「積読立読斜読」は読書ノート。
「つんどく、たてとく、ななめよみ」なのであまり熟読はしてません。買ってはみたものの「積んだまま」「立てたまま」の本が多いです。
マーク・ピーターセンの『実践 日本人の英語』で英語を学ぶ。第10章。
第9章に続いて文と文をつなぐ表現の注意点。必ずしも接続詞に限っていません。
(1)副詞soの誤った使用例
(2)副詞thenの誤った使用例
(3)強い因果関係を示す"as a result(副)"の誤った使用例
以上の3点が注意点として解説されています。この連続書評もあと残り少ないので、なんとか夏休み中に終了したいです。
10 成り行きはNG―「そこで」「結果として」
日本語の接続詞「そこで…」を英訳する場合[例文]
The results of the first experiment were ambiguous.
(最初の実験の結果は曖昧なものだった)
We decided to try raising the power-supply voltage.
(我々は電源電圧を上げてみることにした)
「最初の実験の結果は曖昧なものだった、そこで、我々は電源電圧を上げてみることにした」という意味の英文にするには、接続詞として何を使えばよいか
<「添削」に挑戦>
[例文]ある大学生の英作文
I like the stone stairway at Juon-ji temple. Climbing it is so hard for many people.
自然な英文にするには?
<「とても」にご注意>
(×)Climbing it is so hard for many people.
単純にveryを使えばいいところで、程度を表す副詞soを使ってしまう
程度を表す副詞のsoは、"so - that..."=「…するほど~である」という使い方が基本
(○)It was so cold that thirty climbers suffered from frostbite.
(30人もの登山者がしもやけで苦しんだほど、寒かった=あまりにも寒くて、30人もの登山者がしもやけで苦しんだ)
(×)My house is so near Tsutsujigaoka Station.
(○)My house is very near Tsutsujigaoka Station.
「私の家はつつじヶ丘駅にとても近い」
<that節のない特別な例>
"so - that..."の構文で、that節を用いない例もある
She is so lovely!←感嘆符とともに使う例
I'm sorry, but I'm so busy today.=
I'm sorry, but I'm so busy today that I can't join you.
(ご一緒できないほど忙しい=せっかくですが、今日、私はあまりにも忙しくてご一緒できません)
※that I can't join you(ご一緒できないほど)という気持ちが相手に伝わるケースだけ省略が許される。
Thank you so very much for all your help.
(いろいろお手伝いいただき、誠にありがとうございました)←特殊な慣用表現
<意地悪な「理由」?>
(△)I like the stone stairway at kuon-ji temple. Climbing it is so hard for many people.
(○)I like the stone stairway at kuon-ji temple, but, for many people, Climbing it is very hard.
(私は久遠寺の石段が好きですが、多くの人にとっては上るのがとてもつらいのです)
P165
日本人の書いた英文では、文と文のつなぎ目や、論理のつなぎ目など、英語ならば「論理的関係」がはっきり示されているべきところが、「何となく」流れてしまっているために、「英語圏人」の読み手には何を伝えようとしているのかがまったく把握できない文章によく出合う。
(中略)少なくとも英語で何かを表現する場合は、常に「論理的関係」に気を配る習慣を身につけるようお勧めする。
<謎の"Then,...">
[例文]
The results of the first experiment were ambiguous.
(最初の実験の結果は曖昧なものだった)
We decided to try raising the power-supply voltage.
(我々は電源電圧を上げてみることにした)
「最初の実験の結果は曖昧なものだった、そこで、我々は電源電圧を上げてみることにした」という意味の英文にするには、接続詞として何を使えばよいか
[日本人の作文例]
(×)The results of the first experiment were ambiguous. Then, we decided to try raising the power-supply voltage.
この英文の"then..."の用法は英語圏人には理解不可能
<副詞 then の3つの用法>
(1)「その時」の意味を表す
I was living in Matsumoto then.
(その時、私は松本に住んでいた)
(2)「次に」の意味を表す
First she had white wine, and then she ordered a red.
(彼女は最初に白ワインを飲み、次に赤を注文した)
(3)「それなら、だったら」の意味を表す
Ayaka : But I don't want to lie to my mother.
Mark : Then you've no choice but to tell ther the truth.
(彩香:でも、母には嘘をつきたくないの。マーク:だったら、本当のことを話すしかないじゃないか)
日本人の英作文の事例では「そこで」の意味のつもりで文頭に"Then,..."を置く例が多い
<「そこで、…」を表す英語は?>
[日本人の作文例]
(×)The results of the first experiment were ambiguous. Then, we decided to try raising the power-supply voltage.
(△)When we realized that the results of the first experiment were ambiguous, we decided to try raising the power-supply voltage.
(実験の結果が曖昧であることがわかった時に、我々は電源電圧を上げてみることにした)
※日本人の書き手の意図が漠然とした関係性を表す「そこで、…」なので、接続詞andを使う
(○)The results of the first experiment were ambiguous, and we decided to try raising the power-supply voltage.
[他の例文]
There were too many guests, and eventually the wine was gone.
(客が多すぎて、結局ワインがなくなった)
<「結果として」>
(×)My grandfather often goes fishing, and he used to take me out with him.
As a result, I like fishing.
(祖父はよく釣りに行き、以前は私も一緒に連れて行ってくれたので、その結果、私は釣りが好きだ)
P171
「交渉の結果、和解を取り付けた」や「結果として、早期退職を考えている教員が増えてきたようである」などのように、日本語の「結果」という言葉は、接続助詞的・副詞的に使われることもある。そういう場合に、それが必ずしもresultを使って「英語に置き換える」ことができるとは限らないのである。とりわけ、文頭のAs a result,...を使うと、同じ意味が表現できないケースが多い。
<どんな意味になるか?>
(×)Next, we reduced the size of the engine As a result, fuel consumption became 19.5 km/l.
書き手の意図(次に、エンジンを小さくした。その結果、燃料消費率は19.5km/lになった)
英語圏人の読み取り(次に、エンジンを小さくした。それゆえ(順当なことに、当然の結果として燃料消費率は19.5km/lになった)
「エンジンを小さくした」ことと燃費の具体的数値「19.5km/l」が強い因果関係があったという印象になる
(○)Next, we reduced the size of the engine. The resulting fuel consumption became 19.5 km/l.
<「従って」「順当なことに」>
文頭に"As a result,..."を使った例
A violent-wind warning has been issued. As a result, today's Junior Yachting Championship has been cancelled.
(暴風注意報が発令されています。従って、本日のヨットジュニア選手権は中止です)
上記例文のように"As a result,..."は「前に述べた事柄の順当な結果として後の事柄が生じることを示す」
あまり強くない因果関係の場合には使わない
[先に出た例文の添削]
(×)My grandfather often goes fishing, and he used to take me out with him.
As a result, I like fishing.
(祖父はよく釣りに行き、以前は私も一緒に連れて行ってくれたので、その結果、私は釣りが好きだ)
(○)My grandfather often goes fishing, and he used to take me out with him.
The result of those experiences was that I came to like fishing.
(○)My grandfather often goes fishing and he used to take me out with him,
and I came to like fishing.
P174
日本語の文頭で用いられる「結果(として)、…」は、どちらかといえば、「自然な成り行きの結果」こうなった、という「成り行き感覚」に近いものではないだろうか。
少なくとも、英語の"As a result,..."は、それとはまったく違って、「論理的関係」を表すものなのである。















