大推薦!!
イギリスのミステリー作家、アンソニー・ホロヴィッツの新作です。ふだんミステリーを読まないので新刊をチェックしておらず、昨日寄ったゆめタウン広島の紀伊国屋書店で見つけて購入した次第です。巻を置く能わず。一気に読了しました。
メガヒットとなった『カササギ殺人事件』の主役をつとめたもと書籍編集者のスーザン・ライランドを再び登場させ、作者の得意とそる作中作(これ自体が独立したミステリーとして読めます)が、殺人事件の謎を紐解くヒントになっているという、ミステリー好きには一粒で二度おいしい佳作に仕上がっています。
例によってイギリスの風景描写がすばらしく、映像化が待たれます。翻訳者の解説がよくまとまっていましたので、引用します。大推薦。
P423
翻訳者解説より
『ヨルガオ殺人事件』の部隊は、『カササギ殺人事件』から二年後の2016年に設定されている。そう、時計の針は進んでいる。主人公は引き続き、スーザン・ライランドが一人称で務めている。彼女は編集者を辞めて、ロンドンを去り、ギリシャ人のパートナー、アンドレアスと共に、クレタ島でホテルを経営している。だがその経営実態は青息吐息だった。そんな中、裕福なトレハーン夫妻が、スーザンをタズけてくる。トレハーン一家が経営する、イングランドのサフォーク州にある高級ホテル《ブランロウ・ホール》で、8年前に殺人事件が起きた。犯人は、既に収監中だが、最近、夫婦の娘サシリーが、アラン・コンウェイの旧作―《アティカス・ピュント》シリーズの第3作『愚行の代償』を読んで、8年前の事件について、何かに気付いたことを示唆した。そして直後に、彼女は失踪する。トレハーン夫妻は、『愚行の代償』の編集者だったスーザンに、セシリーが何に気付いたのかを調べてほしいと言うのだった。
高額の報酬に釣られたスーザンは、トレハーン夫妻の依頼を引き受けて《ブランロウ・ホール》に向かう。コンウェイは、『愚行の代償』を。同ホテルの関係者をモデルに描き、殺人事件についても何かをつかんでいたようだ。8年前の殺人事件と、コンウェイの足跡とを、スーザンは探る。その後で、彼女は、いよいよ作中作『愚行の代償』の再読に取り掛かるのである。
作中作『愚行の代償』は、時代が1953年に設定されている。一世を風靡さいた女優メリッサ・ジェイムズが、田舎に構えた邸宅で殺される。その事件が発生した後に、アティカス・ピュントが登場する。まずはジャブとばかりに、全くの別事件であるダイヤモンド紛失事件が独立した短編のように語られた後、ピュントはメリッサ殺しの真相解明を依頼される。
内容紹介
『カササギ殺人事件』から2年。クレタ島で暮らす元編集者のわたしを、英国から裕福な夫妻が訪ねてくる。彼らのホテルで8年前に起きた殺人の真相を、ある本で見つけた──そう連絡してきた直後に夫妻の娘が失踪したという。その本とは、わたしが編集した名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズの一冊だった……。『カササギ殺人事件』の続編にして、至高の犯人当てミステリ!
内容紹介
“すぐ目の前にあって──わたしをまっすぐ見つめかえしていたの”名探偵〈アティカス・ピュント〉シリーズの『愚行の代償』を読んだ女性は、ある殺人事件の真相についてそう言い残して姿を消した。その作品の舞台は1953年の英国の村、事件は一世を風靡(ふうび)した女優の殺人。ピースが次々と組み合わさり、意外な真相が浮かびあがる──そんなミステリの醍醐味を二回も味わえる傑作!
アンソニー・ホロヴィッツ
イギリスを代表する作家。ヤングアダルト作品〈女王陛下の少年スパイ! アレックス〉シリーズがベストセラーに。また、人気テレビドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の〈シャーロック・ホームズ〉シリーズの新作長編『シャーロック・ホームズ絹の家』などを手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』では『このミステリーがすごい!』『本屋大賞〈翻訳小説部門〉』の1位に選ばれるなど、史上初の7冠を達成。〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズ『メインテーマは殺人』『その裁きは死』でも、年末ミステリランキングを完全制覇した。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488265120
東京創元社のサイトより
















