あの頃のレコード、特別編。
2021年後半のテーマ、レッド・ツェッペリンの全アルバムをアナログ・レコードで聴くという企画。
本日の"Led Zeppelin Ⅲ"は1970年10月発売。
デビュー・アルバムとセカンドがハードロックとしての内容とセールスも成績がよかったため、アコースティック色の強い本作は世評が低いようですが、それでも全米売り上げが650万枚なので、堂々たるセールスです。アコースティックへの挑戦は次のアルバムでの「天国への階段」へ繋がります。
A面5曲、B面5曲で、A面2曲目と、B面全部がアコースティック色の強い曲になっています。いっそA面をハード・サイド、B面をスロウ・サイドにすればすっきりしたかも知れません。音的には"psychedelic folk and acoustic sound"となるらしく、今日は名前が残ってませんが、当時のイギリスで隆盛だったサイケ・フォークの影響もあったかも知れません。
レコーディング時期は、無茶苦茶忙しかった時期と想像されますが、長期休暇をとったウェールズの古いコテージでのリラックスした時間が曲作りに反映されているそうです。(B-4はタイトルにそのままコテージの名前が付けられています)。
当方の高校時代は1974年~1977年なので、一番多感な時期にこのアルバムは聴いていませんし、ヒット曲狙いの作品がほとんどないので、記憶に残っている曲もありませんが、A面1曲目の「移民の歌」(Immigrant Song)だけは、さすがに聴いたことのある曲です。
当方はあまりギンギンのハード・ロックが苦手で、このアルバムはなかなか心地良いです。
例によってアートワークが凝っており、表ジャケットが空洞で所々に穴があり、中に回転する円盤状の紙があって回転させると窓からいろいろな写真を見ることが出来る仕掛けです。(ジミー・ペイジの意図は農業暦を表現したかったようですが未達)。
またアナログ・レコードならではの仕掛けがあり、初回版のレコード盤には最後の曲の終わりの空白部分に刻印があり、A面には「Do what thou wilt(汝の意のままにすべし)」、B面には「So mote it be(そうあれかし)」と彫られていて(当方の復刻版180g重量版にもありました)。ジミー・ペイジが当時入れ込んでいたオカルト書からの引用だそうです。
Side A
1.Immigrant Song (Page & Plant)
アメリカ他数カ国でシングルカットされ、全米16位を記録
2.Friends (Page & Plant)
3.Celebration Day (Jones, Page & Plant)
4.Since I've Been Loving You (Jones, Page & Plant)
前作『II』のセッション時に製作されていたが収録を見合わせ
5.Out on the Tiles (Bonham, Page & Plant)
Side B
1.Gallows Pole (Traditional -arr by Page & Plant)
ヨーロッパ地方に古くから伝わるトラディショナル・ソングの改作
2.Tangerine (Page)
ペイジがヤードバーズ時代に製作した曲
3.That's the Way (Page & Plant)
4.Bron-Y-Aur Stomp (Jones, Page & Plant)
5.Hats off to <Roy> Harper (Traditional -arr by Charles Obscure)
曲自体はブッカ・ホワイトが1937年に録音したブルース・ナンバー「シェイク・エム・オン・ダウン」のカバーであり、タイトルとは直接の関連性がない。




