2021年2月6日土曜日

[積読立読斜読] 『名句の所以(ゆえん)』(小澤實著、毎日新聞出版、2018年) 春の部 (2)

まだまだ寒い日が続きますが、そろそろ当家でも雛飾りが出ます。


下萌えぬ人間それに従ひぬ 星野立子

 

夕雲のふちのきんいろ雛納め 鍵和田ゆう子

 

東山三十六峰みな笑ふ 清水基吉





我山に我れ木(こ)の実植う他(た)を知らず 西山泊雲


堅香子にまみえむ膝をつきにけり 石田郷子


大風やはうれん草が落ちてゐる 千葉皓史


星の香の少しく混り蕗の薹 渡邊千枝子


梅咲いて庭中に青鮫が来ている 金子兜太(かねことうた)


下萌えぬ人間それに従ひぬ 星野立子


目を入るるとき痛からん雛の顔 長谷川櫂


仕(つかまつ)る手に笛もなし古雛(ふるひいな) 松本たかし


夕雲のふちのきんいろ雛納め 鍵和田ゆう子(「ゆう」は禾に由)


東山三十六峰みな笑ふ 清水基吉














清水基吉に「永らへて湯豆腐とはよくつきあへり」の句あり



堅香子(かたかご)=片栗の古名