2021年12月29日水曜日

[積読立読斜読] 『産業革命史―イノベーションに見る国際秩序の変遷』(ちくま新書、郭四志著、2021年)第4章 第三次産業革命 ― ヘゲモニー国の変遷(20世紀後半から20世紀末)

『産業革命史―イノベーションに見る国際秩序の変遷』

(ちくま新書、郭四志著、2021年)

第4章 第三次産業革命 ― ヘゲモニー国の変遷(20世紀後半から20世紀末)


しばらくサボっていましたが、読書再開。年末までには読了したい。





1 国際政治経済構造の変容 ― ヘゲモニー国の衰退 ―


1970年以後、特に90年代に入って、アメリカの圧倒的優位(パクス・アメリカーナ)は後退している


産業革命により、先進諸国の経済は大きな発展を遂げた

1880年~1940年

電力・電燈・モーター

自動車・航空機・家電製品・電話・水道・医薬品・大量生産システム

この時代に取り入れられたテクノロジーの多くは強力な化石燃料エネルギーで最新の機械を動かすという発想に立っていた


アメリカで技術革新・イノベーションが落込んだのは、かつてのイギリスがそうであったように産業資本主義よりも金融資本主義を追求した結果と考えられる


製造業をはじめとするアメリカの優位性は失われつつあり、金融・非実体経済の繁栄に伴う所得格差の拡大により、ポピュリズムが台頭している。


中国をはじめとする新興国の台頭により、アメリカをはじめとする先進国の経済力は大幅に低下している


1970年代以降、基軸通貨としてのアメリカドルの国際的機能は次第に弱まってきた


ドイツは、金融・サービスよりも実体経済・モノづくり製造業を重視する傾向にある


3 新興・途上国の台頭


新興・途上国は、1980年代、1990年代、後発のメリットを生かし、グローバリゼーションへ積極敵に参入した

先進国の直接投資・技術移転を大いに受け入れ、キャッチアップ型工業化・技術発展を目指してきた


中国の家庭用電器参照は、国際競争力のある自国で数少ない産業の一つに成長してきた


(中国)自動車産業においても大きく発展し、国際競争力が向上しつつある

特に新興・途上国地域では「相対的優位性」をもって存在感が高まっている


後発のメリットを活かした国際分業への参入


中国はGDP総額ベースでは、2030台前半にアメリカを超える

しかしヘゲモニー国家にはなれない


中国の技術資源が制約されている


5 ソ連崩壊の原因 ― 技術革新力の欠如 ―


①社会主義体制

②技術発明・技術革新を起こすためのインセンティブが発生しにくい

③先進国からの技術導入に依存して自国開発に欠けていた


[追記]2022/01/08

日本経済新聞に書評が載りました。