2023年4月7日金曜日

[惹句どんどん] 黒川伊保子(感性リサーチ代表)




サクラ SaKuRa は、

息を下の上にすべらせ、口元に風を作り出す Sa、

何かが一点で止まったイメージの Ku、

花びらのように舌をひるがえす Ra 

で構成された語である。


つまり、語感的には、

風に散る瞬間の花の象(しょう)を表す名称なのだ。

あの花を「サクラ」と呼ぶ私たち日本人は、

散り際を最も愛する。



『日本語はなぜ美しいのか』(黒川伊保子著、集英社新書)より

『みちこさん英語をやりなおす』(益田ミリ著、ミシマ社、2014)より孫引き。