2020年1月25日土曜日

[積読立読斜読] 『短編画廊』(ローレンス・ブロック編、ハーパーコリンズ・ジャパン、2019年)よりマイクル・コナリー



エドワード・ホッパーの絵から生まれた17の短編集。今回は「夜鷹(ナイトホークス)」を読みました。

この短編の著者マイクル・コナリーは1956年フィラデルフィア生まれ。アメリカの探偵小説家。LA市警察刑事<ハリー・ボッシュ・シリーズ>がベストセラーで高名。処女作品となった『ナイトホークス』(原題:The Black Echo)の執筆中にホッパーの絵に出合い、終盤で作品そのものを登場させているそうです(未読)。



そのマイクル・コナリーがホッパーの絵の中でも認知度が最も高いと思われ"Nighthawks"(1942)をどう料理するかですが、結構単刀直入、登場人物にLA出身の私立探偵、尾行される女はシカゴ在住でなぜかホッパーの絵のある美術館に足しげく通い、この絵の前で長時間メモを取りながら鑑賞しているという導入部から一転意外な方向に物語は進みます。

コナリーさんは本当にこの絵が好きなのだなあと思いました。コナリーの作品自体が好きな人は十二分にこの短編の楽しめるかもしれません。

あと短編の翻訳も、<ハリー・ボッシュ・シリーズ>と同じ古澤嘉通さんが手がけています。

絵のディテイルも作品の重要なキーとなってますので添付します。