2019年11月30日土曜日

[あの頃のレコード](ではないけど) 『日本の人』(HIS、1991年)

ジャケット裏

2016年アナログLP


実際には当方の高校時代(1994年~1977年)のレコードではありません。

細野晴臣さんのベスト盤(星野源選曲)の収録曲で、忌野清志郎・坂本冬美とのユニットHISによる『日本の人』(1991年)が印象に残りました。オリジナルは1991年のCDですが、坂本冬美デビュー30周年記念で180g重量版のアナログレコードが2016年に発売されており、そちらを購入しました。このカッティングエンジニアは「日本のマスタリングの父」と呼ばれている小鐵徹(こてつ・とおる)さんです。

HISのドレスコードが学生服(坂本冬美はセーラー服)だったようで(理由は調査中)す。

オリジナルにも佳曲がたくさんあるアルバムです。カバー曲も多くいずれも傑作です。特にジミ・ヘンドリックスの「パープル・ヘイズ」を坂本冬美のこぶしを回して歌い倒す「パープル・ヘイズ音頭」が傑作。また歌謡曲の「逢いたくて逢いたくて」も何度聴いても味わい深いです。

もともとは同じレコード会社に属する忌野清志郎がたまたま坂本冬美の唄を聞いて共演を希望し、細野晴臣がプロデューサーで加わったという敬意のようです。

「日本の人」独特の「こぶし」は、ワールド・ミュージックでルーツ探しを続ける細野晴臣さんにとって改めて非常に新鮮だったのかも知れません。

演歌の坂本冬美、ロックの忌野清志郎、テクノの細野晴臣。奇跡の邂逅はおそらく二度とできない快作と思います。

『日本の人』制作時は忌野清志郎40歳、細野晴臣44歳、坂本冬美24歳でした。


[誕生年月日データ]
忌野 清志郎(いまわの きよしろう、1951年4月2日 - 2009年5月2日)
細野 晴臣(ほその はるおみ、1947年7月9日 - )
坂本 冬美(さかもと ふゆみ、本名同じ、1967年3月30日 - )

[アルバム解説]
『レコード・コレクターズ』(2019年11月号)より
細野晴臣、忌野清志郎、坂本冬美によるユニットの唯一のアルバム。細野は『omni Sight Seeing』に直結する坂本の演歌的コブシに惹かれたのだろう、随所で彼女のコブシが冴えまくっていて、「パープル・ヘイズ音頭」で飛び出す"パーヘィッ!”なんて、何と強烈なことか。全体としてはカヴァー曲が多く、歌謡曲がひとつのキーワードといえる。坂本と清志郎の表現力豊かな歌いっぷりの楽しさや、細野の打ち込みによるドドンパ、マンボ、カリプソなどの多彩なリズムの提示も歌謡的。そしてラストの「日本の人」の細野渾身の華やかなメロディに、彼らしい歌謡曲への愛が感じられる。(解説:小山守)。

[坂本冬美デビュー30周年記念SHM-CD版]
ボーナストラック2曲追加されてます。
1.Oh, My Love ~ラジオから愛のうた~
作詞:忌野清志郎/作曲:細野晴臣

NHKラジオ第1放送『旅するラジオ こんにちは!80ちゃんです』テーマ曲。2005年7月27日に坂本名義のシングルとしてリリース。

2.幸せハッピー
作詞:忌野清志郎/作曲:細野晴臣
『Oh, My Love ~ラジオから愛のうた~』のカップリング曲。

[アナログレコード収録曲]
A面

1.HISのテーマ(作詞・作曲:HIS)

2.パープル・ヘイズ音頭(作詞・作曲:ジミ・ヘンドリックス/日本語詞:忌野清志郎、春日博文)

3.夜空の誓い(作詞・作曲:忌野清志郎、中曽根章友)

4.逢いたくて逢いたくて(作詞:岩谷時子/作曲:宮川泰)

5.渡り鳥(作詞・作曲:忌野清志郎、小林和生)

6.500マイル(作詞・作曲:ヘイディ・ウェスト/日本語詞:忌野清志郎)

7.恋人はいない(作詞・作曲:忌野清志郎


B面

1.おやすみ もうすぐ逢える(作詞・作曲:忌野清志郎)

2.スキー・スキー(スキーなの)(作詞・作曲:忌野清志郎)

3.恋のチュンガ(作詞・作曲:ペレス・プラード/日本語詞:水島哲)

4.ヤングBee(作詞・作曲:忌野清志郎)

5.セラピー(作詞・作曲:忌野清志郎)

6.アンド・アイ・ラヴ・ハー(作詞・作曲:レノン=マッカートニー/日本語詞:忌野清志郎)

7.日本の人(作詞:忌野清志郎/作曲:細野晴臣)
細野のアルバム「コインシデンタル・ミュージック」に収録されている「the Man of China」(日本語タイトルは「中国の人」)に歌詞を付けた


[追記] 2020年5月13日(水曜日)

コロナ禍で自宅練習中の動画を坂本冬美さんがアップ。

敬愛する二葉百合子さんのLPレコードの隣に、この『日本の人』のレコードが飾ってありました。