28期の高校時代の音楽を、本当にレコードで聴くという、結構無謀な企画の連載。
今回はビーチ・ボーイズの"15 Big Ones"(日本語タイトル『偉大なる15年』、1976年のアルバムです。
広島駅近くの中古レコード店、Grooving'で購入しました。
28期の高校時代だった1970年代の中盤のロックの状況では、ビーチボーイズは在庫一掃処分の売り場でも売れ残っている、昔サーフィン・ミュージックで一世を風靡したナツメロ・バンドという位置づけでありました。たしかレコード屋さんでもビーチボーイズのレコードはほとんどなかったような記憶がありますが。
良くも悪くも、ビーチボーイズはブライアン・ウィルソンのワンマン・バンドで、メンバーのほとんどが家族と親戚であり、かつブライアン以外は突出した音楽的才能がなく、ソロも難しいとなると、
いかにバンドを継続させるか、という道しか残されていないかったのではないかと思います。
ロック史上に残る"Pet Sounds"(1966)以来、その才能を持て余して魂の闇をさまよっていたブライアン・ウィルソンが、やっと病魔から復帰して、プロデュースしたのが本作となります。(身体的に全部のプロデュースはできなかったそうです)。
収録曲の半分が、オリジナルでなくロックのオールディーズで、水準が低すぎるとの評価はたやすいことですが、現在聴いてみるとなかなかの良質なポップで、当時の水準は超えていたのではないかと思われます。
40年近い年月が、オールディーズをオールディーズとして聴ける歳月となり、純粋に楽しいアルバムであると、個人的には思いますが。
That we can take it one more mile
Because
We're singing that same song
We're still singing that same song
収録曲"That Same Song"で、往年のファルセットボイスの面影がまったくない闘う家長、ブライアンが、声を絞り出すように歌う「同じ歌だけど、まだ歌っている」という叫びは、これこそロックだとも思うのです。
Side A
Rock And Roll Music
It's OK
Had To Phone Ya
Chapel Of Love
Eneryone's In Love With You
Talk To Me
That Same Song
TM Song
Side B
Palisades Park
Susie Cincinnati
A Casual Look
Blueberry Hill
Back Home
In The Still Of The Night
Just Once In My Life
