スローリーディング中の新書『英文法再入門 10のハードルの飛び越え方』(澤井康佑著、中公新書、2021年)、本日は「第4講 現在完了―日本語が失った「過去」と「完了」の区別」を読みました。
本書は英語の例文が少なく、文法書というよりは英文法に関する随筆と捉えた方がよく、英文法理解の前提となる英文法用語の解説がほとんどないので、初学者向きの本ではありません。
[現在完了の形]
S have(has) V(過去分詞形)
日本人が現在完了を苦手とする理由
(1)日本語にない表現
(2)英文法書の不適切な分類
古文ではあった「完了」表現が、現代日本語にはない
「き」「けり」→過去
「つ」「ぬ」「たり」「り」→完了
「結果」「継続」「完了」「経験」の分類が不適切
「結果」「継続」の2分類と、「結果」のオプションとしての「完了」「経験」の分類が理解しやすい
P89
※「結果」の場合に、「完了」「経験」のニュアンスが存在する場合がある。
動詞には「出来事動詞」(run, hand, melt, die)「状態動詞」(resemble, know, like)
がある
P90
同じ動詞でも「出来事」「状態」の両義の動詞がある
use,の例
I have used this tool twice.「出来事動詞」
I have used this tool for ten years.「状態動詞」(継続)
「出来事動詞」を用いた現在完了→「結果」
「状態動詞」を用いた現在完了→「継続」
P89
「経験」「完了」は、主に出来事動詞が用いられた現在完了の文で、現在の事態を描写するための言葉にすぎません。現在完了の根本の意味を表す言葉である「結果」「継続」と同じ次元のものではないのです。
P95
アメリカ英語では、過去形が現在完了形の意味として用いられることが多い

