・[あの頃のレコード]は自分の高校時代に聴いた音楽をレコードで再び聴いてみるという無謀な企画です。
・細野晴臣さんが音楽活動50周年ということで雑誌・CD・映像等で特集が組まれています。自分も星野源さんが選曲した38曲入りの『HOSONO HARUOMI compiled by HOSHINO GEN』(アナログLP3枚組版)を買いました。
・いきなり聴いても背景がわからないので『レコード・コレクターズ』の特集記事から細野さんの音楽活動の概略を抜粋してからアルバムの紹介をします。
80年代後半から1998年までは、アンビエント/ミニマル時代と位置付けられる。
1985年には細野自身が「観光音楽」と称する細野流「アンビエント」音楽のアルバムを5枚リリース。
『COINCIDENTAL MUSIC』
『マーキュリー・ダンス』
『エンドレス・トーキング』
『パラダイスビュー』
『銀河鉄道の夜』(アニメ映画サントラ)
『omni Sight Seeing』(1989)はワールドミュージックを素材としたエレクトロニック・ポップの傑作。
コンピューター・ミュージックの技法を縦横に使いつつも、アンチ・ポップへの揺らぎがある作品が続く。
『グッド・スポーツ』(95)
『ナーガ』(95)
『N.D.E』(95)ゴウ・ホトダ、ビル・ラズウェル、寺田康彦との共作。
『Interpieces Organization』(96)細野晴臣&ビル・ラズウェル
『Tokyo-Frankfurt-New York』(96)アトム・ハート、テツ・イノウエと組んだHAT
『Love, Peace & Trance』(95)遊佐未森、甲田益也子、小川美潮によるユニットではアメリカ先住民の神秘主義をテーマにしたもの。
『swing slow』(96)コシミハルとのユニット、典型的な星野流アンビエント。
『DSPホリデー』(98)HATによる前作以上のポップなアンビエント・テクノ作品。
1999年からはオールディーズやR&B回帰の時代。また旧知の仲間との作品が多くなる。
『ロード・トゥ・ルイジアナ』(99)久保田麻琴と組み、久保田が書き下ろしたニューオーリンズ風味の楽曲が大半。
『Tin Pan』(2000)ティン・パン・アレイ再結成の作品。
2002年から2003年にかけてはYMOの高橋幸宏とのユニット作品を3作リリース。
『audio sponge』(02)
『tronika』(03)
『ループホール』(03)
『フライング・ソーサー 1947』(07)ハリー細野&ザ・ワールド・シャイネス名義。現在のライブの構成に近い。
2011年以降のソロ作品にはカヴァー作品が多くなる。
『HoSoNova』(11)
『Heavenly Music』(13)
『Vu Ja De』(17)
カヴァー曲は大半が1920年代から50年代のアメリカ産ブルース/R&B/ジャズ/ポップスとなっている。
最新作2919年『HOCHONOHOUSE』はセルフカバー。半分が打ち込みで楽器はすべて一人で演奏している自宅スタジオ録音となっている。
P103
「つねに変化し続けること。変化によって過去と現在を繋ぐこと。こうした営為を細野は60年代から今日まで続けてきた。おそらくこれからも変化し続けるだろう。変化し続けるという意味において、まさに驚くべき一貫性だ。細野はおそらく、オールディーズで終わると見せかけて新たな企てを仕掛けてくるにちがいない。細野晴臣、畏るべき72歳。まだまだ侮れない。
雑誌『レコード・コレクターズ』(2019年11月号)
「細野晴臣ヒストリー」(文=篠原章)より抜粋
