2021年12月9日木曜日

[積読立読斜読] 『久保田万太郎俳句集』(岩波文庫、2021年)(28)




終戦

何もかもあつけらかんと西日中


八月二十日、燈火管制解除

涼しき灯すずしけれども哀しき灯



草の丈

芝のころ(その二)(昭和十七年三月―二十年十月)Ⅳ


273 秋くさを下げしわが手にさす日かな


274 縁さきのただちに南瓜畠かな


275 日ざかりや火どりてくれしにぎりめし


276 トラックにのり貨車にのり日の盛


277 炎天の底濁るかにくもりけり


終戦

278 何もかもあつけらかんと西日中


八月二十日、燈火管制解除

279 涼しき灯すずしけれども哀しき灯


280 ひぐらしにしばらく雨のふりいそぎ


281 十三夜はやくも枯るる草のあり