トム・ウェイツは現在まで、名前だけ知っていて「しわがれた声でブルースを歌う」というイメージしかなく「敬して遠ざける」感じでした。通っている地蔵通りの"Fuzz Face Guitar School"の先生から、なにかの拍子に紹介されて、レコードそのもをお貸しいただいたので紹介する次第です。
"Closing Time"は1973年発売のデビュー・アルバム。先行する西海岸のシンガーソングライターの爽やかなイメージとは一線を画し、「場末のバーで閉店後に酔いどれて呟きながら歌う夢破れた男」というコンセプトだと思います。ジャケット写真はエド・キャレエフという著名なカメラマンです。
アルバム・ジャケット上部の時計は午前3時27分(たぶん)
バーの閉店後と思われます
収録曲は12曲。全作がトム・ウェイツの作詞作曲。アルバムコンセプトと相まって楽器の数は絞り、ヴォーカルを中心に聴かせる、アップテンポの曲は少なく、ゆったりと夜に聴きたい曲ばかりです(closing timeなので当然か)。当方はフォーク調の曲よりもジャズ風のアレンジの曲が心地よかったです。この頃のヴォーカルはまだそんなにしわがれていません。
トム・ウェイツは発表当時まだ24歳で、演出もあるのかも知れませんが、十分に老成した男が過去を振り返る感じがよく出てます。現在も聴き続けられるアルバムの理由かも知れません。
A面の1曲目はトム・ウェイツが所有していたクラシック・カーにちなむ曲で、イーグルスのカヴァーで有名です。