2021年10月17日日曜日

[積読立読斜読] 『久保田万太郎俳句集』(岩波文庫、2021年)(7)

スローリーディング中の 岩波文庫版・恩田侑布子編『久保田万太郎俳句集』。

全部で902句あるので相当気の長い話です。



芥川龍之介佛大暑かな


双六の賽に雪の気かよひけり






草の丈 日暮里のころ(大正十二年十一月ー昭和九年)Ⅱ

60 あげきりし汐の情(こころ)や日のさかり


61 芥川龍之介佛大暑かな


62 待てど来ぬ人をうらみず夜の秋


63 苦の娑婆の蟲なきみちてゐたりけり


64 あきかぜのふきぬけてゆくや人の中


65 しらぎくの夕影ふくみそめしかな


66 薬効いてきてゐる鵙の高音かな


67 寒き灯のすでにゆくてにともりたる


68 拭きこみし柱の艶や年忘(としわすれ)


69 双六の賽に雪の気かよひけり


70 ふりいでし雪の中なる松飾