2020年1月8日水曜日

[積読立読斜読] 『ペンギン・ブックスが選んだ日本の名短編29』(ジェイ・ルービン選、村上春樹序文、2019年新潮社)より 別役実



長々と呼んでいるペンギンブックスの日本短編集。半分弱ぐらい読了。(余談ですが、この間ある会合で「半分弱」を「寺尾聡のもとの奥さん=范文雀(はんぶんじゃく)」というギャグが通じず、昭和は遠くなりにけり)。

別役実さんの「工場のある街」(1973年)を読みました。子供向けの創作童話でテレビで朗読されたそうです。ちょっとヒネリに欠けるナンセンスな短編です。

「黒煙をあげる工場」や「蒸気機関車」が力強さの象徴、経済成長のシンボルだった時代の最後頃の年代の作品です。




『百科事典マイペディア』の解説

別役実【べつやくみのる】
劇作家。満州(現,中国東北部)新京(現,長春)生れ。早大政経学部中退。ベケットらの不条理劇に影響を受ける。鈴木忠志らと劇団早稲田小劇場を創立,のち退団。戯曲《象》(1962年)で注目され,《マッチ売りの少女》(1966年)と《赤い鳥の居る風景》(1967年)で岸田戯曲賞,《そよそよ族の叛乱》(1971年)などで芸術選奨新人賞受賞。小市民の日常生活のふとした綻びから異世界がブラックホールのような相貌で現れるといった趣の作品が多い。《諸国を遍歴する二人の騎士の物語》(1987年)で読売文学賞・芸術選奨文部大臣賞。評論や童話も多い。

→関連項目小劇場演劇