流寓抄以後
その一
754 道づれの一人はぐれしとんぼかな
755 朝寒や人のなさけのおのづから
756 冬霧の夜のなげきとはなりけり
757 ねこ舌にうどんのあつし日短か
758 熱燗のいつ身につきし手酌かな
759 冬ごもり閉じてはあける目なりけり
760 また一つ誤植みつけぬみかん剥く
761 縁は異なものとぞみかん剥く
762 沖に立つしら波みゆる枯野かな
763 クリスマス海のたけりの夜もすがら