「あの頃のレコード」は70年代のロックを中心にアナログ・レコードで聴きなおすという無謀な企画です。
今年の年間テーマはザ・バンドのアルバムを全部聴きなおすでしたが、味わい多く、全部終わりそうにありません。
今日は"Rock of Ages"のSide 2です。この面がライブ・アルバムの白眉かと思います。レコード盤だと2枚組で4面ありますので1面ずつ紹介しています。
Side 2-1
"Stage Fright"は1970年、3枚目のアルバムのタイトル曲。作曲したロビー・ロバートソンの談ではヒッチコックの同名映画からインスパイアされたアイデアだそうです。
ベースのリック・ダンゴがヴォーカルをとっています。アルバムではフレットレス・ベースを使用しましたが、ライブでも聴いている限りではフレットレスのようです。
Side 2-2
"The Night They Drove Old Dixie Down"
説明不要、ザ・バンドを代表する曲です。南北戦争の敗者側の心境を歌った歌ですが、聖書の「カインとアベル」の物語という下敷きもあるようで、なかなかザ・バンドの歌詞も奥が深いです。ライブ版はかなりスローに演奏しています。
Side 2-3
"Across the Great Divide"は1969年の二枚目のアルバム『ザ・バンド』収録曲。
"The Great Divide"は「ロッキー山脈」という意味と「生と死の境い目」という意味だそうです。歌詞も2つの意味にひっかけた現代版西部劇、西へ西へと希望を捜して旅をする、というような感じです。
Side 2-4
"This Wheel's on Fire"
ディランとリック・ダンゴの共作のクレジットがあります。オリジナルはベースメント・テープで録音されていて、正式な録音は1968年の『ミュージック・フロム・ビッグ・ピンク』です。ラスト・ワルツでもステージ上では演奏されてますが、映画・アルバムでの採用はありませんでした。「火の車」はシェークスピアや旧約聖書にもある表現で「燃えている車が道をころがっていく」イメージは現世と死後の世界の繋がりを表しているそうです。カス・ハドソンが改造したキーボードの不思議なサウンドや、コキコキするロビー・ロバートソンのギターのバックで不思議な雰囲気を出しています。
Side 2-5
"Rag Mama Rag"は1969年の『ザ・バンド』収録曲でシングル・カット。ザ・バンドにしては珍しく全英で16位まで上がりました。明るいラグ調の曲は南部出身のリヴォン・ヘルムのアイデアがかなり入っているようです。ブラス隊が入ったことでご機嫌なナンバーになりました。
1."Stage Fright" 4:38
2."The Night They Drove Old Dixie Down" 4:34
3."Across the Great Divide" 3:59
4."This Wheel's on Fire" 4:07
5."Rag Mama Rag" 4:33
