[積読立読斜読]は読書ノート。「つんどく、たてとく、ななめよみ」でもよいし、「つんどく、たちよみ、ななめよみ」でも。
著者の鈴木信弘さんは1963年生まれの建築家。
100件以上の住宅設計の経験から、片づけの精神論、技術論に陥らず、「家はどのようにつくっておけば散らかりにくいのか」という視点からの住宅設計ノウハウ集。
といえば簡単ですが「住宅そのものを見つめなおす」作業は、「人間を見つめなおす」という難しい作業のようです。「人はどのようなモノを家に持ち込み、それをどのように利用し、片づけようとするのか」、現代日本人の人間行動を日別、季節別、人別に考察し、散らかりにくい家を設計するためのヒント集です。
はからずも現代日本人の民俗学的考察となり、非常に興味深い本でした。人間観察からノウハウを導き出す過程は、どのような分野にも応用が利く極めて知的な作業と思えました。
今から新築・改築の予定の方に限らず、大推薦。
