2020年3月7日土曜日

[その他] ホームベーカリーで全粒粉パンを作りました




今年の我が家の食事方針として①1日150g以上の野菜を摂る、②塩分・糖分・油脂を控える、③白米・白小麦粉を減らす、④味噌汁を飲む、という項目を立てました。

遅まきながら、その一環として全粒粉パンが出来るホームベーカリーを購入し、本日作ってみました。

作ったといっても材料を軽量して、スイッチを押しただけです。4時間ほどで完成。全粒粉パンなので「一口食べて美味しい!!」といった味ではないので、家族で淡々と食べました。









[積読立読斜読] 『水丸さんのゴーシチゴ』(ぴあ、2018年刊)15/20 『冬』の部


『冬』の部


北風や習いはじめし触太鼓
(きたかぜや ならいはじめし ふれだいこ)「北風」


はち巻は心意気よと炭を注ぐ
(はちまきは こころいきよと すみをつぐ)「炭」


冬の夜の笹の葉波の音に似て
(ふゆのよの ささのは なみのおとににて)「冬の夜」


懐手日頃唄わぬ流行歌
(ふところで ひごろうたわぬ りゅうこうか)「懐手」


雪こんここけしの故郷それぞれに
(ゆきこんこ こけしのこきょう それぞれに)「雪」


[積読立読斜読] 『掃除婦のための手引き書』(ルシア・ベルリン著、講談社、2019)


『掃除婦のための手引き書』(ルシア・ベルリン)をスローリーディング中です。あともう少しで読了です。

ほとんどの作品が、数奇な人生を送った作者の実体験をもとに書かれているようです。鉱山技師としてチリに派遣され、使用人を多数かかえる裕福な暮らしをしていた少女時代の体験を描いた「いいと悪い」が印象に残りました。

1952年のチリで暮らす多感な少女。カトリック系の学校で修道女から誘われて貧困地域のボランティア経験(それもすさまじい貧困)を明るくえがいて、世の中における「いいと悪い」の境目があいまいなことをそれとなく教えてくれます。

P114
(権力者である父親が修道女を解雇)
だれも何が起こったか知らなかった。ほかの子たちは(アメリカ史を教えていた)彼女がいなくなって喜んだ。授業はみんな自習になった―おかげでわたしたちはアメリカの大学に入ってから、アメリカ史を自分ででっちあげなければならなくなってしまったけれど。わたしには話す相手がいなかった。ごめんなさいと言う相手が。

本日読んだ作品の中で「マカダム」という非常に短い作品も印象に残りました。

「マカダム」はスコットランド人、ジョン・マカダムが発明した廉価な舗装材料のことで、土と石からなる骨材のことだそうです。道路の舗装材料を家族みんなが口に出して、友達のような気がしてくる、底抜けに明るい貧困をさらりと描いて真似ができない作風です。

全文引用してます。


「マカダム」

 まだ濡れているときはキャビアそっくりで、踏むとガラスのかけらみたいな、だれかが氷をかじっているみたいな音がする。

 わたしもよくレモネードを飲み終わったあとの氷をガリガリかじる。ポーチのスイングチェアでお祖母ちゃんとふたり揺られながら。わたしたちは鎖につながれた囚人たちがアプソン通りを舗装するのをポーチから眺めていた。親方がマグナムを地面に流すと、囚人たちはどすどすと重いリズミカルな足音をたててそれを踏みかためた。鎖が鳴る。マカダムはおおぜいの人が拍手するみたいな音をたてた。

 わたしたちは三人とも、その単語をよく口にした。お母さんはいま住んでいるこのゴミためみたいなところが大嫌いで、それでもやっと道路が舗装sれたから。お祖母ちゃんはとにかくきれい好きで、これできっと埃が舞わなくなるだろうから。精錬所から吹いてくるテキサスの赤土に灰色の粉塵の混ざった土埃は家のなかにまで入りこみ、みがいた廊下の床や、お祖母ちゃんのマホガニーのテーブルのうえに降りつもった。

 わたしもよく声に出して、マカダム、とこっそり言ってみた。なんだかお友だちの名前みたいな気がしたから。

[積読立読斜読]『日本近現代史講義 成功と失敗の歴史に学ぶ』 第13章 ポスト平成に向けた歴史観の問題 ― 戦後から明治へ、さらにその先へ





第13章は、日本近現代史の特定の問題を扱った他の章とは違い「歴史観」という観点から書かれています。



<著者のプロフィール>
中西 寛(なかにし ひろし、1962年8月24日 - )は、日本の政治学者。京都大学大学院法学研究科教授。2016年から2018年まで京都大学公共政策大学院長。専門は国際政治学。京都大学公共政策大学院でも教鞭を執っている。(ウキペディアより)


第13章 ポスト平成に向けた歴史観の問題 ― 戦後から明治へ、さらにその先へ
(中西 寛)

「歴史観」とは
「歴史とは何か」と問えば、(中略)さまざまな解答がありうるけれども、一つの捉え方としては「時間軸における地図」であろう。通常の地図は空間軸に即して描かれるが、それを時間軸に置き換えて描くのが「歴史」というわけである。

(中略)地図は精密かつ正確であればあるほどよいわけではない。(中略)地図には空間的な方向感覚を与えるという役割もあるのであり、精密な測量結果を省略してわかりやすい概略図となっているほうが便利である。

歴史についても同様のことがいえるだろう。細部に焦点を合わせた歴史研究では、大局的な方向感覚をつかむことは難しい。詳細な事実はある程度切り捨てて、「現在」の由来を時間軸のなかで示し、将来向かうべき方向を教えてくれる「俯瞰図」が求められるのである。

1950年代のマルクス主義の影響下での歴史書は、竹山道雄が批判したように、「上からの演繹」(結論が決まっていて、それに都合の良い事実のみで書かれた)であり、見た目のよい俯瞰図であるが、目的地にはたどり着けない。

精密さと解りやすさの間にあるトレード・オフ(二律背反)を自覚したうえでの「俯瞰図」を書くことが重要。


「戦後」直後の体制選択
1945年から1960年までは、敗戦と占領によって社会が激変した時代であり、「歴史観」を作る余裕がなかった。

敗戦直後の重要課題は「体制選択」
・国体維持
・非武装条項(再軍備)
・55年体制


1960年代の「戦後」意識の形成
(1)この時期の戦後意識が今日まで大きく変わることなく継続している
(2)戦後意識は明治以降の「近代日本」意識の系(コロラリー)として規定・定着

(2)の潮流の中で、司馬遼太郎は『竜馬がゆく』(1962年6月~66年5月に新聞連載)で維新期の精神と、1960年代の日本を結び付けた

司馬遼太郎は『坂の上の雲』で、明治近代化の成功が日露戦争後に非合理な精神主義へと道を譲り、昭和の失敗を招いたことを示唆しつつ、戦後日本が三島由紀夫的な精神主義へに陥ることを戒めた


経済大国としての成功と課題
1970年代の日本は、自らのアイデンティティを「経済大国」として定義し、「政治」を軽視する姿勢に陥った

明治以降の近代史においてアジア諸国との関係をどう位置付け、歴史的にどう評価するのかについて、60年代に定着した近代史観では明確な答えがなかった


冷戦後の彷徨
なぜ冷戦が急激かつ平和的に終焉したのかが深く考察されることはなかった

日本の90年代は混乱の時代
(1)冷戦後の政治体制及び外交路線の選択(政治課題)、バブルの負債の清算、経済体制を情報化や労働人口縮小に合わせた構造に変革する(経済課題)、二重の課題があった

(2)世界全体が冷戦後秩序のありかたに楽観的で、その影響を受けた


未来に向けた歴史観の課題
(3つの相互に重なり合う問題を組み込んだ歴史観が必要)

(1)明治を起点とだけ見るのではなく、それ以前の江戸期の経験をどのように組み込むか

(2)大陸国家との関係(日本は大陸において果たすべき自らの役割を定義してこなかった)

(3)明治以降の近代化の急速さと裏腹の底の浅さに対する認識




2020年3月6日金曜日

[積読立読斜読] 『水丸さんのゴーシチゴ』(ぴあ、2018年刊)14/20 『冬』の部

『冬』の部


逃馬を遠く見つめる時雨かな
(にげうまを とおくみつめる しぐれかな)「時雨」


逃馬のうしろめたさの寒さかな
(にげうまの うしろめたさの さむさかな)「寒さ」


朝の夢セーターの中で想い出す
(あさのゆめ セーターのなかで おもいだす)「セーター」


冬の星への字への字の山の上
(ふゆのほし へのじへのじの やまのうえ)「冬の星」


山茶花や今日また咲いてまた散って
(さざんかや きょうまたさいて またちって)「山茶花」


[惹句どんどん] 中西寛(京都大学大学院教授)



歴史とは「時間軸における地図」である。


現在スローリーディング中の中公新書より。

P274
「歴史とは何か」と問えば、(中略)さまざまな解答がありうるけれども、一つの捉え方としては「時間軸における地図」であろう。通常の地図は空間軸に即して描かれるが、それを時間軸に置き換えて描くのが「歴史」というわけである。

(中略)地図は精密かつ正確であればあるほどよいわけではない。(中略)地図には空間的な方向感覚を与えるという役割もあるのであり、精密な測量結果を省略してわかりやすい概略図となっているほうが便利である。

歴史についても同様のことがいえるだろう。細部に焦点を合わせた歴史研究では、大局的な方向感覚をつかむことは難しい。詳細な事実はある程度切り捨てて、「現在」の由来を時間軸のなかで示し、将来向かうべき方向を教えてくれる「俯瞰図」が求められるのである。

中公新書『日本近代史講義 ― 成功と失敗の歴史に学ぶ』「第13章 ポスト平成に向けた歴史観の問題 (中西寛)」より。

[積読立読斜読] 『掃除婦のための手引き書』(ルシア・ベルリン著、講談社、2019)


県立図書館から借りた『掃除婦のための手引書』(ルシア・ベルリン、2019)をスローリーディング中。

認知症の父との療養所での生活を描いた「ファントム・ペイン」が印象に残りました。

ファントムペイン(Phantom pain)とは、幻肢痛のことで、切断した四肢などの感覚や痛みを感じることだそうです。

父親の隣で寝ている患者が、糖尿病で、両方の下肢を切断しているのですが、元気だった父親との生活の記憶が悲しい記憶ばかりで、題名とダブって秀逸だと思いました。




2020年3月5日木曜日

[積読立読斜読] 『水丸さんのゴーシチゴ』(ぴあ、2018年刊)13/20 『秋』の部

『秋』の部


バイバイと釣瓶落しに手を振る子
(バイバイと つるべおとしに てをふるこ)「釣瓶落し」


松茸や株の変動気にかかり
(まつたけや かぶのへんどう きにかかり)「松茸」


干柿や週刊新潮今日発売
(ほしがきや しゅうかんしんちょう きょうはつばい)「干柿」



行く秋やパンの袋にパリの地図
(ゆくあきや パンのふくろに パリのちず)「行く秋」


仏壇の柿の静かに熟れゆきて
(ぶつだんの かきのしずかに うれゆきて)「柿」


おもいつつおもわれつつや柿赤し
(おもいつつ おもわれつつや かきあかし)「柿」


サーカスのテントはたはた秋惜しむ
(サーカスのテントはたはた あきおしむ)「秋惜しむ」

[その他] 仏シトロエンが新コンセプトのアミを発売



2人乗りの電気自動車で都市部での利用を想定しているようです。

欧州の法制では運転免許不要でフランスでは14歳から運転可能。

(1)購入、(2)カーリース、(3)カーシェリング、を前提として開発されたそうです。

ただし、日本への輸入はなし、ということで残念です。

自動車はもう「所有する」というモノではなくなったのでしょう。

ちょっと残念でもありますが。。。

2020年3月4日水曜日

[その他] 地元の信用金庫のネットバンキングが使いにくい

画像はイメージです


地元の信用金庫と地方銀行でネットバンキングを利用しています。

 セキュリティーを高めるのと、ユーザーの使いやすさ(UI)を両立させるのは難しいと思いますが、いまどきのご時世、スマホで全部完結し、かつセキュリティも高いシステム設計が必要でしょう。

地元の信用金庫のネットバンキングは使用時間が限られている(振込手続きの時間制限ではない)、また両方とも一時パスワードのトークンが必要です。

地元の信用金庫ではパスワードを間違えてロックさせると、ネットバンキングの最初のログインからやり直さなければいけず、これは実際の窓口で書類を提出する必要があります。(窓口営業時間は平日の9時から15時です)。

また再開までに一日かかります。

またネットバンキング部門と窓口部門は部署が違うので、窓口部門の対応が大変冷たいです。(「パスワードをロックさせたあなたが悪い」と顔に出てます)。

パスワードロックは今回が二回目で当方の不手際ではあるのですが、他のバンキングでは例がないので、システム設計にも問題が多少あるのかも知れません。

ロック解除の1回目は、日曜営業窓口でも可能という返事だったにもかかわらず、口座開設支店での書面申込であり、平日の1回目の申込では、窓口が慣れていなかったせいで違う書面に書かされ、再度訪問する必要がありました。(都合三度窓口に出かけました)。

長いスパンでみればリアルな銀行窓口は不要になるのでしょうが、なんとかならないでしょうか?

※「働き方改革」で当方は本日、有給休暇中(年間5日必須)であったため窓口に行けました。


[新聞記事より] 私のフォークソング史 ④、⑧ (連載終)

元広島フォーク村の「年寄」的場民主さんによる回想録です。

連載は⑧で終わり、欠けていた④を追加しました。



[積読立読斜読] 『水丸さんのゴーシチゴ』(ぴあ、2018年刊)12/20 『秋』の部


『秋』の部


鼻歌一人銀杏ひろうも一人かな
(はなうたひとり ぎんなんひろうも ひとりかな)「銀杏」



青蜜柑ころがる先の日向かな
(あおみかん ころがるさきの ひなたかな)「青蜜柑」


団栗に猫じゃれている日向かな
(どんぶりに ねこじゃれている ひなたかな)「団栗」


流れ星人の噂も闇のなか
(ながれぼし ひとのうわさも やみのなか)「流れ星」





野仏のねぼけまなこや萩の風
(のぼとけの ねぼけまなこや はぎのかぜ)「萩の風」


[その他] ホームベーカリー買いました



まだパンは作ってませんが。

当方は諸事情あって、私+配偶者+隣家の娘+孫二人、の月~金の夕食当番をしております。

当方も月~金は働いているので、買い物+献立+料理、が苦痛なのと、自分が好きなものばかり(肉類)作るので、栄養が偏るのではないかと、ちょっと方針変更しました。

<2020年度食事方針>

・セブンイレブンのセブンミール(食材キット)を活用
(毎日献立が変わる、野菜を150g含み健康志向、帰路に買えて便利)

・味噌汁を飲む(インスタント具材+液体味噌汁のもと、を活用)

・白米を減らす(もち麦添加)…便通がよくなった

・小麦粉を減らす(全粒粉のパンを食べる)

・糖分を減らす

今回は「小麦粉を減らす」「糖分を減らす」が目的でのホームベーカリー導入です。

パンが出来たらまた報告します。

あと、前にセブンミール(一人500円)が高いという意見がある、と書きましたが、単に500円と見ると高いですが、時間の節約を考えると安いと思います。

また、総務省の家計調査速報によると日本の近年の「エンゲル係数」(家計の支出に占める食費の割合)は2人以上世帯で平均25.8%だそうです。(外食・酒類含む)。

当方は私・配偶者・娘・婿、全員が働いており、「エンゲル係数」では、日本の平均よりかなり少ないようです。