岩波文庫版久保田万太郎俳句集、902句あるので紹介先が長いです。
22 粥啜るよみぢの寒さおもひつゝ
28 竹馬やいろはにほへとちりぢりに
29 秋風や水に落ちたる空のいろ
草の丈
淺草のころ(明治四十二年―大正十二年)
21 旅中
桑畑へ不二の尾きゆる寒さかな
22 病中、人の訃に接す
粥啜るよみぢの寒さおもひつゝ
23 向島
水鳥や夕日きえゆく風の中
24 淺草の塔がみえねば枯野かな
25 年の暮形見に帯をもらひけり
26 闇の梅ばけものがるたはやりけり
27 凧の絲まきつゝはゝをおもふめる
28 竹馬やいろはにほへとちりぢりに
29 大正十二年九月、淺草にて震災にあひあtるあと、本郷駒込
の〇紅亭に立退き、半月あまりをすごす。諸事、夢のごとく去る。
秋風や水に落ちたる空のいろ
よみぢ:黄泉路、冥途へ行く道
