2021年10月24日日曜日

[積読立読斜読] 『産業革命史 イノベーションに見る国際秩序の変遷』(郭四志著、ちくま新書、2021年)第2章 第一次産業革命 イギリス発の工業化(1760年代~1830年代)

 


第2章 第一次産業革命 イギリス発の工業化(1760年代~1830年代)


[読書メモ]

イギリスの産業革命

1730年代、綿工業
1960年代、大きく発展
1770年代、産業機械化の実現で本格的に達成

なぜイギリスで産業革命が達成されたのか?

[主要条件]
①17~18世紀の時点で原材料供給地であるインドを植民地化していた

②17~18世紀の「三角貿易」で資本蓄積が進んでいた



③先行した「農業革命」により食料生産が伸び、人口が増加、中小の農民は賃金労働者に転身したため、必要な労働力が供給できた

④名誉革命以後、議会制度が定着し、市民の自由な活動が認められる市民社会になり、産業革命の形成・資本主義の発展を促進した

[背景]

①画期的な発明が続いた、蒸気機関、飛び杼

②石炭・鉄鉱石が国内で産出された

③科学的な知識が普及し、職人が発明して、企業が実用化するケースが生まれた

④重商主義以来、金融ネットワークの基盤があった

⑤専売条例・特許制度が確立していた

イギリスの産業革命の3つの特徴

①手工業の熟練

②マクロとミクロの技術発明の融合
例:蒸気機関
1712年ニューコメンの蒸気機関←マクロな発明
1769年ワットによる改良
1779年ワスバラによるはずみ車の導入←ミクロな発明

③先行した「農業革命」の成果


農業革命【のうぎょうかくめい】

資本主義の成立期に産業革命と並んで行われた農業技術や経営方法の急激な変革で,封建的土地所有から資本主義的土地所有への移行を完了した。典型的には18世紀後半―19世紀中期の英国でみられ,土地囲込み(エンクロージャー)が行われ,新農具・新作物の導入により農業における資本主義制度が確立,多くの独立自営農民(ヨーマン)は没落した。

百科事典マイペディア「農業革命」の解説


市民革命【しみんかくめい】
ブルジョアジーが中心となって,絶対王政を打破し,自ら政治的・経済的支配権を掌握した社会変革。この結果,封建的土地所有や身分制度を基本とする封建制度は崩壊し,市民社会成立の契機となった。また政治的自由と私有財産制が確立されて資本主義社会への道をひらき,三権分立の原則に基づく近代国家が樹立された。17世紀英国のピューリタン革命や名誉革命,18世紀のフランス革命,19世紀のドイツの三月革命(1848年革命),アメリカ独立革命などが典型とされる。

百科事典マイペディア「市民革命」の解説