急逝した芥川賞作家、赤染晶子さんの遺作となりました。
大手出版社から独立して個人出版社palmbooksを始めた加藤木礼さんの初めての出版物だそうです。装丁はインクを使っていた時代の学生ノートのような感じで、派手な色彩の装丁ばかりの書店においては逆に目立ち手に取ってみたくなる装丁でした。
同時期に直木賞を受賞した中島京子さんが「文体」に惹かれた愛読書に挙げられておられましたが、いわゆる"writer's writer"の随筆の名手なのかも知れません。題材自体は日常の何気ない出来事なので文才のない凡人読者にとっては題材自体を掬い上げる文才はじわじわと効いてくるのでしょう。
<内容紹介>
小気味いい文体と独特のユーモア感覚あふれる日常エッセイ集。登場人物たちの京都弁の台詞や著者の独白の言いっぱなしさに思わず笑いがこぼれます。先の読めない展開にグイグイ引き込まれ、いつのまにか気持ちがあたたかくなる読み心地が最高です。岸本佐知子さんとの交換日記も併録。
個人出版社「palmbooks」初の刊行書籍となります。
ー--palmbooks紹介文ー--
時を超えて。生まれ育った京都へのおもい。こぼれだす笑い。
『乙女の密告』で芥川賞を受賞。
2017年に早逝した著者によるエッセイ55 篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。
日常を描いていながら、想像が羽ばたき、 ことばで世界を様変わりさせていく。 ここに生きている人たちがいとおしくて、読んでいると、 ふしぎと気持ちがあたたかくなる。初のエッセイ集にして、マスターピース。
https://tohon.shop-pro.jp/?pid=171652233
<著者プロフィール>
赤染晶子 (アカゾメアキコ) (著/文)
1974年京都府生まれ。京都外国語大学卒業後、北海道大学大学院博士課程中退。2004年「初子さん」で第99回文學界新人賞を受賞。2010年、外国語大学を舞台に「アンネの日記」を題材にしたスピーチコンテストをめぐる「乙女の密告」で第143回芥川賞を受賞。著書に『うつつ うつら』『乙女の密告』『WANTED!! かい人 21 面相』がある。2017 年急性肺炎により永眠。エッセイの名手としても知られ、本書が初のエッセイ集となる。
https://tohon.shop-pro.jp/?pid=171652233
<出版社紹介>
加藤木礼
一九七八年生まれ。東京工業大学大学院生命理工学研究科博士課程修了。二〇〇五年新潮社入社。十七年ちょっと文芸書と文芸誌を担当したのち、二〇二二年秋から個人出版社palmbooks(パームブックス)として活動をはじめる。一冊目となる赤染晶子さんのエッセイ集『じゃむパンの日』を二〇二二年文学フリマ東京秋で初売り後、全国書店で順次販売予定です。
https://habookstore.shop/items/637f23baabc35c09726b9568
