岩波文庫が太宰治の作品集を充実。3か月ごとに6冊を刊行予定。
『晩年』は太宰治の最初の短編集。1936(昭和11)年、砂子屋書房より刊行。
第1回の芥川賞候補。執筆は23~24歳。初期の作品ですがやはり上手です。
本日は最初の3編を読みました。
葉(1934年4月)
思い出(1933年4月)
魚服記(1933年3月)
「葉」は過去の習作のアフォリズムを貼り交ぜた太宰の面目躍如たる短編。
(筋はありません)。
「思い出」は少年期の身分の違う禁断の恋愛を淡い筆致で描いた秀作。
「魚腹記」は炭焼きの父娘の生活を材にして、大蛇に化身した三郎八郎伝説と重ねたもの。

