2018年5月2日水曜日

[同窓会] 第6回にっぱち会特集 故・谷本先生の人物画(久保田先生描)


来賓いただきました美術の久保田先生が、1973年にスケッチされた故・谷本先生(国語)の人物画です。

同期生の藤咲さんが縁あって所有されたいたものを、28期の寄贈くださいました。

にっぱちサロンに展示したいと思います。

1973年は28期が中学3年時で、谷本先生の当時の雰囲気そのままの人物画です。

久保田先生・藤咲さん、ありがとうございました。


[同窓会] 第6回にっぱち会特集 篠丸君より写真集『風薫る峰』贈呈受く


第6回にっぱち会に参加した篠丸哲也君より日本百名山を登頂して撮った写真集を贈呈されました。30年以上かけて写真を撮り、写真集にまとめられたとのこと。大感激したので企画としてあった還暦(感激)賞を当然受賞されました。

篠丸君は香川県の三豊市高瀬で歯科医院をされてます。

当方は登山の趣味も、写真の趣味もありませんが、素晴らしいの一語につきる写真集です。

篠丸君ありがとう。

[同窓会] 第6回にっぱち会特集 盛大に開催

3年3Hの皆さんと

全体写真 マナーハウス前で
皆さんの手の形はハートではなく皆実の「M」マークです


4月30日(月・月)、広島空港隣接のフォレストヒルズ・ガーデンで広島皆実高校28期の同期会「第6回にっぱち会」を盛大に開催。恩師3名を含め86名の参加がありました。

今回は還暦記念という節目の会でもあり、企画をてんこ盛りしたためくたびれましたが、皆さんに喜んでもらったようで苦労の甲斐がありました。


2018年4月16日月曜日

[積読立読斜読] 『ひろしま地歴ウォーク』(広島理地理教育研究会・編集)


皆実有朋会の総会パンフレットに皆実高校周辺の地歴フィールドワークの記事をぜひ掲載したくて画策しておりますが、恰好の教科書が刊行されました。ちょっと老眼にはきつい盛りだくさんの内容です。

きちんと読み込んで参考にしたいです。

下記はWEB上の紹介記事。

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 広島市内の地理・歴史を紹介したガイドブック「ひろしま地歴ウォーク(編集:広島地理教育研究会)」を熊原准教授が分担で執筆し,4月から市内の書店やAmazonのサイトなどで販売しています。本書は,広島在住の大学教員,高校教員,学芸員,地域ガイドのメンバーが,それぞれの専門の立場から広島市内の地理・歴史の特色や魅力を紹介したもので,熊原准教授は,広島市内の水害,微地形,活断層などを執筆しています.4月4日付中国新聞に本書刊行の記事が掲載されました.以下は本書の目次(抜粋)です.

1.デルタの街を歩く
横川は横に流れる川だった
水害対策から造られた太田川放水路
広島デルタの成り立ちと広島城
広島デルタ成長の痕跡を探す
デルタの神様に会いに行こう
雁木は何のためにつくられた?
己斐断層の断層地形を読む
広島市内の水害碑を巡る
名水の街・ひろしまの名水巡り

2.広島の歴史を歩く
広島城築城と毛利輝元
広島の街に潜む城や城下町の痕跡
二葉の里に神社仏閣が多いのはなぜ?
夢と消えた「安芸本願寺」
広島にあるハワイ・ハワイにある広島

3.〝廣嶋"を歩く
「軍都廣嶋」の中心になった基町一帯を歩く
軍都を支えた軍事施設の跡を歩く
宇品線跡を歩く
陸軍江波射的場跡
軍縮に尽力した海軍大将加藤友三郎の銅像
正岡子規の広島

4.〝ヒロシマ?を歩く
平和公園から掘り出されたビー玉
原爆で消えた在りし日の広島市街地と現在の街並み
慰霊碑・原爆ドームは「平和の軸線」上に
被爆建物は原爆・平和の道標
外国人被爆者の碑を探す
ヒロシマの原爆献水
シュモーハウスとは?

5.カープの街を歩く
カープはどのように誕生したか
神ってる街の必勝祈願神社
コイする街は鯉でいっぱい!

6.〝ひろしま"を歩く
広島フォーク村っていったい何? 
映画の街・広島を歩く
君はエスキーテニスを知っているか?
広島の町名の由来とその痕跡 
下を向いて歩こう、本通!
相生橋はなぜT字型なの?
基町の水辺を歩こう


http://hu-kyosha.jp/?p=4055
広島大学大学院教育学研究科の社会認識教育学講座のホームページ

2018年4月9日月曜日

[新聞記事] 広島市まんが図書館


4月7日付朝日新聞に広島市まんが図書館の記事がありました。
28期の烏田さんが館長をされてます。

以下、無断転載ご容赦のほど。

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歴史息づく豊かな緑(旅ぶら)
(朝日新聞デジタル、宮崎園子、2018年4月7日03時00分)

写真・図版
広島市現代美術館前の「ムーアの広場」。英国人彫刻家ヘンリー・
ムーアの作品「アーチ」があることからそう呼ばれる=広島市南区

写真・図版
比治山公園(広島市南区)

JR広島駅の南わずか1キロあまり。小高い丘のような比治山には、
100年以上の歴史がある「比治山公園」が広がる。広島の歩みを
刻み、文化を育み、平和をたたえる緑豊かな公園を、一年で最もに
ぎわう桜の季節に歩いた。

動く歩道とエスカレーターが続く「比治山スカイウォーク」(全長
約210メートル)で、比治山(標高約71メートル)の中腹へ。
遠のく街の喧騒(けんそう)。鳥のさえずりが心地よい。深呼吸し
ながら、野外彫刻の数々を横目に歩く。

「比治山で桜を見るならここ」と聞いた「ムーアの広場」に着いた。
英国人彫刻家ヘンリー・ムーアの作品が桜で彩られ、向こうに街が
広がる。広場先端の説明板に、原爆投下直後の写真が埋め込まれて
いる。青空、川、緑、ビル群。73年前に思いをはせ、彩り豊かな
平和の尊さをかみ締める。

約2キロ西の平和記念公園とは、平和大通りでつながっている。知
名度で劣る比治山公園だが、歴史は圧倒的に長い。

1903(明治36)年、広島市が最初に開設した公園の一つ。南
北約1・1キロ、東西約600メートルの園内と周辺には、明治天
皇の休憩所「御便殿(ごべんでん)」跡地、明治時代から太平洋戦
争までの戦死者が眠る陸軍墓地、歴史家頼山陽(らいさんよう)の
没後100年記念で31年に建てられ、原爆の傷を残す「頼山陽文
徳殿」などがある。

原爆投下5年後の占領下、米国が建設した原爆傷害調査委員会(現
在の放射線影響研究所)も。市側は反対し、今も移転論議が続く。
被爆者は複雑な思いを抱き続ける。

高校時代は部活で比治山を走ったという広島市の尾崎マコトさん
(38)は今、御便殿広場で子ども向けの催しを開く。次回は8日。
「先人が復興させて今の広島をつくったということが見える場所。
ぼくたちがしっかり次世代に引き継ぎたい」(宮崎園子)

楽しむ
開館21年目を迎えた広島市まんが図書館は、国内唯一の漫画専門
公立図書館だ。蔵書冊数は14万を超える。本棚には作家の50音
順で単行本がずらりと並び、広島や外国語などのコーナーも。漫画
雑誌のバックナンバー、漫画史に関する資料なども豊富。烏田順子
館長は、「本を外へ持ち出して、木陰やベンチで読んで頂けます。
桜もいいけど、新緑の季節も気持ちいいですよ」。

味わう
比治山のふもとにある豆腐会席料理専門店「豆匠(とうしょう)広
島本店」では、店内のどの席でも風情ある日本庭園や比治山の自然
を眺めながら食事ができる。戦後すぐに建てられた総ヒノキ造りの
料亭を改装し、1999年にオープンした。慶事や法事での予約が
大半だが一般客向けのランチコースも。人気は釜飯御膳(税別2千
円)。毎年5月には、庭園に舞台を設けて神楽ディナーショーを催
す。

アクセス
最寄り駅は広島電鉄5号線比治山下電停。広島段原ショッピングセ
ンター直結の電動遊歩道「比治山スカイウォーク」や、観光用循環
バス「めいぷる~ぷ」オレンジルートでも。無料駐車場は計115
台分あり。観光レンタサイクル「ぴーすくる」のポートもある。

2018年4月4日水曜日

[惹句どんどん] 江口寿史(日本の漫画家)



アチラを立てればコチラが立たず

江口寿史さんは日本の漫画家。1956年生まれ。代表作に『週刊少年ジャンプ』に連載された『ストップ!!ひばりくん!』(1981~1983年)があります。成人向けの短編漫画にも秀作多く、下記の『怪獣王国』は当方も好きな作品です。実際の漫画で紹介できないのが残念ですが、いずれ入手してみます。

あらすじは下記のサイトから引用させていただきました。

メルログ旧館(保存館)
http://mercioldrog.seesaa.net/article/408234631.html
2007年05月30日

怪獣王国

今日も漫画ネタでいきます。

先日、江口寿史氏について書きましたが、今日は江口氏の短編の中で、私が大好きな作品を取り上げてみたいと思います。それは、「怪獣王国」。コミック「寿五郎ショウ」に収録されている短編漫画です。で、この作品は、タイトルでお分かりの通り、怪獣映画のパロディになっています。

太平洋を航海中の一隻の客船。突然、海上が泡立ち、放射能怪獣ゴジラいやコチラが現れた。客船を沈めたコチラは立ち泳ぎで東京に向かい、遂には上陸する。科学防衛隊本部では、対コチラ対策会議が行われていた。「打つ手はあるのかね」と慎重な面持ちで警視総監が、霧島隊長に問いかける。策が思いつかずに苦慮する霧島だったが、「ふふ、現れおったか、コチラめ」と不敵に笑う影が。その人こそ、怪獣の権威・一の瀬博士だった。
「放射能怪獣コチラは、鉛怪獣アチラに弱い!」一の瀬博士はそう断言した。

ってな感じで話は進みますが、この作品、冒頭からして「ゴジラ」のパロディーになっています。因みに放射能怪獣コチラに至っては、ゴジラに角が生えただけの造形です(笑)
又、一の瀬博士は「ウルトラQ」の一の谷博士のパロディーキャラですね。

で、防衛隊は、日本アルプスに眠るアンギラスいやアチラを目覚めさせてコチラに立ち向かわせます。博士の言った通り、コチラはアチラによって倒されたのですが、今度はアチラが暴れ始めます。ここで外国人キャラが「”アチラを立てればコチラが立たず”というヤツですネ」と言うのが非常に可笑しいです(笑)

「暴れおる、暴れおるわ」と冷静に事態を傍観する一の瀬博士。しかし彼は防衛隊に有効な対抗策を告げます。「鉛怪獣アチラは、超熱鳥獣魯鈍に弱い!」で、防衛隊は、阿蘇山の火口に眠るラドンいや魯鈍を目覚めさせ、アチラに立ち向かわせます。一の瀬博士の言った通り、アチラは魯鈍によって倒されたのですが、今度は魯鈍が暴れ始めます。「超熱鳥獣魯鈍は、たこ八郎に弱い!」又しても一の瀬博士が叫びます。で、たこ八郎氏が魯鈍を見事に説得し、魯鈍は帰って行きました(笑)

しかし、今度は宇宙から三つ首の怪獣キングギドラいやキングヒトラが来襲します!「キングヒトラは、女子大生に弱い!」「ええー!」となる防衛隊一同ですが、それを尻目に「こんなこともあろうか」と思っていた博士は、人間を巨大化させる「ピドロジンH」を用意していました。で、巨大化した女子大生が「やだ~、か~いくな~い、三つ編みしてあげようか~」とキングヒトラを簡単に手懐けてこれを撃退します。「女子大生がやりおった!」と色めき立つ防衛隊の面々(笑)

「ところが、巨大化した人間を元にもどす薬がなかったりして・・・」と、あっさり言い放つ一の瀬博士。更に、「その薬を作るには、阿寒湖に眠る怪獣マリモンの骨髄液が必要」と言います。で、どうやってマリモンを倒すのかと言うと・・・。「怪獣マリモンは放射能怪獣コチラに弱い!」

この一の瀬博士の無責任振りが何とも痛快極まりないのですが、この堂々巡りの可笑しさ。これだけでも怪獣パロディ漫画の傑作と言えるのですが、この作品には怪獣映画の本質を突いた台詞が登場します。それは、放射能怪獣コチラ出現の際に「打つ手はあるのか」と問われた防衛隊の霧島隊長が言った次の台詞です。

「ただひとつ言えることは・・・、”芸の無い攻撃では、怪獣は絶対に倒れてはくれない!”という事です!」

けだし、名言と言えましょう(笑)

2018年4月1日日曜日

[新聞記事] "With Grief and Hope, Florida Students Take Gun Control Fight On the Road"


 "With Grief and Hope, Florida Students Take Gun Control Fight On the Road"
「悲しみと希望を胸に、フロリダの生徒たちが銃規制のための戦いに向かう」
(2018年2月20日付NYタイムズ)

2018年4月1日(日)朝日新聞別冊Globe連載記事「見出しを読み解く」は2月14日にあったアメリカ、フロリダ州パークランドの高校での銃乱射事件(17人が犠牲)を取り上げていました。

なかなか銃規制が進めないアメリカですが、規制に反対する全米ライフル協会のロビー活動費が、実はたったの3億4千万円という記事もあり、これだけのロビー活動費で年間の銃での犠牲者が7千人近くになるので、まったく割りにあってません。

この点では日本の社会は安全と言えるかも。

別の記事では3万人となってますが。
(ちなみに2014年の日本の銃による死亡者数は6名、アメリカは33,599名でした。)
(https://global-square.com/blog/?p=1783)


http://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-41494344
BBCニュース・ジャパン
「銃社会アメリカ 数字で見る被害と支持」

■米ピュー研究所(2017年調査)
米国市民の約4割が、銃を所有している、もしくは銃のある世帯に住んでいると答えた。

■2016年の米国では1万1000人以上が銃によって死亡した。これは、殺人と過失致死の合計件数の約3分の2に相当する。

■米国で銃で死ぬ人たちの内訳は
1982年以降の米国では、4人以上が犠牲になる大量射殺事件が90回起きている。しかし乱射事件の被害者は実は、米国で銃によって死ぬ人のごく一部に過ぎない。2016年に米国で銃によって死亡した合計1万1004人のうち、約5500人は自殺で、乱射事件の犠牲者は71人だった。

■全米ライフル協会(NRA)のロビー活動

ピュー研究所によると、米国で銃を所有する5人に1人が自分はNRA会員だと認めている。特に、共和党支持者の銃所有者は、多くがNRAを支持している。ロビー活動面では、NRAは年間約300万ドル(約3億4000万円)を銃政策のために使っていると公称する。

2018年3月30日金曜日

[惹句どんどん] 室尾犀星



ふるさとは
遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの


『犀星小曲集』(大七)巻頭の詩「小景異情」その二(全部で十行)の冒頭。
有名な詩句だが、これは遠方にあって故郷を思う詩ではない。上京した犀星が、志を得ず、郷里金沢との間を往復していた苦闘時代、帰郷した折に作った詩である。故郷は孤立無援の青年には懐かしく忘れがたい。それだけに、そこが冷ややかである時は胸にこたえて悲しい。その愛憎の複雑な思いを、感傷と反抗心をこめて歌っているのである。


http://kotobakan.jp/makoto/makoto-1262
大岡信ことば館のサイトより

3月25日(日)広島掃除に学ぶ会の活動で仁保中学のトイレ掃除に参加しましたが、福岡出身、大学は長崎、就職先が三原という青年がいて、お豆腐の製造会社に就職と聞いて、「ふるさとはとうふにありて思うもの」と引用させていただきました。ギャグに使って申し訳ありませんでした。


2018年3月29日木曜日

[新聞記事] デイリースポーツ カープ占い 早乙女翠(すい)



プロ野球開幕を3月30日(金)に控え、本日付のデイリースポーツでは、開運アドバイザー早乙女翠(すい)さんによる「カープ占い」を掲載。

占いのことはよくわかりませんが、九星気学を中心として占うと、緒方監督は年齢的に運がない年であるものの、主力選手が軒並み運気がよく、三連覇は間違いないという記事です。

実はこの早乙女翠(すい)さんは、28期のOさんで、占いの他、日本旅行作家協会会員、温泉ソムリエ、観光おもてなしアドバイザー、など多方面に活躍中。

年齢ばらしてごめんなさい。


2018年3月25日日曜日

[その他] 広島掃除に学ぶ会 仁保中学校


皆実16期の森田さん、井辻さん 



3月25日(日)は広島掃除に学ぶ会の活動で仁保中学校のトイレ掃除に参加しました。

仁保中学は4年連続5回目の開催。先輩から伝統がよく引き継がれ、トイレもキレイに維持されてます。素晴らしい生徒さんで気持ちのよいトイレ掃除になりました。

掃除に学ぶ会関係者23名、学校関係者64名、合計87名の参加がありました。

皆実有朋会の会長、森田さんは仁保中学の前PTA会長、広島掃除に学ぶ会の快調(会長ではない)の井辻さんとも皆実16期生。同じウクレレ教室に通っておられるそうです。





2018年3月24日土曜日

[新聞記事] しおまち書房の久保さん 中国新聞の記事に



第6回にっぱち会のしおりの作成をお願いした、しおまち書房の久保さんの記事が中国新聞に掲載。リトルプレスで地域文芸の活性化に貢献、といった内容です。

にっぱち会もささやかながらご協力できたかと。

にっぱち会のしおりの投稿はこちら。

https://28minami-owaki.blogspot.jp/2018/02/blog-post_1.html


[自分史のレッスン] 三人目の孫が誕生(次女の長男)



2018年3月24日(土曜日)三人目の孫が誕生しました。

次女の長男です。

出産に立ち会うことができました。といっても祖父は何もすることがありませんが。

元気な男の子で安心です。命名は悠瑛(はるあき)の予定だそうです。

「自分史のレッスン」ももう他人の人生のことが多くなりました。

2018年3月21日水曜日

[積読立読斜読] 『終わった人』(内館牧子著、講談社文庫、2018年)


岩手日報他の地方紙に連載された後、2015年9月講談社から単行本化。団塊世代(1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)に生まれて、文化的な面や思想的な面で共通している戦後世代)を中心に読まれベストセラーになりました。作者はテレビの脚本家、元横綱審委員の内館牧子さん(1948年生まれ、秋田市出身)です。

2018年3月に講談社文庫化、館ひろし、黒木瞳の主演で映画化され、2018年6月9日(土)よりロードショー、という機会に手に取ってみました。

「定年って生前葬だな。」というキャッチーな文章で小説は始まります。東大法学部を出ながら大手都市銀行の出世コースははずれ子会社の専務取締役として63歳で定年を迎えた、田代壮介が主人公。

類書の定年男性を扱った小説と同じステレオタイプなエピソード満載で、日本経済新聞を家庭で定期購読している一部上場企業の役付きの男性が読むにはちょうど良い小説かもしれません。

救いは補助線に主人公の故郷として設定された岩手県盛岡市と、主人公が通うカルチャースクールの講座・石川啄木を引いたことだと思います。定年後の主人公の活動(再就職、社長就任、倒産、個人夫妻、不倫)を破滅型の石川啄木に託し、故郷へ戻っての活動を、盛岡の風土を盛り込んだ震災からの復興と二重写しにする手法で、さすが練磨のテレビ脚本家です。

主人公は妻名義とは言え、大田区北千足にヴィンテージ・マンションを所有し、再就職先のIT企業で、創業社長の急逝後、社長と同時に個人連帯負債も引き受け、倒産とともに1億近い個人資産を失ったとはいえ、なお企業年金も含め年間で500万円の年金を受け取る身分なので、一部上場企業およびその子会社で役員になれずに定年した人以外のその他大勢の人にとっては噴飯ものの筋書きですね。

過去に定年を扱った小説が結構あります。重松清『定年ゴジラ』、渡辺淳一『孤舟』、桐野夏生『猿の見た夢』などなど。いずれも大手企業を定年退職した男性の生きがい探しの筋立てです。定年といっても主たる収入元がなくなっただけの話であり、人生に死ぬまで定年はなく、団塊世代の方々も今少し外に向かったテーマ(あるいは内面を掘り下げる)での小説がほしいです。