2015年9月20日日曜日

[あの頃のレコード] Rickie Lee Jones"Rickie Lee Jones"(1979)



このアルバムはリアル・タイムでは聴いていません。中古レコード屋さんで印象的なジャケットが魅力で購入しました。したがって感想のようなものはすべて後追いです。

70年代の後半、成熟した西海岸のロック・スタジオ・ミュージシャン連中は、その新人女性歌手のデモを聴いた瞬間、自分もファースト・アルバムの録音に参加したいと思ったに違いないでしょうね。

"Rickie Lee Jones"は自身の名前を冠したデビュー・アルバムで1979年の発表。シカゴ生まれで酒やドラッグ、妊娠中絶など壮絶な思春期を過ごし、19歳ごろからロサンジェルスで歌手を始め、デモ・テープがリトルフィートのローウェル・ジョージの目に留まりメジャー・デビューとなったそうです。

彼女の魅力は決して声量があるわけではありませんが、自作の自分自身を歌詞の題材にした曲に載せ、変幻自在のボーカルで楽器を奏でているような感じがする歌唱です。バックは当時の西海岸を代表するミュージシャンが集結し、ドラムだけでスティーヴ・ガット、アンディ・ニューマーク、ニック・デカロという布陣です。

シングル・ヒットにもなった最初のChuck E.'s in loveの出だしだけでもう引き込まれてしまいました。

印象的なジャケットは巨匠ノーマン・シーフの手になる物。サンタ・モニカの彼女のアパート近くで撮影されたそうです。撮影は写真の世界で「マジック・アワー」と呼ばれる日没の時間帯で太陽の温かなオレンジ色をバックに、臙脂のベレー帽に咥えたばこという遅れてきたビートニクといった風采のリッキー・リー・ジョーンズが印象的です。

グラミー賞受賞歌手でアメリカでのセールスも悪くない彼女ですが、日本での人気はいまひとつです。もっと聴かれてもいいですね。これから秋の夜長にはうってつけのアルバムです。


Rickie Lee Jones"Rickie Lee Jones"


Side A
1.Chuck E.'s in Love 3:28
2.On Saturday Afternoons in 1963  2:31
3.Night Train  3:14
4.Young Blood  4:04
5.Easy Money  3:16
6.The Last Chance Texaco  4:05

Side B
1.Danny's All-Star Joint  4:01
2.Coolsville  3:49
3.Weasel and the White Boys Cool (Rickie Lee Jones, Alfred Johnson)  6:00
4.Company (Rickie Lee Jones, Alfred Johnson)  4:40
5.After Hours (Twelve Bars Past Goodnight)  2:13