2021年11月24日水曜日

[積読立読斜読] 『久保田万太郎俳句集』(岩波文庫、2021年)(22)


芝のころ(その二)(昭和十七年三月―二十年十月)Ⅱ


215 夕焼も海の匂も消えしとき


216 迎火をみてゐる犬のおとなしき


217 秋立つやてぬぐひかけの手拭に


218 秋立つとしきりに栗鼠のわたりけり


219 ひぐらしに十七年の月日かな


220 枝折戸のつゆけさしめて置きにけり


221 秋の暮汐にぎやかにあぐるなり


222 大學のなかぬけて来て秋まつり


213 あきくさをごつたにつかね供えけり


214 子規にまなび蕪村にまなび桃靑忌