2015年4月4日土曜日

<日々是不穏 like a rolling stone> 地方統一選挙とネット民主主義



統一地方選だそうですが、困惑してます。

4月12日(日)が地方統一選挙で当方の住所だと広島市長、広島県議会議員、広島市議会議員という3つの投票が1日で実施されます。

広島市長選挙は当選が1人ですし、政治に関心が薄いと言っても市長の活動はメディアを通じてある程度は伝わってきますが、県議会議員、市議会議員となると素行の悪い議員のニュースとか、議会自体の混乱とか、の悪い面ばかりが記憶にあり、議員一人一人の活動については正直わかりません。わかろうという気持ちはあるのですが、正しい評価を下す前提となる情報が少ないのが、困惑の原因かも知れません。

インターネットの時代になっても選挙のお知らせは郵送ですし、投票は物理的に人がする必要があります。町々に選挙カーを走らせ、多くのポスターを貼って、想像するだけで大変なコストのようです。

低コストで民意を政治に反映する仕組みはないのかと漠然と考えておりましたが「集合知とネット民主主義」という論考が活発なようです。

代表的と思える東京経済大学の西垣通さんの論考を紹介します。

NHKの解説アーカイブスに掲載されたものです(2014年10月22日付け)

・問題の正解がある化学・盤上ゲーム(チェスなど)の集合知の応用は効果的(正解に近い集合知が集まる)
・民主主義には正解がなく政策の決定までには議論・熟考が必要
・ハーバード大学の政治学教授、マイケル・サンデルは集合知の前提として3つの評価基準を設定している
(1)功利主義(最大多数の最大幸福)
(2)自由主義(個人の自由を守る)
(3)共同体主義(地域・国家の共通善)
・西垣通さんはサンデルの正義原理は一長一短ありとして、適用できる前提条件が異なるという意見
(1)共同体主義は集団メンバー数が比較的少ない小規模な集団で有効
(2)自由主義はグローバルな巨大規模集団で有効性を発揮
(3)功利主義はその中間であり当事者集団での正義原理として機能
・結論として、ネット集合知を用いるとき、三つの正義原理をゆるやかに統合した評価基準を設定することができる(西垣通さんの「N-LUCモデル」)

ネット民主主義が当方の困惑を解決してくれるのかどうかはわかりません。長期的には現時点の投票システムが効率的・効果的な方法に代わるのを期待します。



<追記>(2015.04.05)

朝日新聞Digital(2015年4月3日21時09分)

道府県議選、21%が無投票当選、選挙区数とも過去最多

 統一地方選で行われる41道府県議選と17政令指定市議選が3日、告示された。道府県議選では全選挙区の33・4%の321選挙区で無投票が確定。総定数の21・9%にあたる501人が無投票で当選した。無投票の選挙区と当選者の割合は、記録が残る第3回統一選(1955年)以降で最も高くなった。自民党「1強」のもと、民主党の候補者擁立が難航したためで選挙の空洞化が進んでいる。