2021年8月1日日曜日

[積読立読斜読] 『短編回廊』より「第三のパネル」

 


作者が選んだ創作意欲を喚起させる絵画からインスピレーションを得られた短編集。エドワード・ホッパーの作品のみで構成された第一集と違い、第二集の本作は絵画は小説家に任されたので、古今東西の絵画作品が集まりました。

本日はヒエロニムス・ボッシュの『快楽の園』が絵画で、小説の作者はLA市警察の刑事が主人公の<ハリー・ボッシュ・シリーズ>で著名な、マイクル・コナリーさんの作品『第三のパネル』を読みました。

美術史には詳しくなくて、ヒエロニムス・ボッシュの『快楽の園』は恥ずかしながら知りませんでした。

マイクル・コナリーさんは小説の場所を現代のLAに置き、熟知しているLA市警察のスタッフが登場。地下組織の麻薬製造工場の4人が殺害された現場に現れたFBIスタッフが持ってきたのが『快楽の園』のコピーでした。殺人現場は『快楽の園』の再現を狙ったかのような殺人方法。さて犯人は?

小説自体はあまりオチが効いていなくて残念でした。元ネタの『快楽の園』の不気味さはどんな小説よりも上回っていると感じます。



『快楽の園(かいらくのその、蘭: Tuin der lusten、西: El jardin de las delicias)』、または『悦楽の園(えつらくのその)』は、初期フランドル派の画家ヒエロニムス・ボスが描いた三連祭壇画。ボスが40歳から60歳の1490年から1510年の20年間のいずれかの時期の作品で[1]、1939年からスペインのマドリードにあるプラド美術館に所蔵されている。ボスの作品の中でも最も有名な作品で[2]、かつ最も大がかりな作品である[3]。この絵画はボスが画家としての最盛期にあったときに描かれ、この作品のように複雑な寓意に満ち、生き生きとした表現で描かれているボスの作品は他に存在しない[4]。

Wikipediaより