2024年4月3日水曜日

[あの頃のレコード] 大瀧詠一『EACH TIME』(1984年)

 [あの頃のレコード] 大瀧詠一『EACH TIME』(1984年)




40周年記念盤が発売され『レコード・コレクターズ』(2024年4月号)でも特集記事が組まれました。リアルタイムでは購入しませんでしたが、先日中古レコード屋さんで格安で入手したので聴き直してみました。


オリジナルのアナログ・レコードは1984年の発売。手を変え品を換え編集版がいろいろなフォーマットで再発される大瀧詠一さんですが、当方が入手したのは1986年盤の『Complete EEACH TIME』です。編集上の都合でオリジナルで収録できなかった「Bachelor Girl」と「フィヨルドの少女」を追加収録し、曲順が一部変更されたものだそうです。


追加収録された「Bachelor Girl」と「フィヨルドの少女」は、シングル・カットされ、ナイアガラ・レーベルで最期のアナログ・シングルだそうです。


はっぴえんど解散後、趣味性が高すぎる活動でアルバムのセールスはさっぱりでしたが、1981年の『A LONG VACATION』でオリコンの2位となり、本作でキャリア唯一の1位を獲得。


全曲、松本隆作詞、大瀧詠一作曲で、曲調は『A LONG VACATION』の延長線上にあり、姉妹盤といってもいいかもしれません。


両方のアルバム・ジャケットのアートワークも含め、まだアメリカのポップミュージックが文化を含め、大きな影響力を持っていた時代のものです。国内の分断もなく人種差別のない幻想的な中産階級のアメリカの若者文化を目指し、結局は追いつけなかった日本の若者文化の一番成熟していた時代の音楽で、おそらく単独のミュージシャンでこれ以上濃密な作品のアルバムは出来ないと思います。


リアルタイムで大瀧詠一さんの作品に触れることができたのは幸福でした。


All Songs Written by 松本隆 & 大瀧詠一


SIDE 1

1.夏色のペーパーバック

2.Bachelor Girl

3.魔法の瞳

4.木の葉のスケッチ

5.恋のナックルボール

6.銀色のジェット


SIDE 2

1.1969年のドラッグレース

2.ガラス瓶の中の船

3.ペパーミント・ブルー

4.レイクサイド・ストーリー

5.フィヨルドの少女