一人息子の耕一が兵隊に招集された「耕一應招」との前書きがある句。
時代背景の解説はないのですが戦時下の世相を反映しています。
親一人子一人螢光りけり
草の丈
芝のころ(その二)(昭和十七年三月―二十年十月)Ⅲ
244 月かげをやどさぬ蚊帳となりにけり
245 ぬけうらを抜けうらをゆく日傘かな
246 親一人子一人螢光りけり
247 草市の買ひものつゝみあまりけり
248 秋扇たしかに帯にもどしけり
249 あさがほやはやくもひゞく哨戒機
250 ゆめにみし人のおとろへ芙蓉咲く
251 露の道また二タまたにわかれけり
252 つゝぬけにきこゆる聲や月の下
253 西鶴忌うき世の月のひかりかな
