そなさんと知つての雪の礫かな(沢田はぎ女)
温暖化・核家族化で、「冬」の俳句への距離がかなり遠いですね。
週休二日制、大型連休もあり、正月休へのありがたみも薄れました。
「冬の部」は今回で終わりです。
呵々大笑入歯はづして年忘(五百木瓢亭)
行年や空地の草に雨が降る(青木月斗)
大年の何に驚く夜啼鶏(佐藤春夫)
大年(おおどし)=大晦日、元日の朝啼く鶏は初鶏として賞するが。。。
あおあおと年越す北のうしほかな(飯田龍太)
つぎつぎに子が着き除夜の家となる(福田甲子雄(きねお))
ろう製のパスタ立ち昇りフォーク宙に凍つ(関悦史)
「ろう」は環境依存文字
潦(にわたずみ)かはかんとして凍てにける(五十崎古郷)
潦(にわたずみ)=みずたまり
そなさんと知つての雪の礫かな(沢田はぎ女)
「そなさん」=そなたさま
雪はげし抱かれて息のつまりしこと(橋本多佳子)
雪・躰・雪・躰・雪 跪く(田中亜美)
みちのくの星入り氷柱われに呉れよ(鷹羽狩行)
いま落ちし氷柱が海に透けてをり(橋本鶏二)
極寒の塵もとゞめず岩ふすま(飯田蛇笏)
羽もなく鰭(ひれ)もなく春待つてをり(藤井あかり)














