「あの頃のレコード」ではありませんが、手持ちのレコードからちょっと気の早い「クリスマス・ソング」特集です。
何故クリスマス・ソングか?
「まあ、クリスマスにクリスマス・ソングをかけておかないと、他にかける時がないですからね。(@村上春樹)」
というわけで、まずは往年の三大ギタリスト、エリック・クラプトンさんの"Happy Xmas"(2018)。
レコード版が出ていたのと、ほのぼのとしたジャケットが気に入って昨年のクリスマスに購入。なかなか良いアルバムでした。
クラプトンさんは、何がなんでもブルース仕立てにしないと気が済まないのか、クリスマスのスタンダード・ソングを無理やりブルースに。
Eric Clapton - White Christmas (Performance Video)
https://youtu.be/QFNEQ9ybrGI
アルバムのジャケットの絵はクラプトン自身のもの。まあギターの腕はさすがです。
クラプトンさんの念頭にあったのは、先行したボブ・ディランさんの同じくクリスマス・スタンダードのカヴァー集"Christmas in the Heart"(2009)だそうです。ジャケット・デザインも実はボブ・ディランの影響を受けていてザ・バンドの"Music from big pink"(1968)からのインスピレーションだそうです。
Bob Dylan - Have Yourself a Merry Little Christmas (Audio)
https://youtu.be/EWd-IsevG_A
バックの演奏はあったかい感じですが、肝心のボブ・ディランさんの歌声がダミ声で何を意図したのかは不明です。まあボブ・ディランなので良しとします。
"Have Yourself a Merry Little Christmas"は1944年のMGMミュージカル"Meet Me in St.Louis"の劇中歌で、主演のジュディ・ガーランドが歌って有名になった曲です。
こちらが本家本元。
https://youtu.be/CreWsnhQwzY
Meet Me In St. Louis (1944) ? Judy Garland ? Have Yourself A Merry Little Christmas
方や総天然色のロマンス・ミュージカル、日本では太平洋戦争敗色濃厚での耐乏生活でした。この映画観てたら戦争には勝てないと思ったのでは?
そのジュディ・ガーランドの晩年のイギリス公演を描いた2019年の映画『Judy』では憑依したような演技で、レネー・ゼルヴィガーが主な映画賞の主演女優賞を総なめにしました。
映画では採用採用されなかったもののサントラ盤には、"Have Yourself a Merry Little Christmas"が収録されています。本業ではないのに、素晴らしい歌唱力を聴かせてくれます。
LGBTに早くから理解のあったジュディ・ガーランドに敬意を評したのか、サントラ盤では10代でゲイをカミングアウトした、カナダ系アメリカ人の人気シンガーソングライター、Rufus Wainwrightをデュエットに起用しています(この歌唱もまた良いです)。
Renee Zellweger & Rufus Wainwright - "Judy" - Have Yourself a Merry Little Christmas (2019)
https://youtu.be/xo-9i_y6wLk
巡り巡って、そのRufus Wainwrightさん、"Across The Universe"が持ち歌らしく、YouTubeにもVENO版で聴くことができます。こちらではジョン・レノンの息子のSean Lennonと共演。
Rufus, Moby, & Sean Lennon - Across The Universe
https://youtu.be/JqRxi6G7Dro
(こちらはクリスマス・ソングではありません)。
長々と恐縮です。無理やりつなげてみましたが。ジョン・レノン+オノ・ヨーコさんの"Happy Christmas"です。戦争はいつまでたっても終わらないけど。



