2020年7月6日月曜日

[惹句どんどん] ハンナ・アーレント(哲学者)


全体主義の運動は、現実そのものよりも人間の心が必要とするものに適した、一貫性のある嘘の世界を召喚する。
その嘘の世界において、根無し草である大衆は、多大な想像力によって、現実の生活や現実の経験が人間と人間の期待に与える、終わりのない衝撃を免れ、自分の家にいるかのようにくつろぐことができるのである。

ハンナ・アーレント『全体主義の起源』より。

『未来への大分岐』(集英社新書、2019年)より孫引き。