9月20日(日)付け朝日新聞別冊Globeの連載記事「見出しを読み解く」はウェブ・ジャーナリズムの話題。
"Where Clicks Reign, Audience Is King"
「クリックこそ全ての世界では、読者が王様」
日本での報道は少なかったようですが、7月にセシルという名のアフリカのジンバブエで最も有名なライオンが、アメリカの歯科医ウォルター・パーマーに違法に殺害されました。ソースは歯科医自身のFacebookからだそうです。
アフリカでは外国人によるライオンなどの大型動物を遊びで殺すというスポーツハントが問題になっていますが、追跡調査の発信機をつけており観察者との接触から人間に慣れていたライオンで、度々撮影されて命名までされていた有名なライオンだったため、世界中の非難が殺到しました。
Globeの記事は、この事件を受けたウェブ・ジャーナリズムの本質的な課題を問題視しています。新聞やテレビに変わりニュース・メディアの主流となったネットでは記事が容易に拡散するため内容が反復的(repetitive)でつまらない(trivial)もにになりがちです。
オンラインジャーナリストの一人は、このような読み捨てられるウェブ・ニュースをスナック菓子の「ドリトス」を無意識に一袋開けてしまったような空虚感だとインタビューに答えています。
Reading disposable web journalism is "like eating a whole bag of Doritos," Joshua Topolsky, a founder of the technology website The Verge, said in an interview. "You look up and think, 'What am I doing?'?" Mr. Topolsky recently left his job overseeing Bloomberg's web properties, and afterward posted an essay that in part expressed frustration with what is published online.
逆にクオリティ・ペーパーのワシントン・ポストの編集者はウェブ上での話題のニュースを無視して取材に時間のかかる記事を取り上げれば、かなりの(substantial)読者を集めることができると考えています。
対価を払って良質の記事を読むメディアと、速報性で大衆受けする無料のニュースと二極化が始まっているようですね。
タイトル中のreignは「治世、支配」「主権を握る、支配する」の意。
