2015年9月20日日曜日

[その他] あの頃の雑誌 『ポパイ』(1977年創刊第3号)を私は捨てた




1970年代後半の若者向け雑誌『ポパイ』の第3号(1977年winter号)がなぜか手元にあり長く保管してましたが身辺整理のため捨てることに。

当時の若者文化を代表していた新機軸の雑誌で、当方も大いに影響を受けました。アメリカの文化がまだまだ仰ぎ見る存在で、思想的には『宝島』物欲的には『ポパイ』がその先導役だったのでしょう。

『ポパイ』は1976年の創刊。3号までは実験的な編集で、1977年3月25日の第4号(定価230円)から月2回の発売になりました。「10日と25日はポパイの日」という惹句もなつかしいです。発売日が待ち遠しい雑誌でした。ちなみに第1号はカリフォルニア特集。第2号は「新型コラム・マガジン」と称して海外からの小ネタ満載の編集でした。

第3号からの編集が第一世代の『ポパイ』の基本形で、特集記事をコラムで固めるという形態です。

ちょっと紹介します。

雑誌の看板となったコラム。海外の小ネタを紹介してます。写真撮影の際の「変顔」(ガーニング)はこの頃からあったのですね。ロックがそろそろ曲がり角で「パンク・ロック」の紹介。まだおずおずといった感じです。




マイナー情報がメジャーになっていく先駆者でした。長髪を短髪にというのが世界的な潮流だったようです。当方もこの頃長髪を短髪に変えたなあ。

敬愛する小林信彦さんの著作の書評。評者が北山耕平さんというのも時代を感じさせます。イラストレーターの泰彦さんと兄弟揃って登場。

兄の小林信彦さんの著作『東京のドン・キホーテ』、弟の小林泰彦さんのニューヨーク取材記事「街をさわる」コロンバス・アベニュー界隈。



最後に気になった広告。

まだ海外旅行が一般的でなかったのか「JALPAK」の広告。「気に入った作家のバック・フィールド」を尋ねるという企画でアメリカ西海岸ビッグ・サーへのちょっとした取材記事。フリータイム・アメリカ西海岸(10日間食事なし)が約30万円の価格設定で物価変動も考慮すると現時点での60万円程度でしょうか。





男性用化粧品の資生堂ブラバス。日産のチェリー。最近の若者はあまり物欲はないようですが、当時はまだ大学生になったら車という希望はありましたね。



一つの雑誌が若者文化をリードするという時代は二度とやってこないと思います。インターネットの情報はたしかに便利ですが、情報に飢え、発売日が待ち遠しく、何度も繰り返し読むことのできた編集という雑誌文化がなくなったのは随分と寂寞な感じです。