2015年4月5日日曜日

[その他] 同窓会映画としての"Celebrity"(1998)



Huluにウディ・アレンの作品が入ってきたので同窓会映画と言えないこともない"Celebrity"を観ました。

1998年の作品。監督・脚本がウディ・アレンです。Kenneth Branagh, Judy Davis, Leonardo DiCaprioらが出演。

Lee Simon(by Kenneth Branagh)とRobin Simon(by Judy davis)夫婦の離婚後の人生の対比を、背景にセレブの生活(映画、レストラン、文壇)を置いて描いたもので。小説家志望の売れない映画脚本家のLeeが高校の同窓会で人生をやり直すことを決意し、突然の離婚に踏み切ったのに対し、国語の先生だったRobinは偶然の出会いから逆にセレブの一員となっていくという対比です。

気の利いたセリフ回しはあるものの、アレン自身が出演していないので、あまり面白いとも思われませんでした。主人公が小説家志望なので、文壇ネタが満載のようですが、当方の知識がまったくないため、こちらも楽しめず。アメリカのアッパーミドルクラスの高校の同窓会がどんな様子か興味があるかたには推薦します。

主人公のLeeの高校の同窓会での独白です。

Lee Simon: One minute you're in the lunchroom at Glenwood High and you f***ing blink and you're 40, you blink again and you can see movies at half price on a senior citizen's pass. Ask not for whom the bell tolls, or to put it more accurately, ask not for whom the toilet flushes.
高校の食堂にいる少しの間に、瞬きするともう40歳になっていて、もう一度瞬きするとシニア割引で映画を観ることができる。誰がために鐘が鳴るかを訊ねるな。誰がためにトレイの水は流されるのかを尋ねるな。

という独白の後、人生をやり直すために離婚を決意しますが、あまり人生は好転せず、映画の最初のシーンで飛行機がマンハッタンの上空にスモークでたく"Help"の文字を、映画の試写で観るという結末に繋がります。

全編モノクロですが、モノクロの意味がよくわかりません。現実でないということでしょうか。作中高名な映画監督を酷評する評論家が出てきますが、その映画監督が撮ったモノクロの映画についての科白。

Tony Gardella: He's very arty, pretentious, one of those assholes who shoots all his films in black and white.

ということで自虐的。アレンにしては筋がまとまらず自虐でモノクロにしたのかも。