ブロック氏が依頼した作家は、S・キング、ジョイス・キャロル・オーツのような大物から新進作家まで多士済々です。
本日はジョイス・キャロル・オーツが書いた「午前11時に会いましょう」を読みました。いくぶん倦怠期を迎えた男と情婦の関係をスリリングに描いて少し気味悪かったです。物語を読んで、その元ネタとなったホッパーの絵を改めてみると、確かにこの物語以外はあり得ないなと得心しました。
Edward Hopper - Eleven A.M., 1926
at Hirshhorn Art Museum Washington DC
P353
男が欲しいもの。それはほかの男に欲しがられる女だ。ただし、自分から気を惹いたりせず、注目されていることにさえ気づかない女なのだろう。脱色してブロンドになろうとは思わない。このブルネットの美しさは自慢なのだ。自然で、素朴な感じがする。自分を偽り、つくり、飾りたてるところがまったくない。次の誕生日には、四十になる。自分で自分を殺すかもしれない。
<著者紹介>
ジョイス・キャロル・オーツ Joyce Carol Oates (1938年生まれ)
現代アメリカを代表する女性作家。数多くの長編小説と短編集を出版している。アメリカ芸術文学アカデミーの会員であり、ブラム・ストーカー賞、全米図書賞、O・ヘンリー賞、全米人文科学勲章などを受賞している。(本書より)。



