2014年4月29日火曜日

[積読立読斜読] 松尾芭蕉『おくのほそ道』

『おくのほそ道』(松尾芭蕉、角川書店編、角川文庫)


芭蕉の『おくのほそ道』を読む。

角川ソフィア文庫ビギナーズ・クラシックス日本の古典。注現代語訳つきで理解しやすかったです。

何故『おくのほそ道』か?

1968年の"Whole Earth Catalog"の"Nomadics"の項に"Trout Fishing In America"と
並んで"The Narrow Road to the Deep North"が採用されています。"Whole Earth Catalo
g"については、このライフスタイルの実践が、ポスト団塊の世代の28期の役目かと個人
的には考えています。"Whole Earth Catalog"については別項で継続的に考察していきた
いです。

下記、 Earth Catalog"の書評です。

Following the example of the ancient priest who is said to have travelled thousa
nds of miles caring naught for his provisions and attaining the state of sheer e
cstasy under the pure beams of the moon, I left my broken house on the River Sum
ida in the August of the first year of Jyokyo amang the wails of the autumn win
d.

"Nomadics"は遊牧民(ノマド)として日本語化してます。(momadicは形容詞で名詞的な
使い方をしてますが詳細は不明)。ここでは定住しない(既成の生活に安住しない)「放
浪者」として評価しています。もともと"Whole Earth Catalog"はカウンターカルチャー
のヒッピー向けの生活用品カタログですので、芭蕉は日本の江戸時代のヒッピーとしてと
らえればあながち間違ってません。60年代のアメリカ物質文明に懐疑的な若者が東洋の
精神主義(禅など)に興味があったのでしょう。

「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」で始まる文章は何回も鑑賞する価
値がありますし、作中の有名・無名の発句も味わい深いものがあります。当方は極端な出
不精で東北地方にもほとんど縁もありませんが、いつか芭蕉の「おくのほそ道」を旅して
みたい気持ちが起こりました。

世俗を離れた境地に真の自由を見出そうと努める人々「隠遁者」も、なまじっかの気持ち
では務まりません。

P61
俗世を捨てて出家した僧が必ずしも遁世者とはいえない。僧は一種の職業であり、出家遁
世とは必ずしも一致しない。たとい、僧であっても、遁世者となるためには、世俗的な欲
望をすべて断ち切り、常に心身を清く保たなければならない。厳しい自己否定を乗り越え
てこそ、真の自由を獲得できるのである。


以下、平凡社『世界大百科』より
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おくのほそ道

俳諧紀行。芭蕉著。西行五百年忌にあたる1689年(元禄2)に,門人曾良(そら)を伴って奥
羽加越の歌枕をたずねた旅の体験を素材にし,92年起筆,推敲(すいこう)を重ねて94年擱
筆(かくひつ),著者没後の1702年に刊行された。1巻1冊。素竜筆の清書本(著者自筆題簽)
と同筆の姉妹本,および草稿から写した曾良筆の異本が現存する。

〈古人も多く旅に死せるあり,予もいづれの年よりか片雲の風にさそはれて漂泊の思ひや
まず〉という主人公が,〈去年の秋〉隅田河畔の草庵に帰着したが,落ち着く間もなく,
3月27日〈行く春〉とともに船出し,下野,陸奥,出羽,越後,越中,加賀,越前の各地
をへて美濃の大垣に至るが,9月6日〈行く秋〉とともにそこをまた船出し,伊勢に向かう
という内容。去年の秋の帰着から今年の秋の出発までという首尾の仕立ては,四季ととも
に永遠にめぐり行く旅を暗示するもので,〈日々旅にして旅を栖(すみか)とす〉る旅の心
が主題。

出発から帰着までを日次体で記す通常の紀行とは異なり,行動記録の日付が極端に少ない。
作品は最奥の地〈平泉〉を感動の頂点に据えて,前半の表日本と後半の裏日本が対照的に
構成されている。文章は和漢雅俗混淆の俳文体であるが,当時の紀行としては多分に擬古
的である。文中に〈予〉の発句50,〈同行曾良〉の発句11,江戸・美濃の俳人の発句各1を
はさむが,それらの中には,著者による執筆時の創作・改作がかなりある。

〈奥の細道〉とは,元来は奥の大路から分かれた小路の称で,仙台藩の新興名所。古来の
歌枕で有名な細道には〈蔦(つた)の細道〉があり,伝統的な〈旅の心〉を描く業平の東下
りで広く知られた。それに対抗して,新しい旅の心を描く元禄の東下りの題号に無名の細
道を選び,これに日常世界から非日常的な〈奥〉の世界への通路の意をもたせたのであろ
う。古人の跡を求めて歌枕探訪の旅に出た主人公が,〈奥〉の受洗で独自の〈風流〉に開
眼する点に,作品の意義があろう。

《幻住庵記》で俳文の〈記〉の創出に成功した著者が,次の試みとして〈道の記〉の創出
にとりくんだもので,前者が鴨長明の《方丈記》をふまえたように,これも当時《長明道
の記》と称された《東関紀行》をふまえている。なお,同行の曾良には詳細な旅日記があ
る。⇒蕉風俳諧                                                  白石 悌三

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2014年4月26日土曜日

<日々是不穏 like a rolling sotne >(2014年4月26日(土曜日))女性の専業主婦願望

<日々是不穏 like a rolling sotne >(2014年4月26日(土曜日))女性の専業主婦願望


厚生労働白書によると2000年を境に専業主婦世帯と共働き世帯の数が逆転し、現在は共働き世帯が1057万世帯、専業主婦世帯が787世帯だそうです(平成25年度版)。ここにきて女性の間で専業主婦願望が増加しているという記事がありました。最近話題になっているアメリカの高学歴専業主婦を取材した『ハウスワイス 2.0』もあり、世界的な傾向なのでしょうか。女性の社会進出が狭まることを嘆かず、ネット技術で閉鎖的な従来の閉鎖的な専業主婦とは違った横のつながりが出来、新しい階層の出現と歓迎しましょう。60年代のカウンターカルチャーの復活かなあ。それにしても邦題の『ハウスワイフ 2.0』は秀逸。原題は"Homeward Bound: Why Women Are Embracing the New Domesticity"。直訳で「家路に向かううねり なぜ女性たちは新しい家庭生活を受け入れるのか」。カヴァーもいたって地味なものでした。



以下、ネットより記事。
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女性“活用”の現実 専業主婦願望 増加の背景は
SankeiBiz 4月22日(火)8時15分配信

専業主婦世帯と共働き世帯(写真:フジサンケイビジネスアイ)

 「一流企業には入りたいけど、子供が生まれたら子育てに専念したい」。難関国立大学に通う女子学生たちが口々にそう言うのを、一橋大大学院商学研究科のクリスティーナ・アメージャン教授は、複雑な思いで聞いている。みんな成績優秀だが、野心はかつての若者ほどにないと感じる。アメージャン氏は1980年代に日本企業に入社。ハーバード大を出た自分の仕事は、灰皿の片づけだったのを思い出す。

 「過去に比べて改善したと、日本企業は満足してはいけない。国際競争が不可避のいま、男性ばかりの組織が世界でいかに異様かを知るべきだ」とアメージャン氏。多くの日本企業は残業、飲み会で長時間労働が前提だ。家事で夫の助けは、たいして期待できず、子育てをしながら働くことが「女子学生には魅力的にみえない」と指摘する。

 共働き世帯が増え、安倍晋三政権が一層の女性活用を働きかける一方で近年、女性の間で専業主婦願望が高まっている。厚生労働省の調査では、独身女性の3人に1人は専業主婦を希望。内閣府の2012年の調査では「夫は外で働き、妻は家庭を守るべきだ」と考える人の比率が前回(09年)より10.3ポイント上昇し51.6%になった。20代では20ポイント近く伸びた。

 東レ経営研究所の渥美由喜ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長は、若年層の専業主婦願望について「夫の給料が右肩上がりで専業主婦が主流だった母親世代への“憧れ”がある」と分析する。

 とはいえ出産・育児を機に仕事をやめ、多くの女性が望む専業主婦となっても、経済的な理由などから、再び働く選択肢にたどり着く人は少なくない。川崎市在住の女性(47)は17年間の専業主婦生活を経て、昨秋に教材販売の営業職を得た。女性の再就職を支援する日本女子大学(東京都文京区)リカレント教育課程に1年間、通った末の再就職だ。長いブランクで仕事復帰は不安だったと言い、「育休や時短勤務がとれるなら、出産で仕事はやめない方がいい」と実感を込める。

 東京都杉並区在住の1児の母(30)は今春から、就職のために職業訓練学校に通い始めた。前職はアパレル販売。土日は必ず出勤、深夜に帰る生活で、育児との両立は不可能と離職した。子供が2歳を迎え、経済的な余裕やスキルアップを求めて再び働こうと決めた。自治体の待機児童解消の緊急対策で、何とか保育園も決まった。「母子ともに社会に出て新たな出会いに恵まれた」と感じる。

 新しい動きもある。「ハウスワイフ2.0」(文芸春秋)という本が話題だ。米国中産階級の女性たちが企業を離れ、インターネットで手作り品を販売するなどして稼ぐ「新しい主婦」の話。日本でも「仕事と育児の両立環境が不十分な中、会社にしがみつくよりはと、こうした“兼業主婦”志向も生まれている」(渥美氏)という。

 子育てに専念するのも、仕事に打ち込むのも、ほどほどに働くのも個人の自由。ただ、保育所不足はもとより、「仕事量は男女平等でも家事・育児は女性」「長時間労働で家族を犠牲にするのはやむなし」といった社会の意識が女性の働く意欲を萎(な)えさせているとすると、日本は人材をみすみす失っていることになる。


2014年4月25日金曜日

[積読立読斜読] 『モレスキン「伝説のノート」活用術』(堀正岳・中牟田洋子著、ダイヤモンド社、2010年)

『モレスキン「伝説のノート」活用術』(堀正岳・中牟田洋子著、ダイヤモンド社、2010年)


旧刊です。中区図書館より借覧。

知的生産における小ネタのノウハウ、lifehackも一巡した感じがします。
定番だけ残してやはり教養が必要といういまさらながらの流なのかも。

ただし定番として残したいものも多くあります。ノートのモレスキンはその一つ。
lifehackをばりばり試すには当方年を取りすぎたので現在は使ってませんが、
質のいい定番を長く使うというは賛成です。

モレスキンは現在の発売元がイタリアの会社なので「モレスキン」とイタリア式の発音ですが、
もともとはオイルクロス(オイルコーティングしたキャンバス地)をなめらかなモグラの皮になぞらえて、
「モールスキン」と紀行作家のブルース・チャトウィンが呼んだのが始まりだそうです。1986年にフランスのオリジナルの発売元が閉鎖され、1997年にイタリアのMoleskine社によって復刻再発売されたそうです。どうりでモレスキンは突然出てきてたちまち定番だったのはそのせいだったのか。

ガジェット好きの理学博士、堀正岳さんと、モレスキン・ファン・サイト(moleskinerie.jp)の管理人、中牟田洋子さんとの共著。

文房具のセンスのよい定番は、欧米ではこのモレスキン、ポストイット、ロディアのメモ帳、ビッグのボールペン、等々いろいろありますが、日本製はソフト的な展開でなかなかいいのがありませんね。




2014年4月24日木曜日

[その他] 2014年1月3日 新春歌謡ショー 門倉有希オンステージ

テスト運用です。運用開始のご挨拶。

28期の掲示板が事務局大脇の個人ブログ化しているので、スピンオフさせたい。
現在の掲示板は検索・タグが付けられないので投稿がたまっても有効活用できない。
等々の理由です。

2014年1月3日(金曜日)

配偶者とフジグラン安芸の名店会主催「門倉有希オンステージ」に行く。
門倉有希さんについては迂闊ながら存じ上げてない。歌唱力は抜群でした。

昨年のばんばひろふみさんより倍ぐらいのギャラリーで、熱心なファンも多く、
カラオケというメディアでの実力なのでしょうか。当方の知らない世界あり。





[惹句どんどん] 松尾芭蕉


世の人の見付けぬ花や軒の栗


世俗の名利を追う人間には、ひっそりと咲く黄白色の栗の花の価値はわからない。
だが、清貧に生きる脱俗の人、栗斎こそ真の自由人である、と芭蕉は評価した。


厳しい自己否定を乗り越えてこそ、真の自由を獲得できるのである。

『おくのほそ道』(角川ソフィア文庫)より

2014年4月23日水曜日

[積読立読斜読] 『負債と報い 豊かさの影』(マーガレット・アトウッド著、佐藤アヤ子訳、岩波書店、2012年)

『負債と報い 豊かさの影』(マーガレット・アトウッド著、佐藤アヤ子訳、岩波書店、2012年)

原題は"Payback Debt and the Shadow Side of Wealth"。
著者のマーガレット・アドウッドは1939年生まれのカナダの作家。

文芸書に似つかわしくない経済学書のようなタイトルが不思議で県立図書館より借覧。
2008年の講演記録から。

世界的な経済危機は、負債を連動される組織体系の破綻によってもたらされたという、文学者からのアプローチ。
古今東西の文献から「負債」をモチーフとしたテキストを紹介し、

「負債」についての文学的ペタンディックな知識が好きな人には(いると仮定して?)良書かも。

『クリスマス・キャロル』中の守銭奴スクルージを狂言回しとして持続可能な地球環境の必要性を説いた第5章が作家的想像力に満ちていて(結論はつきなだが)興味深かった。

下記、抜き書き。

P43
「負債は新種の肥満」と最近ある人が言いました。
この言葉で思い出しました。つい最近まで、肥満は喫煙より悪く、
その前は、喫煙が飲酒より悪く、さらに前は、飲酒は売春なみでした。
そして今や売春は負債の一種です。こうして堂々巡りは続くのです。

これらすべてに共通するのは、それぞれがある時代に最悪の罪とみなされたのに、
まったく害がないわけではないにせよ、少なくともはやりとみなされる時期が
あったということです。

P51
1994年に刊行された『市場の倫理 統治の倫理』の中で、ジェイン・ジェイコブズ(アメリカのジャーナリスト)は、人類が者を取得する方法には、獲得か取引の2つの方法しかないという説を提起しています。

P236(訳者あとがきより)
アドウッドは負債の概念を古代から現代の地球規模の株価暴落に至るまで幅広く丹念に調べ、アトウッド流の皮肉とユーモアで、「負債とは清算されるもの」と論じて、初めての清算人としてアダムの負債を清算したキリストをあげている。また、現在の経済危機をもたらした負債管理や多額の融資についての言及から、宗教、文学、人間社会の組織のなかで古典的かつ中心的なモチーフとしての<負債>の概念を考察している。

2014年4月20日日曜日

[積読立読斜読] 『女のいない男たち』(村上春樹、文藝春秋、2014年)

[積読立読斜読] 『女のいない男たち』(村上春樹、文藝春秋、2014年)

すみません。村上春樹好きなもので。

著者9年ぶりの短編集。本作も含めて短編集はロックのアルバムのような1つのコンセプ
トから編み出されているそうです。最近の2冊『神の子どもたちはみな踊る』は「199
5年の神戸の震災」、『東京奇譚集』は「都市生活者を巡る怪異奇譚」でした。本作のモ
チーフはタイトル通り「女のいない男たち」。なんらかの理由でパートナーだった女性を
失った(主に女性の浮気)男性の物語です。「シェエラザード」と書下ろしの「女のいな
い男たち」を除く4編が『文藝春秋』に掲載。女性のパートナーを失うことで主人公の男
性の存在理由がゆらぎ、自分はいったい何だったのかという自問が始まります。乗り越え
られる人や、乗り越えられなかった人の物語です。孤独なシニア男性という面から見れば
現代的なモチーフかも知れません。ほとんどユーモアらしきものがないのが作品の瑕疵か
も知れません。

腰巻から各短編の紹介。


「ドライブ・マイ・カー」
舞台俳優・家福は女性ドライバーみさきを雇う。死んだ妻はなぜあの男と関係しなくては
ならなかったのか。彼は少しづつみさきに語り始めるのだった。

「イエスタデイ」
完璧な関西弁を使いこなす田園調布出身の同級生・木樽からもちかけられた、奇妙な「文
化交流」とは。そして16年が過ぎた。

「独立器官」
友人の独身主義者・渡会医師が命の犠牲とともに初めて得たものとは何だったのか。

「シェエラザート」
陸の孤島である「ハウス」に閉じ込められた羽原は、「連絡係」の女が情事のあとに語る、
世にも魅力的な話に翻弄される。

「木野」
妻に裏切られた木野は仕事を辞め、バーを始めた。そしてある時を境に、怪しい気配が店
を包むのだった。

「女のいない男たち」
ある夜半過ぎ、かつての恋人の夫から、悲報を告げる電話がかかってきた。


コンセプト短編集らしく、他の短編の主題が他の短編の情景に使われていたりして(例:
「木野」のバーが「ドライブ・マイ・カー」に)面白い趣向でした。

個人的に一番面白かったのは何かの理由で「ハウス」と呼ばれる隠れ家に「幽閉」または
「秘匿」されている男性が、組織の連絡係りの女性(性処理も担当)から聞かされる寝物
語「シェラザード」。『千夜一夜物語』の王妃の名前です。この短編だけ『MONKEY』に掲
載され他の短編とちょっとテイストが違います。

最近の2冊の短編よりも心動かされるところが残念ながら少なかったです。村上さんは男
女の心の襞を描くにはまじめすぎるのかも。

ヘミングウェイにも内容は違いますが同タイトルの短編集があります("Men without Wom
en")。こちらは未読。



[惹句どんどん] 夏目漱石

多勢を恃(たの)んで一人を馬鹿にする勿れ、
己の無気力なるを天下に吹聴するに異ならず、
斯くの如きは人間の糟(かす)なり


夏目漱石「愚見数則」より
1985年4月、松山の愛媛県尋常中学(現松山東高)に赴任
中学校の校友誌に掲載

※漱石の「こころ」、朝日新聞掲載100周年だそうで、
漱石関連の特集が掲載されてました。

<日々是不穏 like a rolling stone > アメリカ・コロラド州で大麻解禁

<日々是不穏 like a rolling stone >(2014年4月20日(日曜日))

4月16日付け朝日新聞記事
アメリカのコロラド州で娯楽用の大麻が解禁

60年代のカウンターカルチャー華やかりしころ、アメリカの若者の間で精神の解放のた
めに広がった「大麻」が、

アメリカのコロラド州で解禁されたそうです。連邦制なので州によって法律が違いますが、
6月にワシントン州でも解禁になるそうです。オバマ大統領は青年期に常習していたこと
を雑誌『ニューヨーカー』のインタビューで答えています。

麻薬に関しては重い犯罪という意識の強い日本人にはにわかには信じられません。ヘロイ
ンなどの中毒性が強く犯罪組織との関わり合いが強い麻薬の摘発に忙しいアメリカでは、
軽度の常習性のある「大麻」程度は、かえって解禁したほうが犯罪抑制につながるという
考えななのかもしれません。

2年後にはカリフォルニア州でも合法化の見通しで、観光がてら娯楽用大麻で物資的にも
精神的にもトリップしやすくなります。

[新聞記事] [見出しを読み解く] "'Bossy' is more than a word to women"

「威張りたがり屋」は女性にとって、言葉以上の意味を持つ」

フェイズブック社のナンバー2、シェリル・サンドバーグが始めた女性のリーダーシップ喚起のためのキャンペーンで女性に対して使われるネガティブな言葉、"bossy"(威張りたがり屋、親分風を吹かせる)を使うことをやめようと訴えている。記者は言語学が専門で幼少期から男女では言葉の使い方に違いがあるという。男の子は自分の立ち位置を確認するために言葉を使い(組織的)、女の子は親密感を演出するために言葉を使う(協調的)という。



[その他] NHKテレビドラマ『ロング・グッドバイ』始まる

あまりテレビは熱心に観ませんが。。。

浅野忠信さん主演でチャンドラーの『ロング・グッドバイ』がテレビドラマ化。舞台をアメリカ西海岸から1950年代の日本に置き換え、豪華なセット、美しい映像で1回目は楽しめました。

[その他] 同窓会コンサート広島開催

シニア世代向けのなつかしのメロディー。
60~70年代にヒットした曲を本人が歌う「同窓会コンサート」が広島で開催されます。
7月8日(火曜日)広島文化学園HBGホール。SS席が8000円です。


[惹句どんどん] 村上春樹


人と人とが関わり合うというのは、
とくに男と女が関わり合うというのは、なんていうか、
もっと全体的な問題なんだ。

もっと曖昧で、もっと身勝手で、もっと切ないことだ。

『女のいない男たち』(文藝春秋、2014年)より


2014年4月17日木曜日

[惹句どんどん] サリンジャー


でもとにかく靴は磨くんだ、と彼は言った。
おまえは太ったおばさんのために靴を磨くんだよ、彼はそう言った。

『フラニーとズーイ』(村上春樹訳、新潮文庫、2014年)より

[惹句どんどん] トーベ・ヤンソン



「ものごとってものは、みんな、
とてもあいまいなものよ。まさにそのことが、
わたしを安心させるんだけれどもね」

児童書の装いを纏う『ムーミン』だが、
読み返すと、深い人間観察と哲学的示唆に富む
陰影ある大人の読み物であることに気付く。

『考える人』(2014年春号) 特集 海外児童文学ふたたび 
より


2014年4月12日土曜日

<日々是不穏 like a rolling stone> 高齢化がすすむ女性受刑者





「高齢化すすむ女性受刑者」

朝日新聞2014年4月8日、4月9日付け記事

岩国市に女性専用の刑務所があり、389人が収容されていますが、そのうち65歳以上が22%を占めているそうです。犯行は万引きなどの窃盗罪が80%で、半数が再犯だそうです。背景には孤独感や将来への不安があり、環境によっては犯さなくてもよい犯罪のようです。

取材をうけた受刑者(72歳)は再犯で3年弱の実刑判決を受けていました。万引きした額は千円にも満たない額です。

出所後の厚生保護施設の取材もされてました。広島市の中区にあり受刑者の就労支援や生活指導をしているそうです。

かつての日本の村落共同体は、高度成長期に解体され核家族化が進みました。日本全体は豊かになり、長寿社会を迎えました。長寿社会そのものは喜ばしいことですが、孤独な高齢者が多く生まれる弊害もあります。

受刑者一人を支える年間のコストは300万程度との試算もあります。たった千円弱の万引きで、社会は数百万の厚生費用を負担する必要があります。未然に防ぐにはゆるやかな共同体の再構築が選択肢のひとつになるでしょう。時間はかかりますが、自治体まかせだとこれも莫大なコストがかかり、社会全体が共倒れになってしまいかんせません。

[新聞記事] 定年後に通訳案内士になる

朝日新聞記事「一身二生(いっしんにしょう)」より。

2014年4月4日、4月11日付け。

熟年世代向けの記事で退職後に新しい仕事を始めた人を取材してます。
今回は住設メーカー社員から通訳案内士になった方の取材。

在職中に資格を取り、定年後に海外の旅行者をガイドする通訳案内士を一人で開業されました。

通訳案内士は難関資格として認識してましたが、最近TOEICで一定の点数を取ると英語筆記試験免除となったようでハードルが低くなりました。

自分の住む広島市は一日の行程内に世界遺産が3つもある観光地としてはより立地なので需要は多いかも知れませんね。