アルバムの完成度の高さの割にはセールスがいま一つだった本作品。
原因はB面の多彩な曲のせいかも知れません。
ロビー・ロバートソンの作詞そのものにはツアー中で出会った出来事を即興で仕上げて様な「1."Ring Your Bell"」では、モータウンばりのリズムで軽快に仕上げ、従来のバンドの音のイメージとはずいぶん違った曲になっています。
ラストワルツでも歌われたリック・ダンゴを代表する曲となった「2."It Makes No Difference"」まではザ・バンドの曲のイメージを継承するものでした。
「3."Jupiter Hollow"」はアルバム・タイトルにも絡むのですが、ギリシャ神話まで導入した宇宙をテーマにして、キーボードのガース・ハドソンが多用な楽器を使って音に厚みをつけ、まったくザ・バンドのイメージはありません。
「4."Rags and Bones"」はロビー・ロバートソンが少年時代を過ごした街の様子を詩にしたもの。私生活の乱れのせいでリチャード・マニュエルがヴォーカルを担当した曲が少なくなっていますが、この曲にはよくあっています。
マリブに専用のスタジオを構え、最新の24トラックの録音装置を設置して、音作りは多彩になりましたが、アルバムの統一感としてはまとまりに欠け、このアルバムでザ・バンドが何を表現したかったのかはわかりません。
ザ・バンド内部での軋轢が進んでいたのか、あっさり翌年の1976年には「ラスト・ワルツ」を残して解散してしまいます。
Side two
No.Title Lead vocals Length
1."Ring Your Bell" Danko, Manuel, Helm 3:55
2."It Makes No Difference" Danko 6:34
3."Jupiter Hollow" Helm, Manuel 5:20
4."Rags and Bones" Manuel 4:46








