高校時代によく聴いたアルバムです。
最近レコードを断捨離して、自分が通っているギター教室の先生に寄贈したのですが、その先生の大のお気に入りのレコードが本作です。やはりギター演奏者としては相当魅力的な演奏らしいです(当方はよくわかりません)。
さらに仕事上で関係のある内装業者の社長さんが(ほぼ同年代)自社オフィスに飾っているのも本作です。
という訳で(どういう訳か?)、レコードは教室にあるので、また購入して聴いています。
1971年にグループのリーダー格で、スライド・ギターの名手、デュアン・オールマン(ブラザーズ・バンドの兄のほう)をオートバイ事故で亡くし、本作のレコーディング中にベースのベリー・オークリーもオートバイ事故で亡くし、いわば野球で言うと、エースと4番を同時に失ったような状況で、バンド崩壊の危機の中、残った看板のツイン・ギターの片割れディッキー・ベッツ(この方も偉大なギタリスト)がバンドをまとめて完成させたのが本作です。
ツイン・ドラム、ツイン・ギター、という重厚な編成のバンドとしてロックのライブ盤史上に残る傑作、1971年のライヴ盤『At Fillmore East』、これもロックのアルバムに名盤として残る、スタジオ録音とライブ録音を同時に編成した "Eat a Peach"(1972年)の後を受けての本作ですが、主導権を握ったディッキー・ベッツがスライド・ギターも猛練習でマスターし、重厚なロックから肩の力が抜けたカントリー・ロック(=サザン・ロック)の名作として完成させました。
聴きなおしてみると、ギターの魅力はもちろんですが、新たに招聘したピアノ奏者のチャック・リーヴェルの演奏が素晴らしく、ロックの史上では空前絶後の編成、ツイン・ギター、ツイン・ドラム、ツイン・キーボードのバンドが誕生しました。
(残念ながら本作を超えるアルバムは出来ませんでした)。
演奏が主体のバンドなのでA面、B面、で7曲しか入ってません。超有名なインストルメンタルの「ジェシカ」は、やはり何度聴いても心地よいです。
B面最後の曲、"Pony Boy"の最後に低い笑い声が録音で拾っており、高校時代には気づきませんでした。何か吹っ切れた感じの再生への決意のような感じです。
アルバム・ジャケットはメンバーの子供たちで、見開きにはメンバー全員のファミリーの集合写真があります。おそらくツアーにも同行していたのかも知れません。ロックが共同体の新しい形を作るという希望に満ちた1970年代前半の気分がよく出ていますね。
<収録曲>
特記なき楽曲はディッキー・ベッツ作。
Side 1
むなしい言葉 - "Wasted Words" (Gregg Allman) - 4:20
ランブリン・マン - "Ramblin' Man" - 4:48
カム・アンド・ゴー・ブルース - "Come and Go Blues" (G. Allman) - 4:55
ジェリー・ジェリー - "Jelly Jelly" (Billy Eckstine, Earl Hines) - 5:46
Side 2
サウスバウンド - "Southbound" - 5:10
ジェシカ - "Jessica" - 7:31
ポニー・ボーイ - "Pony Boy" - 5:51
↓こちらも参照ください。
2015年7月3日金曜日
[あの頃のレコード] The Allman Brothers Band "At Fillmore East" (1971)

