2020年3月1日日曜日

[積読立読斜読] 『水丸さんのゴーシチゴ』(ぴあ、2018年刊)9/20 『夏』の部

引き続き安西水丸さんの俳画集より。

この七句で『夏』の部が終わりますので、いつもの投稿より句数が多いです。

最後のビーチボーイズの句は季語がありませんが、水丸さんにとって「ビーチボーイズ」は当然のように夏の季語なのでしょう。

危うい不倫(?)の句「夏痩せと恥じらいし背の白さかな」がよいですねえ。




『夏』の部



夕焼けを背おいて富士の黒さかな
(ゆうやけを せおいて ふじのくろさかな)「夕焼」


短夜や夢のほころび縫い合わせ
(みじかよや ゆめのほころび ぬいあわせ)「短夜」


佐原なる小江戸歩きや遠花火
(さはらなる こえどあるきや とおはなび)「遠花火」


夏痩せと恥じらいし背の白さかな
(なつやせと はじらいし せのしろさかな)「夏痩」


十五歳昼寝のなかの漂流記
(じゅうごさい ひるねのなかの ひょうりゅうき)「昼寝」


蛍ゆらゆら少年微熱の日
(ほたるゆらゆら しょうねん びねつのひ)「蛍」


光る歯のビーチボーイズはよろしくと
(ひかるはの ビーチボーイズは よろしくと)