2022年11月20日日曜日

[積読立読斜読] 『久保田万太郎俳句集』(岩波文庫、2021年)(81)



一生を悔いてせんなき端居かな


「ある日、あるとき…」の前書きのある783が飄然として面白いです。


777 セルむかし、勇、白秋、杢太郎


778 セルの肩 月のひかりにこたへけり


779 ボヘミアンネクタイ若葉さはやかに


780 どぜうやの大きな猪口や夏祭


781 つりそめてことし三年(みとせ)の切子かな


782 風のなき夜をみまもれる切子かな


783 一生を悔いてせんなき端居かな


784 靑萩やいつかはりたる風の向キ


785 秋風やいつの世よりの鬼太鼓


786 膳残暑皿かずばかり竝びけり





はし‐い〔‐ゐ〕【端居】 の解説

[名](スル)家の端近くに出ていること。

特に、夏、風通しのよい縁側などに出ていること。《季 夏》


「椽(えん)に―して」〈漱石・一夜〉

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E7%AB%AF%E5%B1%85/