検定初代達人。


https://wrl.co.jp/2022/06/13/akashi_mayor/













[広島掃除に学ぶ会] ゴミゼロの日(530) 袋町公園公衆トイレ清掃・街頭清掃

 


5月30日(火曜日)はゴミゼロ(530)の日。

広島掃除に学ぶ会では広島市中区の袋町公園の公衆トイレ清掃と

周辺の街頭清掃を実施しました。

山陽高校の生徒さん2名の参加がありました。

大雨の中参加された皆様ご苦労様でした。

2023年5月29日月曜日

[積読立読斜読] 『クスノキの番人』(東野圭吾著、実業之日本社文庫、2023年)






 [積読立読斜読] 『クスノキの番人』(東野圭吾著、実業之日本社文庫、2023年)


オリジナルは2020年の書き下ろし単行本。先ごろ1985年のデビューから38年で100作品、累計で1億部達成ということで出版各社の垣根を超えてキャンペーン中。その中の文庫本の新刊で代表作というわけではありません(今後代表作のシリーズになる可能性はあり)。


皆実高校の通学路に3本の楠の木があり(1本は立ち枯れし2本)、もともとは陸軍被服廠の施設内神社の神木であった故。「樟脳」の原料にもなり、大木に成長することから、魔除けの意味もあったのでしょう。


意外な展開から財閥の敷地内にある楠木の番人を務めることになった語り手の玲斗。楠木に祈念する人々を巡る秘めた家族の物語。殺人事件は起こりませんが充分に楽しめるミステリーでした。ミステリーは得意ではなく東野圭吾さんの本は初めてでした。


<プロフィール>プレスリリースのサイトより

〈東野圭吾 プロフィール〉

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業。エンジニアとして勤務しながら、1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。1999年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞、2019年第1回野間出版文化賞を受賞。



<内容紹介>出版社のサイトより


その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。

その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。


不当な理由で職場を解雇され、その腹いせに罪を犯し逮捕されてしまった玲斗。


 同情を買おうと取調官に訴えるが、その甲斐もなく送検、起訴を待つ身となってしまった。そこへ突然弁護士が現れる。依頼人の命令を聞くなら釈放してくれるというのだ。

依頼人に心当たりはないが、このままでは間違いなく刑務所だ。そこで賭けに出た玲斗は従うことに。


 依頼人の待つ場所へ向かうと、年配の女性が待っていた。千舟と名乗るその女性は驚くことに伯母でもあるというのだ。あまり褒められた生き方をせず、将来の展望もないと言う玲斗に彼女が命令をする。「あなたにしてもらいたいこと――それはクスノキの番人です」と。


 『秘密』『時生』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』に続く新たなエンターテインメント作品。長編書き下ろし。

[積読立読斜読] 『くもをさがす』(西加奈子著、河出書房新社、2023年)

 



[積読立読斜読] 『くもをさがす』(西加奈子著、河出書房新社、2023年)


書店でド派手な販促用のポスターに惹かれて購入。2年間の語学留学中の(おそらく配偶者の)カナダで乳がんとなった作家の闘病記。診断後に出版の予定がないままに書くことを続け、コロナ禍という異常な空気の中、日本国外での治療、何層にも重なった非日常の中で、冷静に自己を見つめ、最後には自己を見つめるもう一人の自分を発見し、不遜な感想ですが、作家として人間として、一段の高みに達した闘病ノンフィクションに昇華させています。

がん闘病記そのものも迫真の記述(作家なので)なのですが、日本の家族、カナダでの配偶者と子供との濃密な関係、日本とカナダの医療システムの違いから垣間見る「国家」としての比較文化論、多層な読み方のできる作品でした。

カナダ人の台詞がすべて関西弁なのが滑稽で、しかし自然な訳し方でした。


p199

だが、久しぶりの日本で最も強く印象に残ったのは、意外なものだった。それは、狭さだ。


p201

でも、東京で私は、Sが、子供たちが、待から歓迎されていないように感じた。


p206

そしてそのこだわりも(注:食にたいする)、私にはやはり、狭さから来ているように感じられる。この場合は、時間的な狭さだ。休まず限界まで働いて、やっと得た昼休みや休日なのだ。一食たりとも無駄にしたくない。そう思うのは、自然なことなのではないだろうか。

p208

バンクーバーに数年いた私が感じたのは、日本人には情があり、カナダ人には愛がある、ということだった。

                                                         p242

出版の予定はなかったし、誰に向けて書いているのかわからなかった。でも、いつからか、これは「あなた」に向けて書いているのだろうと気づいた。どこにいるか分からないあなた、何を喜び、何に一喜一憂し、何を悲しみ、何を恐れているのか分からない。会ったことのないあなたが、確かに私のそばにいた。

あなたは時に幸せで、時に不幸だった。あなたは時に健康で、時に健康を害していた。あなたは時に生きることそのものに苦しんでいて、あなたは時になんてことのない日常に無常の喜びを感じていた。あなたに、これを読んでほしいと思った。


<内容紹介>出版社のサイトより

『くもをさがす』は、2021年コロナ禍の最中、滞在先のカナダで浸潤性乳管がんを宣告された著者が、乳がん発覚から治療を終えるまでの約8 ヶ月間を克明に描いたノンフィクション作品。

カナダでの闘病中に抱いた病、治療への恐怖と絶望、家族や友人たちへの溢れる思いと、時折訪れる幸福と歓喜の瞬間――。

切なく、時に可笑しい、「あなた」に向けて綴られた、誰もが心を揺さぶられる傑作です。



<著者プロフィール>出版社のサイトより

77年生まれ。 2004年に『あおい』でデビュー。 07年『通天閣』で織田作之助賞、 13年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞、15年に『サラバ!』で直木賞を受賞。 他著書に『ふる』『i』『夜が明ける』等

2023年5月28日日曜日

[積読立読斜読] 江國滋さんの文庫二冊が中公文庫で復刊

 



エッセイストの江國滋さんの文庫が中公文庫で復刊。鬼籍に入って久しく作家の江國香織さんのお父さんのほうが通りがよいかも。オリジナルの刊行から半世紀近くたって文庫での復刊というのが驚きです。失礼ながら歴史に残る文筆家とは言いがたく敬意を表して"writer's writer”という位置づけでしょうか。当方は両書ともオリジナルの文庫の時に熱心に読みました。おそらく中公文庫の編集者に江國滋さんの編愛読書家がおられ爆発的に売れるとは思われないので社内の反対などを押し切っての刊行と思われます。


『阿呆旅行』は「無用の用」の鉄道旅行作家、内田百閒へのオマージュ。連載中に内田百閒が急逝しその追悼文も所載。解説が宮脇俊三という豪華な布陣です。全国に新幹線が張り巡らされ、鉄道での旅情はほとんど感じられなくなった現在ですが、半世紀前の日本の日常を鮮やかに切り取って今も新鮮です。


『俳句とあぞぶ法』は俳人・夏井いつきさんによる何度目かの俳句ブームを背景とした復刊かと思われます。

江國さんは俳優の小沢昭一さんらと結成した「東京やなぎ句会」の会員として著名で会員の方の単独の句集も数多く出版されていまして、俳句は余技とは言いがたい領域かと思われます。


両書とも深い教養に裏打ちされた達意の文章であり繰り返しの鑑賞に耐える良書です。諧謔を主としていますが江國さんによれば「おもしろおかしい文章を極力目指したことはごらんのとおりだけれど、おもしろおかしいということと、おふざけということは全然別のものであって、私は決してふざけてはいない。大まじめに書いたつもりである。」(『俳句と遊ぶ法』あとがき、p286)だそうです。



『阿呆旅行』

初出:1971年『小説新潮』

単行本:1973年新潮社

文庫:1984年新潮文庫

復刊:2021年中公文庫


『俳句と遊ぶ法』

単行本:1984年朝日新聞社

文庫:1987年朝日文庫

復刊:2023年中公文庫


[新聞記事] 週刊朝日 独自路線貫き101年で幕

 



[広島掃除に学ぶ会] 5月27日(土曜日)平和大通り街頭清掃



5月27日(土曜日)は広島掃除に学ぶ会の活動で、平和大通り街頭清掃を実施しました。


サミット期間前後はゴミ拾いのボランティアの方が多数おられたので

いつもよりゴミは少なかったです。


13名の参加がありました。ありがとうございました。

[写真で川柳] 5月27日(土曜日)

バイデンの 見えぬ所は もてなさず



5月27日(土曜日)ゴミ拾いの途中で渡った歩道橋です。

 ヒルトンから200mほどの距離の歩道橋。補修がなくサビだらけでした。




2023年5月27日土曜日

[積読立読斜読] 『コンテナから読む世界経済』(松田琢磨著、KADOKAWA刊、2023年)


 ビジネス本の名著『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』(マルク・レビンソン著)を補足する目的で購入。

著者は海運経済学・物流の専門家。日本では数少ない「コンテナ経済」を解説できる学者のようです。


日常生活に溶け込んで意識はしていいないものの重要な役割を、著者は「水と空気とコンテナ輸送」という表現で解説。

表紙には同じような表現で「経済の血液はこの「箱」が運んでいる!」とあります。


コンテナが経済の血液なら、その血液検査をすることで経済指標の先行数値として使えるということで、「コンテナ輸送量とGDP、マクロ経済指標」「コンテナ輸送量と景気」「コンテナ輸送量と為替レート、消費動向」の解説を設けて「先行指標」の解説をされています。






かつての輸出大国としての日本は、その経済的な優位の劣化が激しく、p63にある世界の主要港のコンテナ取扱数量をみても、46位にかろうじて東京が入るくらいで、

上位は広大な海岸線を持つ中国その他の国が独占しています。


日本の海運会社が会社の垣根を超えて設立したコンテナ会社ONE(シンガポールベース)のような希望を抱かせてくれる例もありますが、長期的には「コンテナに積む商品を製造輸出する経済」からの脱却が必要なことが理解できます。


コンテナ経済の入門書であり、総華的な印象で読み物としては面白くありませんが、よくまとめられていると思います。『コンテナ物語 世界を変えたのは「箱」の発明だった』(マルク・レビンソン著)は物語としても面白くお勧めです。



添付写真は広島県の海田のターミナルと、世界3位の中国のシンセンの塩田港(の一部)です。問題にならない。


広島県海田町

広島港国際コンテナターミナル



中国シンセン 塩田国際コンテナターミナル




<著者プロフィール>

●松田 琢磨:1973年生まれ。拓殖大学商学部教授。筑波大学第三学群社会工学類卒業、東京工業大学大学院理工学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(学術)(東京工業大学)。(公財)日本海事センター主任研究員を経て、2020年4月現職。専門分野は海運経済学、物流(国際・国内)。コンテナ輸送、市場と業界の動向、国内雑貨輸送に関して調査・研究を進めている。



<内容紹介>出版社のサイトより

この箱は何を入れ、どこに向かい、どのような影響を世界に与えるのか

世界経済の血液とも言われる海運物流のカギを握るのはこの「箱」である。また、「コンテナの動き」を追えば、世界経済の流れもつかめる。経済を動かし、生活・ビジネスを支えるコンテナに迫る。


【目次】

はじめに――「経済の血液」としてのコンテナ

序 章 身近なものの動きから眺めるコンテナ輸送

第1章 「コンテナの動き」で、なぜ世界経済が読めるのか

第2章 経済の血液としての「箱」を理解しよう

第3章 海運物流・コンテナ輸送はどう発展していったのか

第4章 いま世界で起きている海運問題と、経済活動への影響

第5章 「海運の動向」から読み解くこれからのビジネス・経営

第6章 今後、「コンテナ船」はどこに向かうのか

おわりに――水、空気、コンテナ輸送

[晴れときどき英語のお勉強]『真・英文法大全』 CHAPTER 4 仮定法  4-1-4 仮定法のセンスを磨く 他

170頁にある図解が仮定法を理解しやすい。


動詞に時制とは別に「過去形」「過去完了形」を使うことで「仮定」を表す。

同様に丁寧語にも「過去形」を使う理由が分かりやすい。


p170

[参考]動詞の過去形:過去時制・仮定法・丁寧語

①過去時制:現在から1段階遠ざかる 

②仮定法:現実から1段階遠ざかる

③丁寧語:相手から一段階遠ざかる(自分を下に置く) Would you / Could you~?









 p169

4-1-4 仮定法のセンスを磨く


①If you climbed that tree, I would give you a million yen. ※仮定法(可能性はない)

②If you climb that tree, I will give you a million yen. ※直接法(可能性がある)


[応用]

detective: If you are guilty, we will find the evidence. ※直接法(罪をおかした)

suspect: Even if I were guilty, you wouldn't find the evidence. ※仮定法(有罪は妄想、犯行を認めていない)


[発展]直接法と仮定法の混在文

If I had known that he is small-minded, I would never have gone out with him.


※全体は仮定法過去完了(小心者と知っていたら付き合わなかった)

※直接法(小心者は現在も続く事実、動詞は現在形 is)


[参考]動詞の過去形:過去時制・仮定法・丁寧語


①過去時制:現在から1段階遠ざかる 

②仮定法:現実から1段階遠ざかる

③丁寧語:相手から一段階遠ざかる(自分を下に置く) Would you / Could you~?


p170 

[図表]



[パラダイムシフト]過去の現実に現在形を使う(劇的現在法、実況中継ふう)

The car's battery died, and then steam and an awful burning smell comes out from under the hood.

This is when we know we're in trouble.


[追加英文]英文和訳

(1) If the gym were closer to my house, I would go there more often.

(2) If we had taken one more step into the street, we could have been hit by that car.

(3) The party would have been more fun if more people had come.




p172

4-1-5 仮定法の「公式」(応用公式)ミックス仮定法(仮定法過去完了+仮定法過去)


If I had bought tha stock five years ago, I would be a millionaire now.

※if節は仮定法過去完了、主節は仮定法過去


[資料]逆パターン、主節が仮定法過去完了、if節が仮定法過去(あまり例がない)

If Ferraris wre cheaper, I would have bought one already.


※if節は仮定法過去、主節は仮定法過去完了



4-1-6 「未来」の仮定法の公式 (should / were to ~ を使った仮定法)


[公式]

① If s should 原形、S would 原形/命令文/直接法など 

② If s were to 原形、S would 原形 「(あくまで仮定の話で)~なら、…だろうに)」


[カクシン]未来のことは仮定と断定できないので2種類の公式の使い分けが必要

①should:「(万が一あり得るが)ありえない」…「万一のshould」、神の意思shallの過去形(p214参照)

仮定法は「主節に助動詞の加工系が必要」という公式が崩れる

②were to ~:「あり得ない」(完全な妄想)


①should:「(万が一あり得るが)ありえない」…「万一のshould」、神の意思shallの過去形(p214参照)


If s should 原形、S would 原形/命令文/直接法など


If you should have any questions, don't hesitate to ask me.


If you should fail the exam, you can retake it next week.

[+α]配慮した会話に使われるshould(可能性が低いことを強調)



②were to ~:「完全な仮定(妄想)」

If s were to 原形、S would 原形 「(あくまで仮の話で)~なら、…だろうに」

※would以外にcould/might/shouldでも可

※もともとの形はbe to 構文(p511参照)


If Japan were to win the World Cup, fans would go crazy.


If we were to hire you, when could you start?


p176

[まとめ]仮定法の公式一覧

(1)仮定法過去 ※「現在・未来」の妄想/「過去形」を使う

If S 過去形、S would 原形 「もし(今)~ならば…だろうに」

※主節の助動詞の過去形はwould以外にcould/might/sholdでも可(以下の公式に同じ)

IF I played the drums, I could join his band.



(2)仮定法過去完了 ※「過去」の妄想/「過去完了形」を使う

If s had p.p., S would have p.p. 「もし(あのとき)~だったら…だったろうに」

If you had brought an umbrella, you wouldn't have gotten soaked in the rain.

※soak「ぬらす」



(3)ミックス仮定法 ※仮定法過去完了+仮定法過去

If s had p.p.、S would 原形 「もし(あのとき)~だったら、(今は)…だろうに」

If you had taken my adviec then, you wouldn't be in so much trouble now.




(4)未来の仮定法①

①should:「(万が一あり得るが)ありえない」…「万一のshould」、神の意思shallの過去形(p214参照)

If s should 原形、S would 原形/命令文/直接法など


IF you should have any questions at all, hus dial 0 from the relephone in your room to reach the front desk.




②were to ~:「完全な仮定(妄想)」

If s were to 原形、S would 原形 「(あくまで仮の話で)~なら、…だろうに」

※would以外にcould/might/shouldでも可



If Watson Natural Foods Co. were to acqure Snacco Ltd., it would become the largest snack food producer in NOrth America.






2023年5月26日金曜日

[日本語名言紀行] 時間 02 【曙】 むらさきだちたる雲


春はあけぼの。

やうやういろくなりゆく山ぎはすこしあかりて、

むらさきだちた雲のほそくたなびきたる。





[一日一禅] 人人悉道器 [にんにんことごとくどうきなり] あなたの胸の中に閉じている花を咲かせてみて。


道器(どうき)とは仏道を修めるに足る資質を備えた人のことをいいます。

誰でもその可能性は秘めています。

問題はその可能性を生かせるかどうか、ということではないでしょうか。





[積読立読斜読] 『漱石俳句集』(坪内稔典編) 8

 

90 本堂は十八間の寒さ哉


91 愚陀仏は主人の名なり冬籠






 明治二十八年


85 枯蓮を被むつて浮きし小鴨哉


86 むつかしや何もなき家(や)の煤払い


87 冬枯や夕陽(せきよう)多き黄檗寺


88 亡骸に冷え尽くしたる煖甫(たんぽ)哉


89 あんかうや孕み女の釣るし斬り


90 本堂は十八間の寒さ哉


91 愚陀仏は主人の名なり冬籠


92 初冬や竹切る山の鉈の音


93 冬木立寺に蛇骨(じやこつ)を伝へけり


94 岩にただ果敢(はか)なき蠣(かき)の思ひ哉



87 黄檗 寺 ─ 黄檗山 万福寺。 禅 の 道場。 中国 福建省、 京都府 宇治 に ある。

88 「 悼亡」 と 前書。 煖甫 ─ 湯たんぽ。

愚陀仏庵(ぐだぶつあん、愚陀佛庵)は、夏目漱石が愛媛県松山市に赴任していた時の下宿先。名称は夏目漱石の俳号・愚陀仏に由来する。1985(明治28)年に英語教師として松山市に赴任。

[積読立読斜読] 『凡事徹底「一日一話』(鍵山秀三郎著、PHP研究所)5月1日~5月7日

 5月2日 便宜主義

たちえば、掃除道具につけているかけ紐一でも、直径三ミリの

クレモナロープですべて統一しています。

間違っても、あり合わせの、綴じ紐や針金や電気コードなので

代用するようなことはありません。

「紐くらい」で済ませてはいけない問題だからです。

「とりあえずこれでいいか」という便宜主義が組織崩壊の元になります。














[積読立読斜読] 『凡事徹底「一日一話』(鍵山秀三郎著、PHP研究所)4月26日~4月30日








 

[惹句どんどん] 小林武彦(東京大学定量生命科学研究所教授)


 
生き物は利己的に偶然生まれ、
公共的に死んでいくのです。


月の一度の読書会。6月の課題書は『生物はなぜ死ぬのか』(小林武彦著、講談社現代新書、2021年)、p216より。2022年新書大賞第2位。