2020年11月1日日曜日

[積読立読斜読] 『実践 自分で調べる技術』(宮内奏介・上田昌文著、岩波新書、2020)

 


ググっても君の答えは出てこない。


大学等の研究機関に属さない在野の研究者、市民活動家、向けの「技術書」。

ネットでの調べ物は限界がありますが、便利なので。ネットを利用するのはかまわないのですが、やはり自分で調べて事実を確認したり、実際に現場・現物にあたったり、関わっている人の話を聞く必要があります。

当方は市民活動とか社会活動の当事者ではありませんが、往年の岩波新書の『知的生産の技術』(梅棹忠夫著、1969)を高校時代に熱心に読み(なんと生誕100年、没後10年、書籍は100刷だそうです)、系列の『考える技術・書く技術』(板坂元著、講談社現代新書、1973)、『知的生活の方法』(渡部昇一著、講談社現代新書、1976)、『発想法』(川喜田二郎著、中公新書、1967)、情報の整理術については『「超」整理法』(野口悠紀雄著、中公新書、1993)、『A4革命 スーパー書類の整理術』(山根一眞著、日本経済新聞社、1993)を繰り返し読んできました。

現在はさほど知力・情報力が必要な仕事をしていないため、活用はしていませんが、最新の情報探索技術を知るためには有効な書籍でした。

共著者の情報整理に紹介されていたのものに、古典的なKJ法(パソコンソフトの活用例もあります)、山根式袋ファイル、が紹介されていたのが微笑ましかったです。

やはり人間は基本的にはアナログなので、考え事をするときは、大きな机の上にカードを並べて考えた方が効果的かと。

この共著者は継続して市民のための「調査術」のための技術ガイドを紹介していく方針で、ネット上に本書籍の追加情報を公開されており、ネット時代の情報保管方法として有効だと思いました(岩波書店のサイトにはこの紹介がなく不親切か)。


岩波新書 実践 自分で調べる技術

https://jibundeshiraberu.jimdofree.com/



<内容紹介>

実践 自分で調べる技術

本の見つけ方。ネット検索の極意。現場で調査。人の声を聴く。専門家でないからこそできる「調査のデザイン」とは。

本の見つけ方。ネット検索の極意。現場で調査。値を測定。そして人の声を聴く。専門家でないからこそできる「調査のデザイン」により、これらを縦横無尽に組み立てながら、統計や分析で調べていく方法を具体的に解説。ロングセラー『自分で調べる技術』に科学的な視点を加えて新たに書き下ろす。「知的生産の技術」への一歩。

岩波新書のサイトより