2024年12月14日土曜日

[積読立読斜読] 『漱石俳句集』(坪内捻典編、岩波文庫)明治三十三年 546—551

  [積読立読斜読] 『漱石俳句集』(坪内捻典編、岩波文庫)明治三十三年 546—551


551 空狭き都に住むや神無月





546 阿呆鳥熱き国にぞ参りたる


547 稲妻の砕けて青し海の土


548 雲の峰風なき海を渡りけり


549 赤き日の海に落込む暑かな


550 日は落ちて海の底より暑さかな


551 空狭き都に住むや神無月



546 次の句とともに香港からの高浜虚子宛て葉書に記された。

548 妻(鏡)宛ての手紙に記された印度洋の句。

549 次の句とともに紅海上での句。

551 神無月—十月の異称。漱石がロンドンに到着したのは十月二十八日。