月涼し脳を出て入る健忘神(わすれがみ) 林翔
さんずゐは点点点の涼しさよ
※健忘神(わすれがみ)は作者の造語
絶壁に眉つけて飲む清水かな 松根東洋城
日光月光すずしさの杖いつぽん 黒田杏子
汗臭き鈍(のろ)の男の群に伍す 竹下しづの女
汗の人ギューッと眼つぶりけり 京極杞陽
蝋燭の焔の瑠璃や夏の暮 山西雅子
月涼し脳を出て入る健忘神(わすれがみ) 林翔
さんずゐは点点点の涼しさよ
墓石に映つてゐるのは夏蜜柑 岸本尚毅
壜に入れて麦湯冷やすや水の中 星野麦人
妻は開きおのれは丸のどぜう鍋 吉村昭
押し返すわれも邪険や鉾を見る 松尾静子










