※「流寓抄 その十」が一句だけ余ったので特別編。
流寓抄 その十
635 獺に燈(ひ)をぬすまれて明易き
前書き「船津屋とは”歌行燈”に描かれたる湊屋のことなり。すなはち、主人念願の記念碑のためにつぎの一句をおくる」とあります。
ネットで解説文を見つけたので引用します。
「船津屋」の塀の一部に建てられています。「歌行燈」は泉鏡花によって明治43年に書かれた小説で、この中に出てくる「湊屋」は船津屋がモデルといわれています。
昭和31年に建てられたこの句碑は、鏡花の小説を戯曲化した浪漫派の久保田万太郎が詠んだ句「かわをそに 火をぬすまれて あけやすき 万」と万太郎特有のか細い字で刻まれています。
「かわをそ」は水辺に住む小動物「かわうそ」のことで「歌行燈」のなかに登場します。句の意味は「鏡花を偲んでとうとう一夜を語り明かしてしまったよ」とでもいったところでしょうか。
http://www5c.biglobe.ne.jp/~ito/03utaandon.htm
所在地は桑名市船馬町船津屋前。もとは東海道五十三次「桑名宿」の大塚本陣。
明治8年、料亭旅館「船津屋」となり、2010年レストラン・婚礼の複合施設「THE FUNATSUYA」となっています。

